劇場公開日 2023年2月23日

  • 予告編を見る

「難しい話でも感動」ワース 命の値段 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5難しい話でも感動

2024年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

難しい

 2001年9月11日の同時多発テロで、アメリカ政府は被害者救済のために基金を設立。遺族と交渉するために、ケン・ファインバーグが率いるの弁護士団が引き受ける。独自の計算式で保証金の分配をしようとし、基金への申請者80%以上を目指すが。
 テロ発生直前から描かれていて、みるみる広がる緊迫感に悲しくなります。ファインバーグはおごりもあったかも知りませんが、「汚れ役」を無償で引き受けたことに驚きました。困難かつ多くの補償を扱ってきたという自負で引き受け、事務的に処理しようとするファインバーグだったが、想像以上の難題に直面。面倒な存在だったウルフが誠実で重要な役割となり、ファインバーグは被害者に寄り添う姿勢に変化させます。お金の難しい話ですが、感動しました。遺族の電話が、弁護士の「訴えろ」という売りこみで鳴りっぱなし、というのはひどい話です。具体的にどう配分したのかは触れられていなかったのが、ものたりない。

sironabe