バービーのレビュー・感想・評価
全100件中、61~80件目を表示
あの曲が、あんなに笑える曲になるとは…。
とにかく、マッチボックストゥエンティーの、「あの曲」は大ヒット曲。
未だにアメリカのラジオとかで掛かってそうだし。
マッチボックストゥエンティーが、どんな気分だったか気になる。
面白くなる要素はあったが、不発といった感じ
全てが完璧なバービーランド、しかし無機質で空虚な世界。
そこから何故か主人公のバービーが死、というものを突然意識し、そこから自身の身体の劣化、食物の腐敗、重力を感じ、その異変を直す為にリアルワールド、人間界へ。
リアルワールドではバービーは男性から常に性的な視線、卑猥な言葉を浴びせられ、自分達を愛玩してくれるはずの少女達からは徹底的な拒絶の言葉を吐き付けられ絶望する。
その一方、お供に付いてきたケンがリアルワールドでの男性としての優位性をみいだしたが、学位やキャリアがないとリアルでは評価されない為、女が女であるだけで価値のあるバービーランドを男が男であるというだけで価値のある世界へ変革する、というところまでは面白かったのですが、それ以降、全く感情移入出来なかった。
主人公バービーを匿うヘンテコで嫌われものなバービーや売れなかったシリーズのバービー達の中で嫌われものバービーを虐待し、ゴミのように捨てた女性が田嶋陽子が腐るほど吐いているようなフェミニズム論を叫んで、バービー達が元の無機質な女性優位社会のバービーランドを取り戻すことを決意。
何かこの辺りではやく終わんないかな、死ぬほど退屈🥱的な気持ちになってしまい、寝てもいいけど映像や音がうるさいので仕方なくダラダラ最後まで見た感じです。
フェミニズム映画として特化すべきか、
キラキラバカ映画として特化すべきか、
玩具としての悲哀を描くことに特化すべきか、
どの選択肢もあったと思うのですが、どの方向性も中途半端に取り入れてしまった為か、後半の展開がものすごくダルく感じた。
最終的に主人公バービーが選ぶ選択も、それまでの過程の描写が不十分なので、なんの感情も抱けず。
何故ラストシーンで主人公バービーが婦人科を受診したのか(自身が女である事を確認するため?)も意味不明。
後半以降の展開で主人公バービー自身の決意や自立、成長が見たかったのだけれど、どうでもいい内輪ネタやパロディ、ケンからバービーランドを取り戻す、という安易な男女対立構造で論ぜられるフェミニズムにうんざりしてしまった。
あと、ケンの暴走を止めることに尽力したヘンテコバービーに、安易にケンの女として従属する事を決めた肩書大統領のバービーが騒動が落ち着いたあと、あなたに謝る、代わりに私の下で働かせてあげる的な発言をした所は本当に反吐が出るほどムカついた。
こういった潜在的に自分達とは違う異物を低くみる姿勢がBarbenheimerといった糞ミームを拡散させ、公式もそれに乗っかってはしゃぐ行為に繋がったのかなーと思う。
そういった米国人の思考を理解するにはいい映画かも。
自分らしさと生きる
設定も世界観もよかった
女の子たちに夢や自由を与えたバービーランドは
ケンたち男性を軽視した差別的世界という皮肉
子供の頃から性別においての刷り込み
男の子は外でお兄ちゃんたちに混ざって遊んでなさい
女の子はお家でお行儀よくおままごとでもしてなさい
でも本人が望んでいれば問題ない、それでいい
私も両親に常々言われて嫌だったのが
兄たちは男だからいいけれど、
お前は女なんだからちゃんとしなさい
身の回りのことをしない兄の片付けは
女のお前がやるべきだと
反骨精神がうまれて
あえて言葉遣いも悪くしていたのを思い出しました
いやいや自分のことは自分でやれるようにしとけ!
