劇場公開日 2023年6月2日

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怪物のレビュー・感想・評価

全562件中、161~180件目を表示

4.5怪物というwordの使い方、予告も上手い!

2023年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

まず、音楽
邪魔にならない主張の塩梅が素晴らしく、本当に美しかった!!!

そして、何にも増して、子どもたちの瞳が美しくて、
それだけで、なんだか泣けてきた…。

人は誰にとっても、捉える側の価値観で怪物になりえる、
母親の「私が話しているのは人間?」のセリフの通りで、
彼女からしたら、話の通じない先生たちは怪物で、
保利先生からしたら、生徒も先生たちも母親も怪物で、

理解できないものは、怪物というWordに当てはめてしまえるのかな。

そして、無垢なとは言い切れない大人になりかけの子ども…
湊は、周りと違う自分を見つけたとき、
また、お母さんの期待する人間に成れないかもな自分に気づいたとき、
自分の中に怪物がいるような気持ちになっちゃたのかなー。
汚れていない分、ウヨウヨと不安の怪物にどうしていいか判らなくなっちゃたのかなー。

依里くんは、あんなお父さんでも大好きなんだよね…
だから、戻ってきて欲しいがために、なまけものに徹していたのに、
急に怪物のごとく動き出しちゃった?

ここで、二人に好かれているが故に翻弄される保利先生、
良い人だったのに、かなりの被害者か?!
いちばん、振り回されているし… 苦笑

そして、田中裕子、結局、今回も一番、印象に残っている。
この校長先生が、自分の中の怪物も、周りの怪物も飼い慣らせている、
いちばんの怪物やも知れん。

また、予告編も上手い!
“怪物”というWordに観客の注意を向け想像を掻き立てる感じに作られてて、
これにもやられた!!

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hkr21

4.0子ども時代の息苦しさを改めて感じた。

2023年6月24日
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鑑賞方法:映画館

怖い

是枝監督作品は、普段忘れている心の下に沈んだ澱を、下からかき混ぜる。
観た後、いつも何とも言えない酸っぱい気持ちになる。
今回も、そんな映画だった。

私自身、男の子を2人育てたので、つい母親目線で観てしまった。
いやー、この状況、身が持たないよ。
先生方も学校も変だし、父親たちもダメだ。
湊たちが秘密基地を作りたい気持ちは分かる、でも、数々の奇行、危険行為は、ホンマに勘弁して欲しい。

今回一番感じたのは、「学校」という場、ホントに子どもの成育環境としてこのままでいいのかという点。
私自身、学校はしんどかった。
教師で尊敬できる人は10人に1人くらいだったし、クラスメイトで友達になりたい人はほとんどいなかった。
いじめに加担もしなかったけれど、特に助けもしなかった、学校の人間関係に無関心だった。
勉強を効率よくするために通っていたけど、「学校は刑務所のようだな。刑務所はここよりひどいだろうから、絶対に犯罪者にならないようにしよう」と思ったことを覚えている。
少子化対策の前に、今存在する子どもたちにきちんと向き合う必要があると思う。

坂本龍一さんの音楽は、クラシックのように魂に響きます。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

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のりたまちび

4.5冷静に見れない

2023年6月24日
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湊くんが刺さりすぎてどうにかなりそうだった。
母視点ではとにかく不安で湊くんが心配でキツかったんだけど、先生視点で謎が深まりそれでも何であれ湊くんを救いたいって思ってたら、湊くん視点ではもう、ふたりで遊んでるだけでも涙が止まらず、最後は嗚咽を上げながら泣いてました……いろいろ考えないといけないことはたくさんあるんだけど湊くん、そして星川くん二人のあまりの尊さにやられてしまい、他のことが考えられません。まだ全然消化できてないし、冷静に見れるようになるまで時間がかかりそうですが、何度も見たいと思います。

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ばんびさん

4.0濃厚

2023年6月24日
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鑑賞方法:映画館

浅瀬から徐々に深い海の中に沈んでいくようなそんな映画です。
すごい濃厚な感覚を味わいました。

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おっけ

5.0羅生門スタイルはあります

2023年6月24日
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同じ構成で思い出したのは、イタリー映画の「人間の値打ち」です。クリスマスイブに起こった交通事故の真相を、3つの人物の視点を重ね合わせることで多面的に語ってゆくミステリー。
「ファーザー」も近いかな。

