劇場公開日 2023年2月17日

  • 予告編を見る

いつかの君にもわかることのレビュー・感想・評価

全73件中、1~20件目を表示

4.0死を題材にしつつも、その中に生や愛情が詰まっている

2023年2月25日
PCから投稿

余命わずかのシングルファーザーが、この世に一人残される幼い息子のために”新しい親”を探し求める。そう書くと涙なしでは観れない感動モノに思えるが、しかし本作にはこの手のジャンルの定番ともいえる感傷的な音楽や叙情的な演出などの余計な雑味がない。その点、構造的には至極シンプルではあるものの、だからこそカメラは一本一秒を無駄にせず、父親として最期の役目を果たそうとする切実な思いを、これほど丁寧かつ冷静に刻み得ているのだろう。『おみおくりの作法』のパゾリーニ監督らしい視点は今回も健在で、行政サービスや制度を絡めながら、人が避けては通れない死というものをしっかりと見つめる。その探求と考察はいつしか、死を透過して”生や日常を見つめること”にも繋がっていくかのよう。ちなみに父親は窓拭き職人。窓の曇りや汚れを丁寧に除去し、窓を介して人々の暮らしや人生を俯瞰する姿から、彼の心のありようが痛いほど伝わってきた。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
牛津厚信

3.5静かで沁みる話だった

2024年4月27日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
てけと2

5.0泣いた

2024年4月9日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
k elow2@アカウント作り直しました

3.0全ての子らに幸せあれ

2024年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

マイケルが可愛すぎて辛かった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
mar

3.5タイトルなし

2024年2月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲壮感が漂う流れではなく、淡々とした日常を描きながら、迫る別れに備える姿に胸を突かれた。
最初は、何も残さず、マイケルの人生から消えてしまうような立ち去り方をしようとしていた。
それでも、少しずつ、変わっていく。
最後の選択、なぜかとてもしてしまった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
yukarin

5.0父の思い

2024年1月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 9件)
共感した! 8件)
りか

2.5言葉数の少ない親子の切ない物語。

2024年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
キッスィ

3.5親愛なるマイケルへ

2024年1月7日
Androidアプリから投稿

久しぶりだなマイケル、運転免許試験合格おめでとう、パパのこと覚えておいてくれたかな。部屋の窓の外からいつもマイケルのことを見守っているよ、と言いたいところだけど正直なところどうなるか、死んだ後のことだからパパにもよく分からないんだ。🕯️に🎈、そして🥚に🍇。全部魂や命のメタファーだなんて、幼いお前にはきっと分からなかったのかもしれないな。仕事でいろんな人の家の窓を磨いて来たけれど、いつもマイケルお前が将来お世話になる家を、窓の中を覗きながら探していたような気がするよ。お前は多分知らないけれど、白壁の上に付いた長方形の小さな窓だけはどうしても磨けなかったんだよ。あの時、このまま死んでお前に2度と会えなくなるような気がしたのさ。狭き門に導かれているみたいでさ。里親と肉親の面会は本当は禁止されているんだけれど、もうすぐ死ぬことがわかっていたパパの場合は特別に、お前と一緒にいろんな里親さんの家を回らせてもらったよな。そこでパパが気にかけていたのは、いつもお前が新しいママとパパのことを気に入るかどうかってことだけだったのさ。でもなマイケル、お前に買ってあげたオモチャの黄色いトラック、覚えているかな。すっかり綺麗になっているのにその荷台をいつまでもいつまでも風呂場で洗っていただろ。だから分かったのさ、飴玉を石の代わりに荷台に載せて遊んでくれた彼女のことが、とても気に入っていたってこと。また彼女に遊んで欲しかったんだろ。お前を置いてロシアに帰ってしまったママにどこか似ていたかもしれないな、マイケル。彼女のことをちゃんとママと呼んでいるよな、お前が望んだ彼女なんだから。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
かなり悪いオヤジ

3.5静かな作品

2023年12月30日
PCから投稿

見ながら疑問に思ったことを、静かな展開で少しずつ話にしている。

内容的に盛り上がりそうなことを、淡々と進めているところが。
なかなか渋い。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ゆき@おうちの中の人