結果的に子供の可能性を制限することになる
バービーの生みの親、国税庁に捕まったみたいですが笑
それでも素敵でした
子供に許可や許しなんて必要ない
振り返ったときに目印になるように私は見守るだけ
子供は所有物ではない
1人の感情をもった人間なんですよね
私も昔、お人形遊びしていたので懐かしくもあり
そうそう、ツルペタね、わかるわかる
都合のいい展開しかない理不尽がない世界が
子供ながらに逃避できて
幸せな時間だったのを思い出しました
何にでもなれる訳ではない現実を大人になりながら
私たちは知ることになります
色々な生きづらさも感じながら
バービーとケンが人間界に迷い込み
戸惑い笑わせてくれる姿にほっこり
ありのままの姿の女性を見て本能的に
それが美しく感動し涙を流すバービー
男社会を目の当たりにしたケンの少年のような顔
どちらもいいシーンでした
男とか女とか関係ない
地位も関係ない
これまでの生き方、これからの生き方も関係ない
誰もが自由な生き方で
リスペクトされる素晴らしい命
女性が体のラインが強調されるものを着るのも
メンズライクな服を着るのもよし
馬鹿なふりをするもしないもよし
結婚するしない、子供をつくる、つくらないもよし
これまでの概念も間違っていないし
そこにわざわざ、はまろうとする必要もない
全部正しい、間違いなんてない
この監督の作品は優しい
これまでもを否定しない
ありのままでいいという優しい世界
女性は本当に大変で苦労してきて、可哀想!なんてしない
みんな同じ人間だよ、だからどうするの?っていう
聡明な監督
ストーリーオブマイライフもレディバードも
『自分らしさ』を大切にしていて本当に好きです
人はみな、好き嫌いがあって得意不得意がある
生物学的に則って2択にしようなんて無理がある
ラストシーンのバービー改めバーバラになった彼女
沢山の選択肢がある中でこの道を選ぶラストもよかった
与えられた命と人生は、自分のもの
もちろん主演の2人は最高でした
オッペンハイマーの件で観ない人もいるみたいですが
1つの作品と出会う機会を失って悲しいです
(抗議することも大切だと思います、それとは別で)
まだまだ潜在的に性差別がある日本にこそ観てほしい作品
アホになれれば楽しいはずが、フェミニズム要素で我に返る
マテル社公認映画でありながらいわば自虐的描写てんこ盛りなのはさすがハリウッド映画。廃盤バービーへのツッコミや男だらけの役員メンバー、一人ずつ壁で囲われて閉鎖的なオフィス空間。
なんだかゆるーく行き来できてしまう、現実世界とバービーランド。陽キャが過ぎてどこかシュールなバービーランドの住人たち。この辺はB級すれすれのノリというか、根底に流れるフェミニズム的テーマがなければ完全にB級と言ってしまいたい雰囲気だ。
世界のピンク塗料を枯渇させた、ガーリーにむせかえるようなバービーランドのセットはなかなかの見応え。バービースタイルでないと着こなせないようなファッションを次々びしっと決めてみせるマーゴット・ロビーはさすがの美しさ。ある意味狂気じみたケンというキャラを徹底的にやり切るライアン・ゴズリングも見どころだ。
こういうノリの映画は深く考えずに見られればアホになれて楽しいのだが、これだけフェミニズム色が濃いと、あれこれ考えてしまわざるを得ない。
(この辺さまざまな見方があるかとは思いますが、私個人が素直に感じたことです)
まず感じたのは、バービーランドにおけるケンたち男性の立ち位置は、現実世界における(少し古い時代の)女性の立ち位置をそっくり表象しているということだ。バービーに比べるとはるかに個性に欠け(ると見做され)、バービーランドという社会においてはバービーの付属物としか見られず、軽視される存在。
物語の中で、人間の世界に行って男性が活躍する姿を見たケンは、バービーランドに人間界の男性観(マチズモ限定)を持ち込む。そしてバービーランドの憲法を変えようとするが、バービーに煽られ男性同士の対立にかまけているうち憲法改正を阻止される。憲法改正は出来なかったが、バービーの「ケンはケン」と個性を認めるかのような言葉に満足する。さらにバービーは「ケンたちもそのうち力をつけるでしょう」(だっけ?)みたいなことを言い放つ……
それでいいのか?
