「緊張感あふれる展開」崖上のスパイ　徹2001さんの映画レビュー（感想・評価）

中国東北部（満洲）ならではの極寒の景色。役者さんも、中国北部出身の方が多かった様子、聞いていてもあまり違和感がなく感じられました。

当たり前ですけど、やっぱり戦争なんですよね、狂気が世の中を蔽い、誰も彼もが正気ではいられない時代。虚々実々、戦時下の緊迫した様子がよく描かれていたと思います。あの緊迫感は、どこから来ているのだろう。张艺谋監督の人生経験から来ているのかもしれない。日本で描かれたとしたら、角川映画の横溝正史ではないですが、気の抜けたコーラのようになっていたでしょう。（少し前なら、もっと反日的に描かれて良い場所柄。対日観を抑制的に描いていた感じがします。）

少し気になったのが、ハルピンってあんなに雪が降るような印象がなかったところ、行ったことは無いですが。