劇場公開日 2023年11月3日

「石巻の離島、漁師の兄弟生活、両親は3.11で行方不明のまま、生活困...」さよなら ほやマン woodstockさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0石巻の離島、漁師の兄弟生活、両親は3.11で行方不明のまま、生活困...

2024年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

石巻の離島、漁師の兄弟生活、両親は3.11で行方不明のまま、生活困窮…。
そこに、通りすがりの女性漫画家が、半ばムリヤリ居座って暮らすことになり。

摩擦を起こしながら、徐々に心が近くなってゆく様子。

主演のアフロさんは、普段は役者ではなくラップ歌手だとのこと。
だからでしょうか、武骨で泥臭く、
映像での見え方が "演じている" のではなく "本気の全力" に煮えてしまい。
その姿がささりました。

三陸で、震災も背景にありつつ (それが主題ではないにしても)
兄弟、家族、近所などの、絆を見直す物語でした。

田端のチュプキさんならでは、イヤフォン音声ガイドが、今回とくに傑作でした。
呉城久美さん、役では漫画家の美晴さん、ご本人の演者目線での解説。
"これがあたし" "さえない兄弟" など、あえて口調をやさぐれトーンにして。
映像の重さと、音声の調子、そのギャップが癖になりそうでした。
よそでは得難い体験。
上映中に再びいかねばです。

woodstock