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たけ

5.0深い映画であった

2023年6月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

3つの視点で物語が展開される

3つが並行に進むのではなく、
母子家庭の母親視点で物語が進み
時間が戻って次は教師視点での物語が進み
また時間が戻って最後は子供達視点で物語となる

この直列で真実が少しずつ明らかになる進み方が新鮮で
すっかりとのめり込んで観ていました。

日本が抱える数々の社会問題を描いて
コミュニケーションのすれ違いが様々な怪物を生み出していると感じさせる
ラストは観る人にいろんなことを想像させる

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ひろかん

4.0死生感を小学生が考える世界こそ怪物なのかも

2023年6月24日
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鑑賞方法:映画館

難しい

まず脚本賞を受賞になるほどなと。
名優揃いで引き込まれる、嘘にいじめ問題、モンスターペアレント、学校という社会の間違った守るということ、発達障害や母子家庭、父子家庭などの人と違うことへの偏見、今の社会の生きにくさから感じる人それぞれが感じる嫌悪感こそこの映画の言いたいことなのかなって思いました。
それらから逃げることも時に必要で、そんな場所や人がいることこそ幸せなのかもしれません。
田中裕子さんの幸せについての台詞が胸に残りました。

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梅じんの相棒

5.0怪物は誰なのか探さなくていい。

2023年6月24日
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人は様々な顔を持つ。

怪物だーれだ?
誰が怪物なのか、わからない。
全員が見る角度を変えると怪物に見えたり天使に見えたりする。
怪物は探さなくていい。
みんながみんな怪物の顔と人間の顔を持っているのだから。

2時間ドラマのサスペンスやミステリーとは対極だ。犯人探しをして最後に、こいつが犯人だった!と分かってスッキリする。
そういう作り物が嫌いだ。
だからなんなの?この人が犯人だから何?と一気に心は物語から遠ざかり、どうでも良くなってしまう。
だけどこの作品は違う。
頭を使って犯人を探すのでは無い。
心の方が物語に吸い寄せられ惹き込まれていくような感覚だ。

火事は全てを失うものでもあり、遠くから見ると美しくもある。
猫を葬るのは残酷にも見えるし、優しさも垣間見える。
こびりついた床の汚れをこそぎ落とすのは頭の下がる行為にも見えるし、自らの罪をこそぎ落とそうとしているようにも見えてくる。

少年二人が本当に素晴らしい。
片方ずつ靴を分け合って歩くシーンはたまらなかった。

2人だけの宇宙が存在する廃列車。
いつか逆再生する日は来るのかな。生まれ変わりはあるのかな?

坂元裕二の脚本は細かすぎていちいち他人に言いにくい事や言わなくていいこと、自分でもよく分かっていないけど、モヤモヤしていることを本当に上手く的確に代弁してくれるから好きだ。

言葉に出来ないことは吹奏楽の音に載せればいい。
声は出なくても怪物の悲しい鳴き声のように、いつか声に出せるまでいつまでもいつまでも響き続けるのだろう。

109のプレミアムシアターで贅沢に鑑賞した。
坂本龍一の美しいピアノの音を、坂本龍一が日本一音のいい映画館だと評した映画館で観る事ができたのも本当に素晴らしかった。

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momo

4.0ラストシーンが良かった

2023年6月24日
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子役と校長の旦那の演技がよかった
大人たちが光と影を持つ中、純粋な存在の子供二人が輝いてた。

先生が謝罪の時飴なめてたのって何か意味があったんだっけ?

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映画ぜんぜん見ないくん

4.0怪物は誰か

2023年6月24日
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悲しい

怖い

怪物観ました。

皆んな、いい、いい
言うもんだから期待高で映画館へ。
情報は出来る限り、入れないようにしていたので、タイトルと出演者、監督、坂本龍一ぐらいの情報で観に行きけました。

タイトルが強烈なので、初めは誰が、何が怪物なんだと、自分でもタイトルに先入観があるためか知らない間に怪物探しをしていました。

それぞれの視点で展開していくうちに、
怪物らしき物や人物がどんどん変わっていき、
混乱しましたが
基本は皆んないい人じゃん。皆んな一生懸命に生きてるよね。と思ってきました。

その内にLGBTの色合いが濃くなり
ラストシーンを見終わった頃には、
怪物探しをしている自分が、
実は怪物だったのでは、
と思ってしまった次第です。

是枝監督に怪物探しをしているあなたが、あなたの思考こそが怪物を生み出し、不幸の連鎖を引き起こすのだと、突きつけられてしまった感じでした。皆さんはどうでしたか?
私はエンディングの坂本龍一の曲が流れている中で、しばし呆然としてしまいました。

好きな映画ではないけど、映画を観たと言う実感が湧く映画でした。

出演人ですが
初めは安藤サクラさんの自然な演技に感心してましたが、永山瑛太さん、田中裕子さんは更によかった。
それに匹敵するぐらい子役の2人は素晴らしい。

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まんにん

5.0kids are alright

2023年6月24日
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鑑賞方法:映画館

怪物はいなかったのか
タイトル、予告編から想像する話と全然違くて
ぐいぐい引き込まれてしまった

三幕目は至高
春から夏にかけての映像
諏訪湖の自然の美しさ
子役演出
彼らの「わからなさ」に何度も涙腺を刺激される
そして(途中で思い出した)坂本龍一のサントラ
エンディングの余韻に震えました