フェミニズムは男女同権主義に立脚するはずだが、バービーはケンたちと共同で新たな憲法を制定したりはしない。彼らを(バービーランドの)法的には元の社会的に劣後した立場に戻し、バービーがケンに個人的ガス抜きをしただけで解決扱い。
これが男女逆ならば炎上案件になりそうだ。
純粋にバービーランドの中のケンだけを見れば、生まれながらに女尊男卑の世界の弱者なのに、本作のケンに対する扱いは、現実の男性優位社会へのカウンターになっている。
そもそもバービーの世界観の起源自体が、女児向けの玩具という性質上女性優位なので、男性の存在が空気にならざるを得ないという側面はある。男の人形に凝ってみたところでマジョリティには売れないということなのかもしれない。
だとしても、目覚めたケンの描写が現実世界の男性への偏見に満ちている様子には少々うんざりした。私自身はそういうことに人一倍神経質というわけではないつもりだが、多様性を押し付け……もとい標榜するポリコレの聖地アメリカの作品が、特定の属性(男性)を「現実界の男といえばマチズモ、馬、『ゴッド・ファーザー』を語りたがる」などと一括りにする、そのダブルバインドぶりにちょっと白けたのだ。
今の時代に女性の主体性や多様性を描くのに、そうやって他の属性を雑にまとめて貶める必要があるのだろうか。
終盤でグロリアが羅列する”女性を縛る不自由さ”の内容に、女性特有の問題ではなさそうなものが混じっていたり、頭脳労働的な職業とウェイティングスタッフのような職業の扱いに軽重が見られたりと、ケンの扱いで首を傾げたことをきっかけに他の重箱の隅も気になり出してしまった。
頭バービーなノリと、嫌でも目に入る定型のフェミニズム的メッセージのギャップを行き来して、思った以上に脳みそが忙しくなる映画だった。
マテル社の懐の深さ
良い意味で思ってたのと全然ちがってて面白かった。
バービーがいかに欧米社会に密着した重要な存在であったかを間接的に理解できた。
バービーやケンの俳優が歳をとり過ぎていて、最後まで人形というには違和感がありすぎると思っていたのだけど、ハーレイ・クインが好きなんで好感はもてた。
バービーは日本だと女児向け人形のいちジャンルにすぎないけど、アメリカだと社会そのものに影響力を与えたすごい存在のよう。
冒頭の2001年のパロディは、バービーという玩具のインパクトの大きさを明確に表している。時代にはまった新しいカルチャーというものが、逆に時代をつくるというダイナミズムをもつことのすごさをあらわしている。
女児向け玩具に赤ちゃん人形しかなかった時代に登場したバービーは、女性が女性らしくあることの楽しさや喜びを表現することができるという意味で女性を解放したけど、そこには「男性にとっての都合の良い女性像」が不可分に入り込んでいて、現在においては逆にフェミニズムを後退させたという要素もあり、功罪を抱え込んだ複雑な存在である、というような面白くも複雑な問題があることが、この映画観るだけでよく分かる。
でも本当にハリウッドって面白いなあ、と思うのが、バービーのメーカーであるマテル社までも散々にこき下ろした脚本であるということ。この作品は男性の愚かさ、滑稽さ、愚劣さを女性視点で徹底的に糾弾しているけど、そのためにはマテル社を悪者(よくいってマヌケ)にするしかない。でも日本だったら、普通そんなことはできない。
たとえば仮面ライダーをこの映画のようなやり方でメタ的に扱った作品(すごい面白そうな映画になりそう…)を作ろうとしても、表立ってバンダイを批判したり馬鹿にしたストーリーには絶対できないだろう(だから日本では象徴的に真のメッセージを隠してストーリーを作る手法が発達したのだと思うが…)。
最後、バービーが人間として社会で活躍する、というオチになったのもとても良かった。
ところで、アメリカでは「バービー」と「オッペンハイマー」が同時公開ということだけど、日本での「オッペンハイマー」の公開はいつになるのだろう?
