「サッド ヴァケイション」の監督&キャストがベネチアの思い出を語る
2007年9月10日 12:00
[映画.com ニュース] かつて自分を捨てた母親と、運命的に再会した息子の愛憎を描いた「サッド ヴァケイション」が公開初日を迎えた9月8日、東京・渋谷のシネマライズに青山監督、石田えり、宮崎あおい、板谷由夏、オダギリジョー、光石研、斉藤陽一郎、とよた真帆、浅野忠信が来場。初日舞台挨拶を行った。
同作は「Helpless」「EUREKA ユリイカ」に続く青山監督の“北九州サーガ”最終章。監督の集大成ともいうべき入魂の作品で、ベネチア国際映画祭の「オリゾンティ部門」に正式出品。オープニング上映され、斉藤を除く全員が数日前に現地から帰国したばかり。惜しくも受賞は逃したものの、「スケジュールに余裕があったので、夏休みみたいな感じで楽しかった」(宮崎)、「みんなで島へ出かけたりして楽しんだ」(オダギリ)、「気心の知れたハッピーなメンバーと一緒に行けて、幸せだった」(板谷)など、ベネチアでのバケーションを満喫したようだった。
また、「現地ではすごくいい反応をいただいた」と上機嫌の浅野は、「レッドカーペットが短かった。人も少なくて……」と、やや不満な様子の石田に対し、「僕としては(人が)いっぱいでしたけどね(笑)」とすかさずフォロー。青山監督も「石田さんと蚊に悩まされ続け、疲れ切ったベネチアでした」と冗談を飛ばしつつ、「今は達成感に満ちあふれている」と笑顔で語り、会場は大きな拍手で包まれた。