劇場公開日 2024年4月26日

「鹿に表されたものは何者か」悪は存在しない gomako1933さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0鹿に表されたものは何者か

2024年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悪は存在しない
では存在とはなんなのか
    善とか悪とかではない
上映時間106分濱口監督としては短め
山村の里にグランピング場建設を東京の芸能プロダクションが企画
コロナの異常な社会状況
歪んだ生存危機感
コロナウィルスに怖れる
経済的に追い込まれる
日本の体力低下、空気感がリアルで
グランピング説明会のシーンで不快な気持ちに全身が支配された。
映画的に濱口監督の思惑通りにしてやられた。
そしてラストシーンに至るまで、ずっと居心地の悪さ

鹿はメタファー
「ディアハンター」
「聖なる鹿殺し」
「クィーン」
などなど
洋画には鹿が意味を持つ存在だけど邦画では初めて🦌鹿の印象深いシーン
この物語を支配する
巧とは何者であるのか?
鹿は巧のメタファーなのか?

悪は存在しない
では善なるものはどこに存在するのか
善人よ踠けと言ったナワリヌイとは違う感覚
国民性なのか。

終わりのない問い
#悪は存在しない
#濱口竜介監督
#映画

gomako1933