問題になることを恐れて公開日が決まらないということなんだったら、そういう考え方そのものが映画文化を衰退させている気がする。映画が社会的議論の中心になるチャンスを逃すというのは、あくまで映画はエンターテイメントにすぎなくて、その範疇を出るべきでは無い、といわれているようだ。
バービー
Hi、Barbie
Hi、Barbie
Hi、Ken
こんな朝の挨拶から始まる映画
まぁ色々言われてるんだろうな〜と
感じつつ
真正面から観ました
普通に面白いです
よく出来ている映画でした
根っからの悪い人も居ないし
映画を見てから
ここ数年のハリウッド映画について
考えました
まぁ特にDカンパニー
色々叩かれています
でもね
もうハリウッド(アカデミー)が決めちゃったんですよ
来年から公開される映画は
(多様性)配慮してない映画は
作品賞しねーぞって
制作会社、配給会社からしてみたら
従うしか無いですよね
それを率先とやってるDカンパニーは
やっぱり凄いよ
今回のバービーは
そこまで気にならずに観れました
細かな調整をしてるんだなーって
感じました
ギリギリの許容範囲で
でも面白いって思わせる仕上がり
マーゴットロビーを楽しむ映画
例の炎上の件で観に行くか迷いましたが、
ずっと公開を楽しみにしていたので観てきました。
結果、期待値が高すぎたのか、いまいち満足感を得られず…
カラフルで世界観はとてもかわいいです。
突然始まるミュージカルやコメディ部分も、
もっと面白くできそうなのに、間なのかタイミングの問題なのか、終始ずっと自分の中で何かが噛み合わずにノリきれませんでした。
アメリカンコメディは結構好きなほうなのですが…
また、思っていたより序盤から下ネタが多く、
バービーを題材にしている割には子供と一緒に楽しめない映画なんだなと。
予告を観て子供も食いつきそうな映画なので要注意です。
とは言え、とにかくマーゴットロビーがかわいくてゴージャス!!彼女のファンであれば絶対に観た方が良い作品です。
タイトルなし
フェミニズムとかジェンダリティを描いているようで(それももちろん扱われてはいるのだが)、その根源にある“(生殖器を持った)人間とは何か”を描いているのだと思った。肉体は汁気を取り入れて出すものだし、つま先では立てない重量を持つ。制限はあるが自分の意志で動けるし、動かなくてはならない。
名付けによって個が簒奪され、名付によって個を取り戻すというテーマは、『レディ・バード』から引き継がれているけれど、それがメインではない。
冒頭最高なのだが、半ばちょっとだれたようにも。
あと、若干、マーゴット・ロビーの自己実現映画の感じも。お股は凸凹だがお顔つるぺた人間のアジア人としては、いろいろと考えるところはある。アジア系、ケンとしては出てくるが、そもそもあまり視野に入っていなさそう(美/醜/定番という土俵に乗る以前、と思われていそうな気がする。アジア系ケンは、モンゴル帝国的マッチョイズムの体現者っぽい)。
バーベンハイマーの件は、作中のマテル社幹部のコスプレ感があって皮肉を感じたが、上記のようなアジア人観もちょっと影響していたのかもしれない。
ガールズ応援ムービーと思いきや、全ての人への応援ムービー!
ドレスコードはピンクコーデ🩷なピンク一色な試写会で鑑賞!
ワーナーブラザーズ試写室が、ピンクコーデの人たちでいっぱいでとっても可愛くてハッピーな空間でした🥰
映画本編も超可愛い!!
可愛くてキュートなガールズムービー!
女の子のための映画!
と思いきや、女の子の痛いところを突かれるシーンも…笑
メタ発言や下ネタもあって最高です✨
バービー人形って
あの子もこの子もみんなバービーで、どんな職業にもなれるし
どんな服も着こなせる最強ガールってイメージで大好きでした。
その何にでもなれる。何でも着こなせる最強の女の子が、
人生に絶望して凹むし、悩むし、自分は何もない!って泣くんですよ。
もっと大好きになっちゃった🥲
最後、バービーが婦人科に行くシーン。
え?婦人科??ケンとの関係拒み続けてたのに妊娠したの?
