劇場公開日 2023年6月30日

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縁の下のイミグレのレビュー・感想・評価

全10件を表示

4.5誰がこの残酷且つ冷酷な土俵に一矢報いるのか

2024年3月23日
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2023年劇場鑑賞42本目 傑作 77点

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サスペンス西島

3.0映像教材

2023年7月21日
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鑑賞方法:映画館

「海辺の彼女たち」の様な作品だと思って観賞したら、教育番組の様な作品でした(^^;)
技能実習生制度の問題点を、コメディタッチで分かりやすく説明されているので、夏休みのお子さんと一緒に観賞したり、社会科の授業で観賞したりして欲しいです。

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khs69

4.5メチャクチャ面白かった!!

2023年7月21日
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鑑賞方法:映画館

僕も数年前、ベトナムからの技能実習生と一緒に仕事をしていたことがあって、彼らの待遇もひどいものだった。

日本に来る前に伝えられていた仕事とは全く違う内容の肉体労働を強いられて、残業代も無かったな。

若い二人のベトナム人は明るい性格で、一緒に働いていて真面目に働いていたけど、一人は一年くらいして姿を消してしまった。

理不尽な扱いを受けている彼らに対して僕は何もしてあげられなかったのが悔やまれる。

この映画は、外国から来る技能実習生について興味のある人には本当にオススメの映画だ。

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はなてん

4.0トークショー・パンフレットがとにかく不親切すぎる…。

2023年7月18日
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今年246本目(合計897本目/今月(2023年7月度)32本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。

 さて、本格的な行政書士枠といったところです(詳細後述)。

 内容としては、日本を支えている技能実習生とその背景を描く映画であり、かなり正確に作られています。内容として多くの方に見ていただければ、と思います。
ミニシアターばかりなのが残念ですが…。

 ただ、この映画には致命的な欠点があり、それがどうしたものかなぁ…といったところです。
さっそく採点入りましょう。

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 (減点0.8) 行政書士が何をする仕事なのかわからない

 ・ 「官公庁に提出する書類の作成やその代行…」自体は正しいものの(行政書士法)、それだけ述べてもピンとくる方はかなり少ないのでは、と思います。例示としてあげられる「風俗営業」に関しても確かに行政書士の管轄にはなりましょうが、その細かいことを述べても(ちなみに、映画館も風俗営業法の適用を受けます。特別な事情等ない限り、オールナイト放映ができないのは、このため)、その一般的な語句としての「風俗」と、実際に行政書士を持っている私たちのそれがまるで違うため、この辺はかなりわかりづらいかなといったところです。

 この点、監督の方のみならず、映画の作者の一人である行政書士の方も一緒にトークショーに来られればよかったのに、といったところです。実際、トークショーが棒読み状態に近く、その中で「行政書士」という語句が出てもその説明がないので(一般人には)説明がつかず、技能実習生の論点自体は理解できても、ではその間を結ぶ「行政書士」とは何なのかという説明が不足しすぎていて(ちなみに、パンフレット(900円、有料)を買っても載っていない)、しかも監督さんが関東在住?なのか、関西圏では複数の映画館をはしごで舞台挨拶されたため、当方がみたときには「事前挨拶」の扱いで、ここがああだのこうだのということを聞くことができず(まぁ、私は調べればわかりますが、みんながみんな行政書士の資格持ちというのは想定できない)、その点でも不親切極まりない、といったところです。
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 (減点なし/参考/行政書士と「イミグレーション・ロイヤー」)

 そもそも、行政書士、司法書士といった複数の資格に分岐しているのは日本と日本の影響を受けた韓国、台湾(便宜上の国扱い、以下同じ)程度で、海外にはそもそも弁護士しか資格がないところも多いです。

 その中で、海外からいわゆる「ジャパニーズ・ドリーム」を目指して適法な在住ピザ、同労ピザ等を取ろうと考えたとき、通常、不動産の登記がどうとか(民法177条/司法書士)、あるいはいきなり訴訟を考える(弁護士。訴額に制限があるが、司法書士でも可能)ということはありえず、普通は「どうやったらビザが取れますか?」ということになりますので、「その意味」において、「海外目線」からすると、最初にコンタクトを取るのは行政書士になるのが普通で、「この意味で」海外では行政書士は「イミグレーション・ロイヤー(Immigration lawyer, 移民弁護士、法律家、等)」と呼ばれます。このことは特に、この映画で描かれる、ジャパニーズドリームを描く人が多い東南アジアでは顕著です(この映画でも描かれている通り)。