LGBT理解増進法なんておなしな法案ができましたが、
彼らの未来が大丈夫だったらいいなと
「誰にでも手に入らないものは幸せではなくて、誰にでも手に入るものが幸せ」

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ぼろんてーる2

4.5全員のそれぞれの視点からみた時に分かる作品

2023年6月23日
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映画始まってしばらくは
とてつもない不快感、憤りを感じながら観ていました。笑
それぞれの視点の話が1人ずつ流れます。
全員の“認識のズレ”で起きていく問題がこの作品をとてもすごいものに。
見終えた時にはなんとも言えない感情に…
最後のシーンの解釈は人それぞれだと思いますが、私は観てよかったと思いました。

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Choco

4.0視点切り替えが面白い

2023年6月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

何の予備知識も入れず、映画館で観た予告だけで惹かれて観にきたので、ナニか森に得体の知れない怪物が潜んでる…とか、そーゆー類の映画だと思ってましたw
だからホントに途中まではいつ、どんな怪物が出てくるんだろーって、ワクワクドキドキしてましたw

麦野親子のシーンから始まって、お父さんが亡くなってシングルマザーと小学生の男の子の2人での生活だとすぐわかる。
少しずつ様子がおかしくなる息子の湊に不安になり、息子が学校の保利先生にいじめられてるかもしれないとなり、学校に抗議に行く母。
学校の校長先生はじめ、保利先生、その他の先生の様子がおかしい。対応が酷くてイライラする。
特に校長先生。
話合いの中でもしかしたら息子はクラスの男の子を虐めてるかもしれない…という問題も浮上してきた。
その男の子がクラスメイトの星川依里君。

と、物語は湊の母役の安藤さくらの目線で展開していく。
で、その後、息子の湊目線、保利先生目線、校長先生目線、星川君目線と切り替わってちょっとずつ答え合わせをしていく感じで物語が進んでいくのが、すごく面白かった。
大人の醜さ、子供の危うさ、言葉の重み、イジメだけじゃなく、色んな感情をとても上手く表現してた。

全部を解明してくれてはなくて、『え?これって?』という疑問がいくつか残されてて、観る人によって解釈が分かれる部分が散りばめられてた。
かと言ってモヤモヤが残るのとはちょっと違う感じでした。

坂本龍一さんの音たちも、物語ととてもいい重なりをしてて、良かったです(^-^)

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Ayako

4.5是枝監督こそが「怪物」である。

2023年6月23日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

幸せ

深く重いジグソーパズルのピースが
時間を追うごとにはまってゆく。
徐々に視えてくる全貌。
全てがはまった時に観えたものは
心に響く景色。
個々に違う答え。
とんでもない物語。

校長先生が生徒の前で深夜に川沿いで
煙草を吸うシーンひとつ取っても
役者全員の異常さを感じる演技力。

子供逃げ?と思える脚本やシーンと思っていたら
しっかり意味がある。

坂本龍一教授の音楽、いや音も
優しさの裏に恐怖すらある。

このプロフェッショナルを
自分の色に纏める監督。

ずばり「怪物 」とは是枝監督の事。

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溶かしバター大盛りポップコーン

4.0奥深い作品

2023年6月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

萌える

いじめや学校の問題を題材にした話だと思っていたら、そうではなくとても奥深いお話でした。大人や社会、学校の都合に合わせて間違った見方をされる子どもたち。その中で子どもはしっかりとキラキラした時間を過ごしているんだと感じました。坂本龍一さんのピアノもとても素敵でした。

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mameta

4.0ちょっと違う

2023年6月23日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

いつもと違うよね、
是枝さんじゃないなー。
脚本家変わると味も変わるもんだ。

先ず、タイトル。
是枝さんならこーゆータイトル付けない。
タイトルが台詞に出てこなかったりする。
「怪物」このタイトルは、
探してしまうし、当てはめて観るし。

そして、役、台詞、ダイレクトですね。
分かり易い。
この役、安藤と瑛太じゃなくても出来るが、
彼ら2人の怪物級役者だと凄みは増す👍
安藤は丁度良い間で、丁度良い音量で、
丁度良いツッコミしてくれるし、
瑛太はポンコツ具合が程良く、
「友罪」の時の少年Aを彷彿とさせる。