マーゴットロビーは「定番バービー」だし、ママになるという幸せもアリじゃない?
って言うことかな?
最近は自立した女性や戦う女性が良しとされすぎてるから、今までのいわゆる定番も良いんだよ!ってこと??
と色々頭を巡らせましたが、一緒に行った友人が
「人形のバービーが妊娠出来るかを調べに行ったんじゃない?何が出来るか分からないから。」
と言ってて、なるほどー!!!ってなりました!!
なるほどな…。
だから「バービーもケンもお股はツルペタよ!」の発言があったのか。
確かにバービーもケンもお股ツルペタだから生殖機能ないもんね。。
定番バービーのマーゴットロビーは、自分には何もないって悩むけど、人間界に行って「自分の可能性」を探す人生を始めるラスト。良いね。
・そんな服着てるから痴漢に遭うんだ問題
・奢り奢られ論争(直接的にこのシーンなかったけど日本で話題の奢り奢られ論争を連想した)
・男優遇、女優遇問題、カースト問題
等々、
かなり深い話をバービー人形というポップで明るいハッピーな世界でコミカルに問題提起された感じ。
「女の子にエールを!」な中に色んな想いが詰められている映画です。
男も女も人間も人形も、自分らしく行きましょ!が前提のガールズ応援ムービーと思っていたけど、カップルでこの映画を観て破局する率高いのね?!
破局は悲しいけど、それはそれで良いことなんじゃないかな?
そう言う話でしょ?映画バービーって。
個人的に好きだったのは、人間界では女性が長年頑張って女性の地位を獲得したのに対して、「バービーランドではこれからケン達は頑張らなきゃいけません。」ってところかな。
ただのハッピーエンドにするなら、ケンの主張をバービー達が却下した時に、その場にいた人間ワールドの人が「だめよ!みんな平等よ😉」とか言っても良いと思う。
だけど、この作品では「これからケンは頑張らないといけません。人間界で女性が頑張ったように」ってなるの。良い。
「ケン!頑張れ!これから君たちは変われるよ!自ら変えて行くのよ!」って応援に聞こえて好きだった。
こういうところが、ちょっとフェミニズム強めな映画ってなるんだろうけども、とても好きだった。
この映画観て別れちゃったカップルは、こう言う意見のすれ違いなんだろうな…。
実はピンクカーペットも当選していたのですが、ストライキで中止になってしまったので、ムビチケを頂きました!
次は吹替版で観てきます😊
アランの声優さん下野紘さん…楽しみすぎる!
最後にSNSを騒がせた一件について。
私は原爆を茶化すような発言、
軽はずみな公式SNSの言動を許してはいません。
日本での原爆への認識の差があるのだなと悲しいです。
SNSでの発言は納得いきませんし、色々と思うことも正直あります。
ですが、ワーナーブラザーズジャパンさんは
毅然とした態度で対応してくださり、とても応援したく思いました。
元々前売りも2枚買っていたほど楽しみだった作品です。
今回、試写会にご招待いただきドレスコードのピンクコーデで全力で楽しみました。
決して、あの騒動について許しているとかそういう事ではありません。
私がこの映画を観るという事に違和感を覚える方もいるかもしれません。
ただ、映画を観る選択をした人、観ないという選択をした人。
どちらの選択をした人も互いに攻撃し合うことがないことを祈ります。
世界中すべての国に、SNSに平和が訪れますように。
自分らしさってなんだろう
すごくバランス感覚のあるいい映画でした。
ただ、最後にケンの愛をバービーが拒絶するところはそれで良かったのかなとぐるぐると考えこんでしまいます。
ケンが恥ずかしげもなく涙を見せながらただ君と一緒に暮らしたかったという時の愛はケンとはバービーを愛する役割だからそう振る舞うだけというバービーランドのルールを超えた本当の愛だったんじゃないかなという気がしましたから。
二人が和解してハッピーエンドでは安易だというのはわかるのですが、古い価値観への反発から自分らしさってなんだろうという答えのない地獄に自ら落ちるバービーは果たして幸せになれるんだろうかと。言いようもなく不安で不気味なエンドになっていると感じました。
それこそが現代を生きるということですかね。確かにそうかも。いや。うーん。
美しいってパワー!それでいいんだっけ?
