「ミリマスに続いてシャイマスも」アイドルマスター シャイニーカラーズ 第1章 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ミリマスに続いてシャイマスも

2023年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

萌える

アイドルアニメコンテンツの中でも成功を収めたシリーズの一派である本作品は、アイドルアニメの王道『商業アイドルの内側』をデフォルメした内容を、シリーズ毎作とも軸にしています。本作も同様アイマス・デレマス・ロリマス・ミリマスと続き『シャイマス』として、アイドルキャラクターがスクリーンいっぱいにその可愛らしい姿を所狭しと駆け回るのですが‥‥
前作ミリマスからフルCGとなった様で、ポリピクのビジュアルはかなり自然なセル画アニメの雰囲気を踏襲しています。一昔前の人相類似やソフビ人形感は皆無、ただ頭髪のギザギザ感が気になるくらいでしょうか。

ついこの間劇場で鑑賞し、現在TVアニメ・配信されているミリマスのソレがアイマス1作目の雰囲気を踏襲してるとすれば、本作はデレマスの雰囲気がありました(283プロ全員の統一衣装からそんな気がしただけ?)。それに本作センターキャラの櫻木真乃は、ホンワカほっこりの子猫系美少女で、この手のジャンルでは王道鉄板(鋼鉄)のキャラ設定を背負ってるとあって、冒頭から変化球は皆無でした。
Pにスカウトされ事務所と契約、ユニットに加わり日夜レッスンに励み、同僚の仲間たちは次々に実績を上げていく中で、自分たちは悩み迷い苦しむ?という流れ(であろう事)はコレまでと何ら変わらないスタイルで、もはや水戸黄門展開と言えましょう。

従って最低限ドラマ性はあっても、スリル・サスペンス・アクション等もこじんまり、そう言った感情揺さぶるジェットコースターがない代わりに『楽曲』が、それらエンターテイメント性を背負ってこれらのシリーズを成立させているのだと感じました。
コレまでの劇場版アニメ作品とは違い、楽しみ方にコツが要ると言うか、同列で鑑賞すると道に迷ってしまいそうです。ただお客さんはソレを弁えたゲーヲタ・アニヲタ各位でしょうから、マーケとしては対象者をキチンと設定した作品です。
とは言えストーリーの『ネタ』や『オカズ』が物足りないのは、このシリーズの一番残念な点です。

と言う訳で、お話の展開を追いながら物語を楽しむ事と併せて、メインの楽曲と推しキャラがスクリーン上でワチャワチャ可愛いのを愛でるのが、本来の楽しみ方であろう作品です。個人的には面白ければイイかな、的な鑑賞でしたので、★評価数どおりの満足度です。
因みに、本作はエンド後に紙芝居漫画と撮影イベントが組み込まれています。

Geso_de_Nyoro