劇場公開日 2023年4月28日

せかいのおきくのレビュー・感想・評価

全124件中、81~100件目を表示

4.5これはモノクロ映画にして正解です。

2023年5月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

なるほど、これはモノクロ映画にして正解です笑。
そこはかとなく切なくて、そこはかとなく可笑しくて、なんとも味わい深い映画でした。
恋する女性を演じた黒木華さん、可愛かったなぁ。

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光陽

4.5タイトルなし

2023年5月1日
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 役者は良かった。世界観もユーモアもいい。でも、作り込みすぎてるというか、出来上がってるので、面白みがなかった。黒木がちゅうじと書いて悶えるシーンは可愛かった。
 うんこの描写が大変なのでモノクロにしたかと思った。

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えみり

4.0社会生活を支える仕事

2023年5月1日
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鑑賞方法:映画館

なぜ、白黒なのかな?と思っていましたが、白黒でないと観られなかったと思いました。
何がテーマなのかな?と思いながら観ましたが、そうか、庶民の暮らしなのだと思いました。
取り上げられることの少ない、でも、社会生活に必要不可欠な仕事をする若者。不当な扱いを受けてもへこたれず、自分を卑下せずかっこつけもせず取り組む姿勢がよかったです。
黒木華さんの着物姿や所作が愛らしく、彼女がいないと成り立たない作品だと思いました。
佐藤浩市さん、寛一郎さん親子の共演、池松壮亮さん、石橋蓮司さんの演技もよい佳作💕

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eigaeiga

4.0せかいで一番のおきく

2023年5月1日
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鑑賞方法:映画館

想定と外れたストーリーだったり、見慣れない視点で観せてくれる作品が好きです。
この作品は、江戸時代にたしかに存在しただろうせかいを観せてくれたように思います。

せかいを知らない三人には、よりたしかな三人のせかいが存在していたし、ことばを知らない二人はより深くコミュニケーションとれていたし、「せかいで一番」のフレーズを思い出せなかった(?)中次はより響く愛情表現をみせていました。

時々カラーになる場面にどんなメッセージがあったのかは読み取れず…。

「鎌倉殿の13人」で雪の中での暗殺を演じた寛さん(中次)の「雪になるのが好きだ」に反応してしまいました笑。

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Eiji

3.5モノクロの理由

2023年5月1日
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恋愛ものというよりは、江戸時代の情緒を楽しむ映画という感じがした。そりゃあ、カラーは無理だよね。

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hanataro2

3.5悪くはないが、面白くはなかった?

2023年5月1日
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鑑賞方法:映画館

全編モノクロと思いきや、一瞬だけカラーになるシーンが2回ある。これは、どういう意図だったのだろうか?
最初のシーンは、おきくさんだけだったので、「おぉ、まさにおにくの世界だけカラーになるのね!」って、思ったのだが…。
江戸時代は循環型社会っていうコメントを多々見ますが、そこが論点の映画ではないよね…。
江戸時代の青春?
そもそも、青春って言葉(劇中にも出ていたけど)って江戸時代にあったのだろうか?
いずれにしても、世界のおきくより、おきくの世界の方が良かったのでは?と思うわなくもなかった…。

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kawauso

3.5江戸庶民の暮らし

2023年5月1日
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二人の恋愛模様も描かれていますが、江戸庶民の暮らしが衣食住+αが丁寧に描かれています。クスッと笑えるエッセンスを交えながら、等身大に描かれた作品ですね。これは内容的に全面カラーは難しいですね(笑)。佐藤浩一さん親子の共演も良かったです。

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ごっとん

3.5掬い・救われ 愛は世界を循環する

2023年5月1日
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なんとも掴みどころのない、そしてモノクロ(ときどきカラー)スタンダードサイズの映像とともにストーリーが展開されていく。
昔の日本はおわいやさんがお金を払って排泄物を回収していたのは新鮮でした。肥を掬う中次が声を失ったおきくの愛に救われるのか救ったのか?いずれにしろモノも精神も世界はグルグル回るんですね、うーん、SDG'S!
作品の中で、佐藤浩市が話す「世界って知ってるか?」「愛する人ができたら、世界で一番お前を愛してるぜって言ってやりな!」と、石橋蓮司さんの「人は死んで埋められたら虫に食われて土に帰っていくんだよ、おもしれぇな」(いずれも正確な台詞ではないけれど)が心に響きました。
なんか良かったなぁ。黒木華さんの笑顔が素敵!池松壮亮さんのシニカルな表情・クスリとと笑える言い回し、佐藤浩市さんと寛一郎さんの親子共演などが印象的でした。