切り口は面白いけどコメディとしてややくどいし描いてることが間違ってるわけでもないけど洗脳を解く言葉は、この作品のキーだと思うんだけど、それがしっくり来なかった。そうだね、美しく賢い私達がもっと幸せになれないのは世界がおかしよね?確かに。でも目線がそこなので浅く感じたのも確かだ。ハイスペックな私達はもっと幸せになっていいはず!っていうメッセージが視野にいれてない話について指摘するのはずれているのかもしれない。でも、グロリアの娘が指摘するバービーへの反感や嫌悪、有害性は、ケンが持ち込む派手な有害性がコメディタッチで延々と描かれることで有耶無耶にされてしまった。多くの女性は、ルッキズムに嫌悪感やコンプレックスを抱きながらもそれを内面化してると思っていて、バービーというのはルッキズムの象徴だ。いかに個性を大事にしているとはいえ。自分自身がいまいち処理しきれないなと感じているルッキズムやそれに伴う自己矛盾について、この作品はきれいに「気にしない」というスタンスだったことに、というかルッキズムの頂点女性による「生きづらさ」だったことで、もどかしいというか乗れなかった。
グロリアのキャスティングがアグリーベティだったのは意図的なんだろうか。あの作品も今ならあんな作りにはできないだろうけど。ちょうど9月公開のピギーのあらすじを読んでて、どうしてもバービーとの対比が気になった。ピギーがコンプレックスを抱き、そしてピギーを追い詰めるのはバービーじゃないのかな。バービーランドにはピギーの居場所はないの?美しくもなくそして美しさに価値を見いだせなくて能力も秀でてないなら、いられないおとぎの国の悲喜こもごも、やっぱりそんなに乗れないな。
バービーもケンも、自分らしく生きよう💖🌈🐴
バービー(女性)もケン(男性)も、ジェンダーに縛られず自分らしく生きよう💖というメッセージ✨
ジェンダー問題やフェミニズムを秀逸に取り入れながら、
こんなにもファンシーで楽しくて面白い映画なんて他にない!
偏った女性優位社会のバービーランドで女性だけが輝く世界、リアルワールドでミソジニーの洗礼を受けるシーン(セクハラ受けまくりなど)、管理職全員男性のマテル社のおじちゃん達が「女性のために!」と会議するシーンは、家父長制が根深く残る現代の日本社会で生まれ育った女性の身としてとても面白かった🤣
男性であるケンの劣等感や葛藤、自己受容までの過程の描写も楽しすぎたし、何よりケンが魅力的✨
マンスプレイニングやマッチョイズム…「嫌な男あるある」(有害な男性性)、女性視点での皮肉たっぷりな描写がありながらも、応援したくなる愛すべきキャラクターだった🩷(戦争中のミュージカルシーンが特に最高、笑い死ぬかと思った)
バービーは、ケンが作ったあまりにも偏った男性優位社会に無力感で絶望する中、自分自身を受け入れていく過程がとっても素敵だった。
「賢くもない、綺麗でもない、私には何もない。」
そう感じるバービーに対して「あなたはそのままで綺麗で賢くて素敵」と励ますグロリア。
(いつの間にかノーメイクになっていたバービーに、「典型的な美しさじゃなくていいのよ」というメッセージが良かった!マーゴットロビーには説得力なし、という製作者メモに爆笑🤣笑)
男性優位社会で女性に求められることの辛さ、プレッシャーについてのスピーチには共感しすぎて感動した✨
自分が作った男性優位社会が崩れ大泣きするケンに対して、これまでの扱いを謝罪するバービー。
それから、権力や高価な所有物、バービー(女性)を手に入れることがアイデンティティではない、あなたはあなたでいい、泣いてもいいんだと慰め励ます。
男性優位社会、競争社会、ホモソーシャルにおいて「勝たなければいけない、成功しなければいけない、強くいなければいけない」という男性ならではのプレッシャーや苦しみが、ひしひしと伝わってきた。
ケン同士で慰め合ったり励ましあったりするような描写がよかった。リアルワールドでもケン達みたいに、男性であっても弱くていいし人に頼っていい、祝福しあっていい、そんなふうになっていったらいいなと思った✨