4.0今年一番良かった

2023年12月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

こんな可愛い男の子を残して、死ななければならないなんて。神様なんていないんだ。最後に一番適任の里親をジョンが選択して少しホッとした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ぽよん

4.0愛情

2023年12月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

子のために養子先を探す、父と子の物語。ジェームスノートンの淡々とした演技と、子役の演技が素晴らしく本当の親子の様に見える。また子役のセリフは少ないものの、子が目で演技する様は見事で、何となく感じている演技を堂々としている。

題材含め決して楽しい映画ではないものの、決して大袈裟に騒がずひとつひとつ丁寧に描かれている。最後のBOXは将来の子にとって宝物。父の愛情が涙誘う。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ken

3.0切ない、父と子の物語

2023年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

起伏のないストーリーだけど、退屈することもなく、じっと見入ってしまいました。
控えめな演出によって、過酷な現実が静かに淡々と描かれていく。

子を思う親の愛に胸が痛くなりました。切ない。

見終わったあとに余韻を残す佳作です。

それにしても、大人の俳優がいくらがんばっても、あの子役にはかなわないですね。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
peke

3.02本立て2本目。泣かされる予定だったが私的には期待ハズレ、全く泣け...

2023年7月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2本立て2本目。泣かされる予定だったが私的には期待ハズレ、全く泣けず。評価、高いですねー、私の感覚は世間とは乖離しているようだ。

長々と里親探しの面会が続く。主人公親子の生活に大きな事件があるわけでもない。だいたいこの主人公、ちょいと曲者そう。子どももどうも微妙にかわいくない。素直に応援できない。まぁ個人的に合う、合わないってやつです。
そして主人公はしてはならない最悪の選択をしてしまうのであった(笑)

コメントする (0件)
共感した! 2件)
はむひろみ

4.0重いテーマの筈なのだが

2023年7月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

幸せ

人それぞれ背負って生まれてくる運命は違うので
軽々しく人の人生を語れません。
実話に着想を得たこの物語の主人公の悲しみや苦しみは
どれほどのものかは自分は想像できないし、わかった気にもならないけど。
主人公がとてもとても苦しんでいることは理解できる。
多くを語らず、余計な描写がない表現がそれを助けてくれる。
作品を観る者の解釈をより広く深いものにしてくれているように思う。

重いテーマの筈なのに何故か
観終わってホッと安堵しているのが不思議な感じです。

たまたまの偶然にこんな素晴らしい作品に出会えて感謝します。

子育てしていた頃を懐かしく思い出させてくれたことにも感謝します。

マイケル君、かわいい。

コメントする 2件)
共感した! 4件)
あすパパ

4.0多くを描かず、多くを伝える。

2023年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公のジョンは仕事の窓拭きをしながら、見つめる。
色んな人の生活や人生の欠片を。
(それはもうジョンには手に入らない)

33歳で死を宣告されたらジョンのように、
たった4歳のマイケルの里親を探せるだろうか?
マイケルはいつか大きくなった日に
父親と里親探しをした日々を少しは記憶に残すだろうか?

説明も最小限。
会話も最小限。
たった95分の中に父親の息子への思いが、ありったけ詰まっている。
マイケルが愛おしい。
(こんな愛おしい生きものを残して逝きたくない!!)
“おうちがいい”
“ママはどこ?”
“ようし“って何?
“死ぬとどうなるの?“
マイケルが小さな胸を痛める事柄。
答えるのがとても難しい。
大人になったって、“死の意味“なんか分からない。
マイケルにジョンが遺せるのは、新しい家族だけ。

自分の眼で選んだ最良で最上の里親。
やはり、あの人でしたね。
その人には“愛“が一番感じられたから・・・。

コメントする 8件)
共感した! 16件)
琥珀糖

4.5マグカップは誰が

2023年6月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 13件)
uz

3.0泣けるのを期待すると、ちょっと淡々としすぎてるかも

2023年6月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編を見て「泣けそう」と期待して鑑賞したのですが、思いのほか淡々と進み、良い意味でも悪い意味でも「感動させよう」という演出は少ないです。そのため期待値とのギャップで少し評価が下がってしまいました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
にち

4.5【”思い出ボックス”今作は、一人の若き余命僅かな窓拭き清掃人の男が、幼き息子の為に懸命に彼を幸せにしてくれるであろう”家族”を探す、父としての善性溢れる姿を描いた作品である。】