 ただ「広いようで実は狭い」その領域に限って言えば確かにその議論は成り立ちますし、実際に最初のコンタクトや手続きを行政書士が行っているのも事実です。しかし、技能実習生の立場は弱く、給与未払い等の事案が発生しても、行政書士には基本的に何もできません(行政書士には裁判の弁護士として補助的に立つ資格すらない(が、それらの法律はなぜか熟知を求められる))。一方で、国民や、これから日本に来る彼ら彼女らに、行政書士法や司法書士法ほかを熟読して「適切な場所に行きましょう」というのは無理があり、「最初に仲介してくれたのだから」ということで、本来行政書士の範疇を超える案件を持ってくる場合もあります(この映画の描写もそう)。この点は、「適切な対象につなぐ限り、そこで話を聞く限りでは問題なし」の扱いで(実際、全員が全員、行政書士法等を理解しているのではない、という問題があるため)、「そのあと、話を聞いて、適切な場所につなぐ限りにおいて行政書士がまず一次的に受け持つことが多い」も確かで、それが法に触れるかは微妙なところ、実際問題、海外からくる彼ら彼女らにそうした士業法の縛り(誰が何をできるか)を把握させるのは無理であるため、実際、映画内で描かれていること(未払い問題を持ってくる等。本来は弁護士事案)は存在します。

 ただ、「海外目線」で見ると、日本という国にやってくるためにはまず「ビザをとらなきゃいけない」という事情があるため、「その意味において」、行政書士が「イミグレーション・ロイヤー」(移民弁護士)等と呼ばれるのはこれは紛れもない事実である一方、それは「広いようで狭い領域」にすぎず、たとえば外国人問題は多くの領域が行政書士の範疇であるところ、多くの適法に在住する外国人の人権擁護、手続きや、難問問題などの扱い(クルド人問題等)とバラバラで、一口に「外国人に関すること」でも、行政書士の範疇の扱い範囲は極めてバラバラです。

 ※ 法律的な観点でいえば、「最強資格」はどう見ても弁護士ですが、特に海外からの移民問題ほかを扱う領域では、英語以外の言語(特に、タイ語やカタログ後ほか、マイナーな言語)では、法律系資格持ちという前提は当然として、実際に、「弁護士が最強資格」だとしても参入してくることがまずないため(英語、中国語、スペイン語以外のマイナーな言語をまず学習して使いこなせないと業務自体ができない)、「この意味において」行政書士が事実上の独占業務ということは言えます。

 こういったことの説明が何もないため、かなりわかりにくい(特に、行政書士が何をする資格の人なのか?は、この映画を見ても一見して理解しがたい)点はあげることが可能です。

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yukispica

5.0誰も悪くない または誰もが悪い

2023年7月17日
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楽しい

イミグレ、技能実習生の問題はNHKのクローズアップ現代的な問題提起番組で知っていたから、なるせゆうせい監督はどういう風にオチを持っていくのか?ハラハラしながら観ました。

ワンシチュエーションコメディ、まるで舞台、新喜劇を見ているような感じです。

誰も悪くない または 誰もが悪い…
それぞれの立場から 生きて行くために一生懸命取り組んだ結果 悲惨な現実が生まれてしまう これがお芝居、フィクションならどんなにいいかと思います

でも、現実はリアルにクソやから
映画を観て笑うことはでけへんけど

ラサール石井さんの演技は
もしかして一番いいというか
ナチュラルな感じがしました
怒ったりの演技にしても

主演のナターシャさんもナチュラルで…といっても主演は誰なのかわからないところはあります。みんな全員が主役または脇役で熱い感じがします ぶつかり合い

現実の世界ではこんな風にひとつの場に集まってそれぞれの立場からで訴えることなんてないから、それがフィクションであって見せ場

わかりにくい現実の深い闇を
わかりやすく提示してくれる

社会問題を自分に関係ない他人事ではなく
ひとりひとりが自分事として考えたら

見過ごされてる問題を
目の前に差し出されたら

そこから問題を小さくしていく一歩
クソ社会をマシにしていくことにつながると
思います

なるせゆうせい監督応援してます!