バービーは、社会に求められるような「典型的なタイプ」の女性でなくてもいい、特別じゃなくていい、と自分らしさを受け入れることができた。
その上で、何もかも完璧ではないリアルワールドで、自分のしたいことをする人生を選ぶ。
リアルワールドでの問題は何一つ解決されていないのにも関わらず、それを受け入れた上で自分らしく生きることを選ぶ。
その姿にとっても勇気づけられた✨
バービーやケンは自分らしく生きることを選んだ。
リアルワールドに住む私たちも、おたがいをリスペクトし、社会の性的な役割に縛られずに自分らしく生きられたら…
競争するんじゃなくて、祝福し合えたなら、
どんなにハッピーなリアルワールドになるだろう…🌈💖
映画史にも残らない駄作
バービー人形がバービーランドから人間世界へ。
人間世界でどたばた面白コメディかと思いきやバービーランドに帰って身内で騒動、フェミのグチ&バービー産みの親との浅いおしゃべり。
人形を題材としているなら、見せ方笑わせ方があったはずだが各方面に配慮するとこんな程度しかできないのかと残念に思う。
この映画は予告編のみを見るだけでよかった。
トイ・バービー・ストーリー!
難しいことを考えてはいけません!
世界観の再現を楽しむ!以上!な映画でした。
とはいっても、人権・多様性にもそれなりに触れる内容にて、小学生くらいのキッズたちには分かりやすく、好影響なところもありそう。
ただね、オープニングの×猿の惑星(追記:2001年宇宙の旅でした…)パロディはちょっといただけなかったかな。名シーンのパロディ自体がもう、使い古されたというか「はいはい…」って感じ。で、赤ちゃん人形をぶっ壊すHARDモードにイマっぽさ? んー、そうですかねぇ。本編がわりと良質ゆえに、個人的にはそれ、要りましたかねっていうシーンでした。
これ★マイナス。
頻繁に出てくる旅シーンが、プロがマジで作り込んだ仮装大賞みたいなCGナシのスタジオ収録ということを知り、制作の妙なこだわりに評価★プラス。
きせかえ人形のようにクルクル変わる衣装がすべてかわいらしく似合ってしまう、マーゴット・ロビーの美しさ★プラス ってところかな。
はい、面白かったですよ~
ひとことReview!
あの宣伝は、特に保守派にとっては激怒ものだけど、映画作品とは無関係だから、減点せず。
ここ最近のハリウッド映画はポリティカル・コレクトネス的な作品が多いけど、これは思いっきり露骨。だけど逆に清々しく感じる。夢の世界の表現のしかたとか、夢の世界と現実の世界との行き来の時のバックの描き方はイイ。それにしても、オープニングのあの名画のパロディにはズッコケたわ。
ありのままの自分でいい、そのメッセージはいいんだけど、ラストは本当に説教臭い。
ツルペタ(210億円の下ネタ)
ガーウィグ作品に共通するテーマは「女性の生き方」な訳ですが、昨今のフェミの様に精鋭化する事なく、普遍性すら感じられる、実はベタでベタベタなメッセージが好き。
今回は、男性社会がどーたらこーたらでも、女性の社会性の毀損でもなく、ドカンとジェンダーから離れて、「らしく生きてる?」ですから。
いやいやいや。
若草もレディバードも、同じっちゃー同じですけどね。と言うか、同じなのは「尻すぼみのオチ」だって言うw
ただし、今回のラストカットには笑かしてもらいました。婦人科??えぇ?えぇっ?えええええー?そのネタで、この話を締めます?下ネタでっせ、それってw
実態を伴わぬ、形ばかりの女性の社会進出への皮肉的なスタンスも、ガーウィグらしい現状認識。男社会と、そこに依存する楽さに女性達が慣れきっている事への警告。
てなてなヤツは、次々に描写されていきますが。主題は、そこを突き抜けた先にあると言うのが、最高。
自分らしく生きる。バービーワールドの「雛型」として「作られた」自分の、存在の意味とは何なのか?
