「【故、アントニオ猪木さんに闘魂注入されたドキュメンタリー。猪木さんに影響を受けた方々が多数出演し、熱き想いを語る。きっと、猪木さんから多くの人が闘魂と元気を貰ったのだろうな・・。】」アントニオ猪木をさがして NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【故、アントニオ猪木さんに闘魂注入されたドキュメンタリー。猪木さんに影響を受けた方々が多数出演し、熱き想いを語る。きっと、猪木さんから多くの人が闘魂と元気を貰ったのだろうな・・。】
■横浜から家族とブラジルに渡り、力道山に見いだされプロレスラーとしてデビューする10代から晩年までを、猪木さんに多大なる影響を受けた方々のインタビューと、三篇の掌編で描いたドキュメンタリー。
◆感想
・年代的に猪木さんの試合を見た記憶が殆どない。
だが、国会議員としての類稀なる活動などで彼の方は知っていたし、後年の必殺技の”延髄切り”は覚えている。
・神田伯山に語りによる、アントニオ猪木とマサ齊藤の無観客、無制限の巌流島決戦など、全く知らなかったが、凄い事をやっていたモノである。
ー 作品としても、神田伯山の語りはインパクト大で引き込まれる。-
・ファンである、安田顕さんがアントニオ猪木の写真を撮り続けたカメラマン、原悦生氏が語るプロレスラーアントニオ猪木と、政治家アントニオ猪木の話も面白い。
ー イラクで拉致された日本人達を周囲の声を聞かず、現地に飛び解放した逸話や、カストロと酒を酌み交わす姿。器が大きいな。
そして、安田顕さんが扮する会社が倒産した男が、アントニオ猪木が戦う姿を見て、声を出して応援する掌編も良い。-
<アントニオ猪木さんのファイティングポーズと目力の強さは知っていたが、イラクでの日本人解放後の奥さん達と”1.2.3.ダー!!”と満面の笑みでポーズを取る顔や、他のシーンでもリング上では見せなかった笑顔が、とても素敵なのである。
とてつもなく大きな人間としての器を持っていた方なのであろう。
でなければ、今作に多数出演する方々の、アントニオ猪木さんに対する熱い言葉は出て来ないと思うのである。
ラストに流れた、今作でナレーターを演じた福山雅治さんが上場して初めて会った有名人がアントニオ猪木さんだった事にもちょっと驚いたな。
バッチリ、闘魂注入して頂きました。多謝。>
巌流島は、当時久しぶりにファンでもない人たちがプロレスを話題にした試合でした。
と言っても、オジサンたちですが。
現役バリバリのアントニオ猪木をご存じない方に、猪木の存在感を認識していただく手引書的な意味のある映画でした。