2023年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

ー 今作では、幼き息子マイケルを一人で育てるジョン(ジェームズ・ノートン)の病名は明らかにはされない。
  だが、今作を観ているとジョンが衰弱していく様が幾つかのシーンで描かれる。ー

■窓拭き清掃員として働く33歳のジョンは若くして不治の病を患い、残された余命はあとわずか。
 シングルファーザーとして幼きマイケルを育ててきた彼は、養子縁組の手続きを行い、息子の“新しい親”を探し始める。
 理想の家族を求め、何組も面会をするがマイケルは中々理想と思える家族には会えない。

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

・ジョンの腕や首には刺青が有る。そして、彼が言うように4歳までは父親と暮らしていたが、その後は施設や里親の下で暮らしていた事が観る側に伝えられる。
ー ジョンがマイケルを自分のようにしたくない、という想いが伝わって来るのである。ー

・ジョンはマイケルを連れ、様々な里親候補と出会う。
 1.裕福な若夫婦
 2.何人かの養子を引き取って育てている夫婦
 3.若い時に妊娠し、中絶したが故に子供が出来なくなった独り身の女性(夫はいたが自分の子でないと嫌だと言って別れている。)
 4.赤ちゃんが来ると思っていたセレブなダブルインカム夫婦。(奥さんは子供を産む意思はない。)
ー 様々な里親候補と出会い、ジョンの迷いは深くなる。誰が、マイケルを幸せにしてくれるのか・・。-

・ジョンは窓拭きの際や何気ない時に、顔を顰め痛みに耐えている。
ー 身体の内部の病による痛み。そしてマイケルと永遠に別れなけばいけない心の痛み。ー

■切ないシーンが続くが、堪えながら観賞。
 ・公園で死んだ甲虫を突くマイケル。それを切なげに見つめるジョン。
 ・マイケルはストレートにジョンに問う。”ようしってなに?””いやだ!”
 ・ジョンの34歳の誕生日に作った型が崩れたケーキに、34本の赤い蝋燭を立てていくマイケルの姿。そして、35本目はジョンの指に握られている・・。
 ・ジョンが”思い出ボックス”に入れたモノ。
  それは”君が免許を取った日に・・”と書かれたマイケルが成長する過程で読んで貰う多くの赤い手紙や、ジョン達を置いて居なくなった露西亜人の母親の写真と手袋。
  マイケルの好きなトラック。そしてジョンの窓拭きモップ・・。

<そして、ジョンがマイケルを連れて行った新しい家族。それは、子供が出来なくなった独り身の女性だった。
 マイケルが呼び鈴を押し、出て来た女性はマイケルの顔を見て優しき笑顔を浮かべ言う。
 ”又、会えて嬉しいわ。マイケル。”
 ベストな選択であると思う。
 ジョンのマイケルを想う気持ちが伝わって来るシーンであり、マイケルも納得しているのだろうと思うシーンでもある。
 そしてラスト、マイケルがつぶらな瞳でジョンを見上げる所で物語は終わるのである。
 今作は、一人の若き余命僅かな男が、幼き息子の為に懸命に彼を幸せにしてくれるであろう”家族”を探す父としての善性溢れる姿を描いた作品である。>

■今作は、映画館で鑑賞する筈が物理的に厳しかった作品である。
 が、矢張り足を運ぶべきであった・・。

コメントする 1件)
共感した! 14件)
NOBU

4.0切なくも温かい

2023年5月27日
Androidアプリから投稿

面白かった。余命いくばくもない父親が小さな息子のために里親を探す。ありそうでなかったシチュエーション(僕が知らないだけでどこかにそういう映画はあるのだろうが)。
その状況がやっぱり切ない。それから何といっても息子マイケル。なんて可愛いのか。マイケルが死を学んでいく過程がなんとも良かった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ポルコ

5.0希望

2023年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ラスト、
里親の家のピンポンを
マイケルが押したことに、
とても意味を感じました。
彼がきちんと納得したんだと。
さらに、強いまなざしに、
彼は前に進んでいける、
幸せになれる、という希望を感じました。

とても温かく深い作品。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
hkr21