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ニコラス

3.5仮面ライダーが汲み取り屋に変身

2023年5月1日
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悲しい

楽しい

萌える

江戸時代末期、武家育ちのおきくは、寺子屋で子どもたちに読み書きを教えながら、父と2人で貧乏長屋に暮らしていた。ある雨の日、彼女は厠のひさしの下で雨宿りをしていた汲み取り屋の矢亮と紙集めの中次と出会った。その後、中次は矢亮に誘われ、人糞を集めて農家に売りに行く仕事を手伝う事になった。一方、おきくは父の正義感が仇となり、殺害される事件に巻き込まれ、喉を切られて声が出なくなってしまった。これからどうなる、という話。

なぜ今時モノクロなのかという答えが、うんちのシーンだらけだから、なんだろうと思った。頭からうんちをかけられたり、手で人糞を商品として扱うのをカラーで見せにくなったのだろうと思う。
章が終わる頃に一瞬カラー映像となるのが良い演出だなぁ、と思った。
黒木華は着物姿が似合ってて、品が有って、可愛かった。今後、中次と上手く行けば良いな。
佐藤浩市と息子の寛一郎が厠でうんちの話をする親子共演のシーンが珍しかったし、ここも良かった。
汲み取り屋矢亮役の池松壮亮は先日観た仮面ライダーから今作では汲み取り屋へと変身かと面白かった。逆じゃなくて良かったかも。

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りあの

3.5世界の中心で愛を骨伝導‼️❓サイレント‼️❓

2023年4月30日
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何を伝えたいのか、いまいち、ピンとこない。
堆肥の仕事が最下層の仕事を現して差別問題を捉えたいのか、?
武家で不義を告発して、放免されて、挙句に果てに殺されるのは、いまようのパワハラ死を象徴しているのか?
苦しいはずなのに笑いを求めるのは、創作にしても参考にはなる。
イケメンが好きとは言え、生まれを乗り越えて愛を貫く姿は、黒木華で有るから好感を持てるのだろう。
白黒だが、汲み取りのシーンが多くて悪夢をみそうだ、イレイザーヘッドみたいに。
空は無限に繋がりる。
最後の抱擁シーンで、手振り身振りが無くても言葉が伝わるのは骨伝導、サイレントの目黒蓮と川口春奈の抱擁シーンで見た通りでした。

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アサシン5

4.0💬の効果的な漫画

2023年4月30日
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鑑賞方法:映画館

漫画でよくありますよね。
吹き出しの中に…があるだけで、登場人物の気持ちを読者に想像させる場面。💬
依頼者との面談シーンや標的への弾道を計算している時のゴルゴ13を思い浮かべてはいけません。
どちらかというと、『この世界の片隅に』のこうの史代さん的な雰囲気です。会話のテンポも時間の流れもゆったりしています。哀切漂う流れの中でも、ついついクスっと笑ってしまったりする(ここは笑うところでいいんだよね⁉︎)。

章が変わるタイミングに出てくるカラーのシーンも、とても漫画的です。
たとえば、登場人物がふと空を見上げて何かに思いを馳せた後、白い雲が浮かぶ中を一羽の鳥が羽を広げて風に乗ってるシーンで終わる…読者はその思いの行き場所をそれぞれの感性で想像することになります。

この映画ではモノクロとカラーの使い分けで、漫画的な〝間〟をより効果的にうまく表現してみせます。
黒木華さんの少し赤らんだ頬やローソクの炎…

背景に白紙部分が多く、人物の線も陰影もそれほど濃くはない叙情的な漫画。
私にはそんな印象の素敵な映画でした。

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グレシャムの法則

4.5おきくのせかいのセンス

2023年4月30日
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江戸時代の庶民の暮らしは
先日、仕掛人・藤枝梅安で堪能しましたが

この作品はもっと
庶民というかレベルの低い生活を取り上げておりました

白黒なのも、たくさん出てくるうん○に配慮してなのかな?

