劇場公開日 2023年2月3日

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「聖なる夜は殺戮のプレゼントを」バイオレント・ナイト ニンフィア好きさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0聖なる夜は殺戮のプレゼントを

2023年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

興奮

主人公はサンタさんでクリスマスの日の物語という、メルヘンなテーマの映画ですが、内容はメルヘンとは程遠い、バイオレンス映画です。プレゼントを配るためにとある豪邸に入っただけなのに、武器を持った武装集団と一人戦う羽目になってしまうサンタクロースの奮闘をコミカルかつ過激描写満載に描いていて、見ごたえがありました。ハリウッドが好き好んで作ってそうな映画のいい例です。

クリスマスがテーマの映画はそれなりの数あると思うんですが、(最近も福田雄一監督作「ブラックナイトパレード」を見ました)バイオレンスなクリスマス映画ってなかなかないんじゃないでしょうか。ましてや世界中の子どもたちにプレゼントを配るサンタクロースが戦うとは。もっと思いっきり自分から武装集団との戦いに飛び込んでいくのかと思ってたけど、ちょっと意外な形で戦うことになって、なかなか上手い描き方をしていたと思います。ただただ過激なだけでなく、笑える場面もあり、またちょっとした感動もあり、いろんな要素がギュッと詰め込まれていました。武装集団はもちろんヤバい人たちですが、人質となる家族もいろいろとヤバい人たちの集まりでした。一番ヤバいのは戦闘態勢に入ったサンタさんなんですがね。後半になって一気に物語のギアが加速して、永遠に「悪い子リスト」から抜け出せない武装集団に「殺し」というプレゼントを配りまくり、グロいけどなんだかすっきりしました。一言でいうなら「バイオレンスと化したホーム・アローン」でしょうか。とってもクリスマスに見るような映画ではないですね。

弱っちいサンタさんのように描かれますが、それなりに意外な展開があるので、グロに抵抗がなければなかなかに楽しめると思います。それと、1か月後はクリスマスが、もうちょっとクリスマスは平和に過ごしたいですものですね。

ニンフィア好き