劇場公開日 2023年8月18日

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「こりゃまた評価が難しい…。」尾かしら付き。 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5こりゃまた評価が難しい…。

2023年8月19日
PCから投稿

今年281本目(合計931本目/今月(2023年8月度)20本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。

 原作コミックがあるとのことですが、私は読んでいないほうです。逆に言えば原作コミックを超えるような描写はできないという制約も存在し、採点をどうするか…がかなり迷う作品です。

 「ぶたのしっぽ」のようなしっぽを持った男の子と、日焼けしない体質の女の子の恋愛映画といったところです。主に中学編、高校編、高校卒業後の各自の進路編と進み、2人の「行きつく先」が描写されるというわかりやすい(時間巻き戻しは原則存在しない。1か所だけ)というわかりやすい映画です。

 この点でいえば、いわゆる「ちぎら君~」等と同じタイプの映画になりそうですが、原作小説があることと、設定がやや突飛なところもあり、見た感想はすっきりするタイプの映画ではあるし解釈も一通りかにしか取れませんが、どう採点するのか…という「採点のほうが難しい」タイプの映画ではあります。

 なお、原作コミックにあるであろう2人の自己紹介パートのようなものはこの映画にもちゃんとあるので、原作を知らない方お断りになっていない点は評価可能です。

 このように書いたうえで以下のように評価しています。

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 (減点0.3/日焼けサロンに最初、女の子の主人公がいって、姉が来るところ)

 「こんなところ、女子中学生が(施術を)受けるところじゃないでしょ」と姉(成年。姉が成年である理由は映画で示されます)が呼ばれて多少怒られて帰るシーンが最初にあります。

 一方で未成年者(主人公)は、お小遣いの範囲であれば何をしようと自由だし(民法)、中学生にもなれば、「日焼けサロンを受けるとどのような問題が生じうるか」という点に関しては7~8割は理解して申し込んでいるはずだし、この点は店も説明しているはずです。逆にいえば店はこの点同意していることになります(そうでなければ、いきなり姉を呼ぶことの意味が謎)。

 つまり換言すれば、姉(成年者)が呼ばれるということは、一般的なお小遣いの範囲を超えた未成年者の契約申し込みの認否を論点にしているように思えますが、姉がいかに成年者であっても姉には追認権も取消権もありません(これらを持つのは、法定代理人。通常は未成年であれば、その親)。つまり、姉をつれてきてもあまり意味はなかったりします。
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yukispica