劇場公開日 2024年2月9日

「3回に1回しかできなくたって、2回は失敗したとしてもいいじゃない」夜明けのすべて 八べえさんの映画レビュー(感想・評価)

4.53回に1回しかできなくたって、2回は失敗したとしてもいいじゃない

2024年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

「PERFECT DAYS」の余韻もあり、同日に公開されたクセがスゴそうな時代劇をやめて、こちらを見た。
「障害」と呼ぶのだろうか。心や身体にキズを持つ人たちが、それぞれにお互いを気にかけながらも生きていく、そんな姿が描かれた映画だった。
キズも、問題も、障害も解決しないまま、物語は進んでいく。誰かを救ったり、問題を解決したり、キズを治すというような、劇的なことは起こらない。
しかし、灯りがないわけではない。この映画は夜明けはあると伝える。
隣によりそって、ともに夜明けを迎える、そのくらいのことしかできないのかもしれないけど。ただ、よりそう身体から伝わるぬくもりが、心を温めて、キズや障害や問題や痛みを抱えながらも、前に進もうとする力になることがある。
自信満々の余計なおせっかいが、大失敗に終わったことが、むしろ何かのキッカケになることだってある。
3回に1回しかできなくたって、2回は失敗したとしてもいいじゃない、そう伝える映画だった。

八べえ
トミーさんのコメント
2024年2月20日

共感ありがとうございます。
少しでも快方に向かうにはどうすればいいか、病気側も周囲も考えられるようになれば良いですね。

トミー
八べえさんのコメント
2024年2月20日

最後のキャッチボールも暴投で終わりました。

八べえ
トミーさんのコメント
2024年2月19日

自信満々のおせっかい、自転車もそうなりそうだったんですが、ラストにも出て来た!

トミー