答えを見つけられそうにないバービーは、人間の世界に居を移すことを選択する。で、下ネタで壮絶に落とすと。その勇気には脱帽、脱力ですw
現代奇譚的な概念ワールドを、トーイの世界観で描いた114分は、あっという間に過ぎていきます。全ての女性に見てほしいガーウィグの会心の一振り。コレは面白かったです。
良かった。
とっても。
語るに値する、年一候補でした!
ーーーーーー
8/16 追記
ラストカットの意図が分かった気がするかもです。
そこに「付いているモノ」が何であれ、自分らしく生きれば良いだけのことでしょ?
って事?
まあ、ツルペタの方が雑念も煩悩も無くて良いかもw
いずれにしても、ジェンダー、ジェンダーと騒ぐな、ウザい!
って言う事で。ガーウィグ、流石です。
パロディーなのでお気楽に
のっけから、かの有名な名作映画のパロディーからスタート。そして赤ん坊の人形を叩き壊すシーンからして、ああ、この映画見て怒っちゃ負けなんだな、と思いました。みんな、「2001年宇宙の旅」は知っているのでしょうか。
性差別とか男社会に女性軽視の問題とか、よくある議題の真面目なテーマが紛糾しそうですが、ありがちな話だと聞き流して、まっピンク色のビジュアルを素直に楽しむ、ポップコーン映画として見れば良いかと思います。そもそも人形遊びなんてしたこと無いし、リカちゃんならともかく、バービー人形なんてしらないけど、お祭り騒ぎの映像を気楽に楽しむだけなら、バラエティーな映画として十分役割を果たしているかと。
でもわずかに見せるリアルな美しさを魅せるシーンもあって、そこまでふざけた映画でもなかったと思います。バービー創始者を登場させるところは流石。
でも、スタッフロールに入る前の本物のバービー人形達はちょっとしたホラー。最初に魅せられなくて良かったw 音楽とか、スタッフロールのピンクのフォントも素敵ですね。やっぱり最後まで席を立たずに見てしまった。
ケンダム
色彩感覚疑うようなドピンク主体なバービーランドで医者や大統領、はてはノーベル賞受賞バービー達と日夜キラキラガーリーな日々を何の疑いもなく過ごす定番バービーは唐突に死について考え、足の裏が地面につきーのセルライトが気になりーの異変に襲われて原因究明のため人間世界へ向かう(オマケ付き)、、、。
まー映画にするんだから起承転結色々盛り込まんと二時間はもたんのだろーけど色々キツイ!
申し訳程度にLGBTキャラやら妊婦だの有色人種だの紛れ込ませて多様性に配慮してますよアピールしつつ要は女性は偉大だ、なのに実世界では苦労してます!もっと認められるべきだっつー被害妄想フェミの憤懣浄化カタルシス映画でしかなかった。
予想はしてたけどね。
社会風刺系だったとは
ラジオパーソナリティーがお薦めしていたので観に行ってきました(その2)。
なるほど、どんなストーリー展開になるのかと思いきや、そういう事でしたか…、改めて考えさせられました。
男性社会なのは諦めて生きてますから、21世紀になってからの(歳とったなぁ〜)様々な社会ムーヴメントには大まかなところで賛成ですが、確かに色んな意味で色んな方向でどんどん生きにくい世の中になっていってますね。
アメリカ・フェラーラ(どこかで見た事あると思っていたら…、すっかり大人の女性!)演じるグロリア・ママのクライマックスでの長セリフ、うなづき通しでした。
ともすれば重くなりがちなテーマを軽いタッチで観た者の心に植え付けていく手法、いいと思います。
こうして、もっと世の中が素敵に公平になっていくんじゃないかなぁ〜(だといいなぁ〜)
ケン達の良い意味でのバカバカしい苦悩のダンスも嫌いじゃないです。
『アランは一種類』もウケたなぁ〜
全100件中、61~80件目を表示