“世界の北野”が名作をリメイク。「座頭市」製作発表会見

2003年4月1日 12:00


(左より)岸部一徳、浅野忠信、北野武、大楠道代
(左より)岸部一徳、浅野忠信、北野武、大楠道代

盲目の居合い抜きの達人が活躍する故勝新太郎の代表作「座頭市」。62年から89年まで計26本が製作されたこの人気時代劇を、“世界の北野”が11本目の監督作として、主演も兼ねて製作することを発表。3月27日、ホテルオークラ(東京・神谷町)にて記者会見を行った。

会見には、北野武のほか、出演者の浅野忠信大楠道代岸部一徳、プロデューサーの森昌行氏が出席。本作を手掛けることになったきっかけは、北野の浅草時代の恩人で、浅草ロック座の支配人でもある斎藤智恵子氏からの企画を持ちかけられたこと。北野は「勝さんの『座頭市』をやるなんて、図々しいと思われるから嫌だったんだけど、どうしてもと頼まれ、断りきれなくて。ただし、タイトルと主人公の設定以外はオリジナルでやらせてもらうことを条件に引き受けた」と語った。本作では下駄やわらじでのタップダンスや、コントシーンも盛り込み、ただの時代劇ではないエンターテインメントに仕上げるという。衣裳に黒澤和子、音楽に鈴木慶一など、スタッフに新しい顔ぶれも見られ「かなり面白くなると思ってる」と自信をのぞかせた。会見の最後に、もし勝さんが生きていたら何と言われるか? という質問に北野は、「勝さんが生きてたらハナっからこんなのやらないよ(笑)」と答えて会場を沸かせた。本作は3月30日よりクランクインし、9月、丸の内プラゼールほか松竹系で公開される。

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