劇場公開日 2023年3月18日

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「キャスティング次第。」赦し はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5キャスティング次第。

2023年3月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

これは題材がいいだけに本当にキャスティングが致命的。

そもそも17才の少女に懲役20年というのは確かに疑問には思うけど(個人的感情としてはそれでも短いけど。)そんな中で7年経ち犯人の口から語られること。それが真実なのか、釈放されたいが為の方便なのか、はたまた妄想なのか。犯人と被害者の両親によるギリギリの心理状態でのせめぎ合いや、心の動きをぶつけていくはずなのにこのキャスティングでは正直きつかった。

心に闇を抱える饒舌な殺人犯に松浦りょう。眼差しが印象的ですごく良かった。ただこちら側の3人よ。尚玄は台詞が半分聞き取れない。初めアル中で呂律が回ってない設定なのかと思ったほど。MEGUMIと藤森慎吾の組み合わせはバラエティ色が強すぎる。誰に対して何の赦しなのか。伝わってこなかった。

尚玄の風貌やオープニングとエンディングの演出なんかもお洒落なヨーロッパの映画みたいだったけど、最後は交差点に飲まれて雑踏の中に消えて行ってほしかったな。

はるたろう