シンプルなストーリーで、ちょっと物足りなくも思いましたが

黒木華の魅力が、しっかり伝わってきました

タイトルも途中の章のタイトルも
全部好きです

ちょっとだけカラーになるセンスも

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れいん 【観る前にレビューは見ない派】

3.023-059

2023年4月30日
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クソみたいな青春だなぁ。
今の笑うところだぜ。

黒木華は、
なんとも言い難い美人ですねぇ😊

よく喋る池松壮亮も良きでした。

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佐阪航

3.0昔の人は大変だわ。

2023年4月30日
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笑える

楽しい

池松くん、なかなか芝居うまし。華ちゃん、良かったです。江戸時代のウンコ事情。昭和に産まれてよかったよかった。

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Cinemaオタク女

3.0ほぼ白黒で良かった・・・けどかなり耐えた

2023年4月30日
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鑑賞方法:映画館

血しぶきは飛び散りませんが、ある意味スプラッターを超える表現だったような気がします。何でこんなクソをずっと描写し続けるのか・・・それに携わる人間模様なのだから仕方ない、丁寧に描写するのは当然、一生懸命理解しようと耐えながら、頑張って見切ったという印象です。
でも、あの描写、かなり悪意がありませんか?と思わないでも・・・
ここ笑うところだぞと何度も言われましたが、個人的にはそんな大笑いするところはなかったと思うのですが、ちょっとした笑いは結構あったと思います。
かなりのインパクトを受けつつ、少しだけ楽しめたと思うのですが、何よりも忍耐を要した作品だったような気がします。

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SH

2.0役割

2023年4月30日
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楽しい

単純

うんこと汚穢屋と恋愛のお話。

江戸のうんこを集めてまわる武蔵国の汚穢屋と彼の相方として働き始めた江戸の長屋で暮らす男、そして長屋で暮らす武士とその娘を軸に章立ててストーリーが展開していくけれど…汚穢屋って金を貰うんじゃなくて払って酌み取るんですね。ちょっと意外。

恋愛映画なのは早々に匂わせて後はひたすら汚穢屋のお仕事をみせる感じ?
確かに少しずつ互いを思う様子は強くなるけれど…。

喉の件は予告編でも散々観ていて既知で、それから何が起きるのか、どうなっていくのかと思っていたが、これと言って見どころとか山場らしいものとかない感じ?

つまらなくはないけれど自分には特に面白さも判らず、ふ〜ん…という印象だった。

バタつくおきくは可愛かった。

章のラストはカラーになるけど、長屋のヤツはちょっとヤバイw

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Bacchus

3.5食べ物を買って入らない方が・・・笑

2023年4月30日
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私にとって坂本監督に対する印象は、何となくつかみどころがありません。撮っている作品は、硬派でハードボイルドなものが比較的多いですが、最近はユーモラスを盛り込んだドラマ作品も少なくありません。それらは一味変わった独創性を感じるのですが、残念ながらトレーラーで感じた「期待度」は超えてこないことも少なくなく、少々肩透かし感が否めないのです。今作『せかいのおきく』もかなり期待をもって臨みましたが如何に?
作品は章立てに構成されており、基本はモノクロームなのですが、各章の終盤で1シーン色が差されてカラーになったりして、その一瞬に不意にドキッとさせられます。
勿論、モノクロの画だけでも十分な表現力は撮影や、照明の力量を感じます。ひときわ、矢亮(池松壮亮)と中次(寛一郎)のなりわいである「下肥(しもごえ)買い(汚穢屋:おわいや)」という仕事がら、何度も出てくる「う○こ」。特に冒頭一番のシーンの「それのアップ」は美術や録音の仕事がその画に輪を掛けており、観るに堪えないからと多少目を逸らしたところで、それを扱う音がまたえげつなく、しまいにはセリフで「臭い臭い」が連呼されるため、こちらまで臭ってきそう。ちなみにこの作品本編90分と短めですから、食べ物を買って(シアターへ)入らない方がいいかな、と思います(笑)。
また、モノクロで際立つのが何と言っても中次演じる寛一郎さんの「色気」と、おきく演じる黒木華さんの「透明感」ですね。
寛一郎さん、本作では実父である佐藤浩市さんとの共演ですが、演技そのものではまだまだ及ばないものの、彼の色気は若いころの浩市さんを凌いでいるのではないでしょうか。これからが楽しみな俳優の一人です。
そして、黒木さんは揺るぎないですね。恐らくは、監督の想う「おきく像」そのものか、それ以上なのではないかと思うほどで、ややキレキャラだったり、でも時折トキメいたりと、おっとりしていないところが魅力的。貧しいながらも気概をもって生活する長屋の庶民たちに囲まれ、周りに負けないキャラクターで愛されるおきくを一分の違和感もなく演じきっています。
総じて、それなりに映画館で観る価値はあったと思います。が、基本的には小さな話です。例えれば落語みたいな話で、90分とミニマムにまとめていても展開としては正直「やや退屈」かもしれません。むしろ、演技から想像する「(セリフの)行間」や「想い」を汲み取るのに、反芻するがごとく何度か繰り返して鑑賞するとより深く味わえるかもしれません。