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もこ

3.0「人生ベストソング」

2023年7月6日
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泣ける

知的

今年112本目。

人生ベストソングでした。先月見た「兵馬桶の城」の歌を超えて来ました。これが日本人の歌と言うのが嬉しい。1シチューエーションでずっと進み、新聞毎日読んでいれば理解できることが多いが、役者さんが言葉にして言ってくれるとまた伝わり方が違う。コンビニなど外国人労働者の方は本当に仕事ができて頭が下がります。自分だと難しくてできないので。

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ヨッシー

5.0私たちの生活は「外国人奴隷」によって支えられているという現実

2023年7月2日
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鑑賞方法:映画館

知的

消費税の嘘を暴いた日本初の映画『君はまだ長いトンネルの中』の監督もである、なるせゆうせい氏の新作映画。

外国人技能実習制度という”現代の奴隷制度”によって日本に出稼ぎに来ている外国人が仲介業者の「中抜き」によって多額の借金を背負わされ、中には給料未払いにされるような事態になっても保護される法律もなく、転職もできないという劣悪な環境にあるにもかかわらず、政府はそんな実情を隠して、ある意味「騙して」借金漬けの外国人を働かせているということ。 そして、その奴隷のような境遇で働いている外国人がいるからこそ、私たちは「安くて美味しい食べ物、安くて質の高い品」が得られるということ。

そもそも日本は30年間賃金が上がらないどころか所得中央値が130万円以上も下落し、さらに現在も実質賃金もゴリゴリに下がり続けている国。 にもかかわらず、日本人でも嫌がるような仕事を騙して借金漬けにして日本に連れてきて働かせてるんだぞ。 ブラック薄給で有名な日本人「以下」の仕事をさせられてる外国人に対して「人権をきちんと守って」なんて出来るわけがないだろう。 先日の入管法改悪を立法根拠ゼロにもかかわらず強行採決したように、日本政府は人権も憲法もまるで守る気がない。

難民だけじゃなく、働きに来た者でさえも奴隷労働力が欲しいだけなんだよ。そして『外国人を騙して簡単に奴隷労働力が手に入るので、日本人の待遇を良くしなくても済む』という悪循環に陥っている。 これだけ賃上げ賃上げ騒いでいるにもかかわらず何処の会社も店舗も時給は大して上がってないだろう?つまりはそういった理由からだ。この映画は「外国人の出稼ぎ労働者」をテーマにした映画だが、モロに私たちの生活に反映している映画だということ。

同じ日本国内に済んで生活し仕事をしている者同士、綿密に繋がっている「別に外国人のことなんか自分は関係ないや」ではなく、信じたくなかろうが残念ながらしっかりと影響を及ぼされているんだよ。この考えを頭に入れてから映画を観ると、さらに理解度が増してよりのめり込めると思う。

なるせゆうせい監督は、地上波メディアが扱えないテーマを掘り下げ映画という媒体で世に問うてくれる稀有な存在、今回も日本の抱える闇をエンターテイメントの形式を取り、ライト層にも楽しめる作品として仕上げていただいた。興味持った方は是非映画館へ足を運びに行くことをお薦めする。

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momotaro

2.0「何をみせられてるんだか」

2023年7月1日
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楽しい

単純

難しい

外国人技能実習制度の仕組みや問題点をみせる社会派ブラックコメディ。

来日して半年のベトナム人技能実習生が、友人の日本人と共に給料未払いトラブルを行政書士事務所に相談しにやって来て巻き起こって行くストーリー。

コメディで有ることは間違いないけれど、制度や背景を説明する為に、金髪無知野郎はまだしも、若手のスタッフや政治かまでおバカ設定ですか?

色々な方面に配慮しつつも制度に対しての問題提起をしているどこかの支援団体のプロパガンダ的にもみえる作品で、白々しさもかなり感じてしまったし、いくらなんでも安っぽかったかな、

ブラックコメディというよりドタバタコメディで、どこがブラック?という感じだったけれど…字幕のセンスは結構好みだったw

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Bacchus

5.0衰退日本が抱える安値指向と、その裏に潜む課題を浮き彫りにした悲喜劇

2023年7月1日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

楽しい

知的

昨日より公開された作品です。

「安い物が良い」。そう指向するその背景で、技能実習生という名のもと搾取される外国人奴隷制度と、失われた三十年と呼ばれる日本経済の没落の闇を、飄々とした行政書士やお馬鹿二世議員、熱血青年などが好演、楽しめる、そして考えさせられる映画でした。

つい安い物をと選んでしまうわたくしですが、今日は少し高くても質の良いものをと購入しました。ささやかなところから、一隅を照らす灯として、日本の復興に、次代への明るい未来へと繋がることを祈っています。

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白い風

5.0痛快、教育映画

2023年6月30日
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鑑賞方法:映画館

技能実習生制度の欠陥を責めるだけでなく、実は公平に多面的に描いている。毒を吐きつつ愛情溢れる良き作品。地味ながらも広く長く上映されることを願う。

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hap