多分だが、今回是枝さんが言いたかったのは、
少年2人のパートではないだろうか。
あそこはとっても、是枝作品ぽい作り。
抽象的で叙情的な演技の味付けと、
それをやり切った2人の怪物級少年👍
「やっぱり嘘」アレ良かった👌
第二の柳楽優弥か、
それとも仮面ライダーか🤣
(鈴木福の事です🙇🏻‍♂️)

ラスト、クビになった先生は気づいた。
母親は多分気づいてない。
先生の口から全て話して欲しいが、
そこは、野暮な話か、
「真摯に受け止め」ましょうかね😜

ちょっと違ったけど、
テーマが身近で惹き込まれ、
観応え十分で面白い。

「花束みたいな〜」観てないからなー😅
ソレ観てたら、
気合いと期待込めて観たかもしれない。

※追記
「ロストケア」に続いて、
またしても諏訪湖でのロケ。
貨物列車は中央線かな。
あの公園は、
ずんのやすと坂井真紀が手を繋いでた場所。
諏訪湖は映画誘致に頑張ってるのですね。

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クリストフ

5.0怪物は自分たちだった

2023年6月22日
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鑑賞方法:映画館

まず、是枝監督の作品はやはり面白い。
それから田中裕子さんの実力がすごい。
少しの動きとわずかな表情だけで憎らしく思えたり、苦しさを飲み込んでいるんだなと思わせたり。

子供の世界であってもマジョリティでいようと、影響力のある側に付いたり、見ない振りをしたり、間違っていると思っていても抗わない術を身につけている。
それが大人の世界では当たり前に増長して、皆が自分を守るために長いものに巻かれたり、忖度しあって嘘をつく。

怪物(世間のバッシング)から自分の社会的立場を守るために、教師たちは必死になった。
その姿も正に怪物にであった。
田中裕子が演ずる校長も、怪物をおそれ夫を犠牲にし、自らが怪物となったことに苦悩している。

息子に依存する母親、嘘の自供をしてしまう教師、
自分の置かれている立場やメガネによって、事実がねじ曲がっている。
自分自身が怪物になっているとは気付かず、犠牲者だと思い続けている。
固定観念を捨てることは簡単ではない。
すべての根本は保身ではないか。

みなとは、純粋がゆえに、自分が嘘をついたり、保身の行動をする度に自分が許せず傷ついた。
子供たちを犠牲にしてしまったのは、自分たちではなかったか。

社会問題を提起する作品だったけど、サスペンス要素も強く終始引き込まれた。

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saiko *

3.0結局の処、み~んな「怪物」!!ラストも「皆さん、どうお感じに?」と視聴者に託すみたいな!?

2023年6月22日
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鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

難しい

2023年 「野呂佳代」演員、「西野未姫」演員、AKB02作品。

「野呂」は番宣番組にも出ていたから出ているのは判っていた(でも端役!)が、「西野未姫」が出て居たのには驚いた!出て居るといっても劇中に写るTV番組の出演者として!在り物の番組なら「出演者」にはならないだろうが、エンドロールに名前が載っていたので劇中番組をわざわざ作った様!

弟が世の中を騒がせて居るので、チョット「此処の家族は・・・!?」と思って仕舞った・・・!?

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チェンターテイナー元締

4.5あとから効いてくる

2023年6月22日
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鑑賞方法:映画館

知的

鑑賞中や鑑賞直後より、自分の中で咀嚼したり人と話すことで効いてくる感じがしました。鑑賞前は事前情報を入れないようにしていたので、2〜3日はインタビュー記事を読んだり、ふとした時にこの映画のことを考えていた気がします。
大人キャストの方がお芝居が上手なのはもちろんですが、湊と依里の子役の方も坂本裕二さん脚本のセリフをすごく自然にお芝居されていて、是枝監督と坂本裕二さんのコラボさすがだなと感じました。
上映中にもう一度見に行きたいし、パンフレットも買って世界館に浸りたいなと思います。

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へなそうる

4.5今までとは毛色の違う是枝作品。

2023年6月22日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

今までの是枝監作品と言えば、脚本から編集まで全て自己完結。何気ない日常を切りとったような静かな画がスクリーンに映し出されていた。が、今回の脚本は坂元裕二さん。一つの事柄を立場の違う人たちが多方向から見ることで、感じ方や受け取り方が全く違ってくることの怖さ。そして、誰もが怪物(モンスター)になりうるし、善と悪を単純に線引きも出来ないことが上手く描かれていた。田中裕子演じる小学校校長の能面のよう表情の不気味さに気持ちがザワザワした。無表情の中にも喜怒哀楽を表現しているところが流石と思った。子どもたちには子供たちの、親には親の、そして学校には学校の立場から見えるものや感じることが有って、何が正解で間違いなのか?これって普段の生活の中でも有ることで、一方的な見方考え方に警告を出していてくれているのか?と思ったりもした。

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しのぶ