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TWDera

3.0臭いは無い映画から色も抜く。だから見られる。

2023年4月30日
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人の世の円環を語るべく延々執拗にそれを撮る。
その為に予め臭いは無い映画から色も抜く。
だから見られる。
阪本映画の喧騒の真ん中に終始密かに置かれていた物が見えた気が。
雨と雪に黒澤の気配。
秀作。

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きねまっきい

4.0モロクロユーモア

2023年4月30日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

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アプソ

4.0幕末青春グラフティ

2023年4月30日
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泣ける

幸せ

萌える

幕末の安政の七年間は
日本にとっての激動の時代。

『ペリー』は浦賀に二度目の来航をし、
その後幕府は日米和親条約を締結。

大地震は頻発し著名人も多く亡くなり、
またコレラも流行。

安政の大獄も起き、
ついには『井伊直弼』が桜田門外で暗殺される。

しかしそんな中でも
日々の天気や日常のちょっとした事柄を気にしながら
市井の民は力強く生きる。

それはまさしく本作で描かれるように。

江戸時代の日本は超循環型社会。

着物も古着にし、仕立て直し
雑巾にし、糸すら再利用、
最後は燃やした灰まで売り払う。

古紙にしても、
漉き返してのリユースが徹底。

共に集める者や買い取り業者が存在するのだから
ある種のバリューチェーンがきっちりと根付いているわけだ。

それは、人糞についても同じこと。

高価な金肥の利用だけではなく
「おわいや」が各所から集めた糞尿は
一旦寝かせてから畑に使用。

商家や武家等、良い食事の家のものは高く、
長屋等から出たものは安く、等
ランク付けも有ったと言う。

『矢亮(池松壮亮)』は下肥買い、
『中次(寛一郎)』は紙屑拾いから、
何故か『矢亮』と共に働くように。

そうした二人が『きく(黒木華)』と
ひょんなことから知り合う。

彼女は元々は武家の娘も
父親の『源兵衛(佐藤浩市)』が上司の不正を直言したことで、
却って疎まれてしまい、
今では貧乏長屋暮らし。
寺子屋で教えることで生計を立てる。

『きく』は『中次』に恋心を抱いており、
そこで見せる幾つもの振る舞いがどうにも可愛い。

男二人が前に立つ厠に入れずもじもじする姿。
遠ざかって行く好きな男の足音を障子戸越に聞き耳を立てる姿。
和紙に「ちゅうじ」とひらがなで書き、それに魅入ってからじたばたする姿。
そして何よりも、長屋の汲み取り来た『中次』に
「そこに私のモノは入っておりません!」と声高に告げる姿。

他の作品でも見られることではあるけれど、
『黒木華』の芝居の面目躍如。
最初は おきゃん で、しかし
次第にしっとりとする若い女性の変化を存分に表現する。

当然、そうなる契機の事件はしっかりと用意され、
これは脚本・監督の『阪本順治』の如才の無さ。

人間が生きる上では、ゴミや糞尿の排出は不可避。
それを処理する仕組みがなければ、社会インフラは成立せず、
しかし我々は常々そのことを忘れている。

職業に貴賤は無く、また
人間は誰でも口から肛門までの一本の消化器官を中心にした
変わりない存在とのメッセージは受け取りつつ、
実体は幕末の日本で青春を過ごす男女のグラフティ。

困窮しながらも若い時間を謳歌する三人に未来はある。

社会が大きく変容する明治維新は、
もうそこまで近づいている。

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ジュン一