劇場公開日 2023年3月10日

「Idiot... This is living.」オットーという男 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5Idiot... This is living.

2023年11月26日
Androidアプリから投稿

バカモン…!みんなに愛される名優でお人好しの代名詞トム・ハンクスが、近所の見回りが日課で規則に厳しく眉間にシワを寄せた超堅物偏屈爺さんに。『エルビス』では観客から嫌われること必至の悪徳マネージャーの役柄を演じていた彼によるこのリメイクは、痩せてトム・ハンクスにはまだ役の幅があることを証明してみせるショーケースになった。大きなハートを持ったトム・ハンクスの完璧なリード、悪くない。
マーク・フォースター監督(『ネバーランド』『プーと大人になった僕』)らしい作品のあったかなトーン温度感でキレイにまとまっている、現在と過去が交互に入り交じる語り口。"お父さんの名前"。実の息子トゥルーマン・ハンクスが若い頃を演じている。
口酸っぱく、ゲートを閉めろ!パブリックイメージまんまな(ex. 黒人のコメディリリーフ)いかにもメキシコ系口うるさいハイテンション・キャラ妻 & 運転の下手な夫で、お節介な家族が近所に越してきた。ドンドンドンドン!お願いしたいことが!人の優しさあたたかさに触れるうちに、オットーも少しずつ変わっていく…。自分の問題に囚われて他人のことを考えていなかった。
死にたいのに死ねない。まだそっちに行けない、思ったより難しくて。同居人もできた。猫という象徴的存在。つらいのは分かるけど、でも生きていかなくては。生きることが大切。
人が線路に落ちているのに、先ずすることがスマホで録画回す・撮影するのはクソすぎ。人として終わっている現代人の権化・象徴、こうはなりたくないね。けど、そんな人ほど(皮肉にも)本作のこと好きそう?本作内での使われ方も結果的にそれがさも悪いことではないかのように描かれているし。
まさかの借り物から始まり、私道と公共歩道という差異を伴う反復。最近のやつは意気地がない。それに比べて俺達はハートが大きい。親父の笑い方?バカモンでも自分を想ってくれる人がいるのなら人生まだまだ捨てたもんじゃない。人の道を外れ周囲の人々に親切にすること。生きている!そしてケーキへ。

THIS IS NOT A THRU STREET
DYE&MERIKA ダイイング・アメリカ?
オートマ車、クー
Bears don't talk. This one does.
She was the color.
フォード、シボレー
フォルクスワーゲン
Social media journalist? 地域の英雄
This is living!
雪かきをしてない
大きなハートを持つのも考えものだ
アブエロ・オットー

とぽとぽ