「寺西優真と大村崑が主演、ゲスト出演に安藤美姫、三崎優太、鳳翔大と異色で豪華なキャストによる、心理ホラームービー」SPELL 第二章　呪いは、終わらない　中さんさんの映画レビュー（感想・評価）

主人公の若き霊能者である馬飼野俊平役の寺西優真と何かと世話を焼く祖父役の大村崑が主演のホラー作品第2章。俊平が思いを寄せる女性・瑠璃にフィギアスケーター安藤美姫、政界のプリンス勇作に（青汁王子）実業家の三崎優太、その姉の優子に元宝塚男役スターの鳳翔大と、豪華で異色な出演者たちが織り成す心理サスペンス・ホラー。第1章同様血しぶきや暴力的なシーンは無いが、人を呪わば穴二つ、呪った本人が改心しても恐ろしい「呪い返し」が起こり、さらに新たな呪いが”緑の猿の絵本”により継続されていく。終始薄暗いトーンの映像展開が、ややもたついた感じに見えるが、かえってその不安定さがより怖さを盛り上げる。（なつかしの昭和作品よろしく大村崑が要所要所で物語の解説的なセリフを挟んでくれるので内容はよくわかります。）主演の寺西優真はブレずにまっすぐ主人公の俊平を演じ、本作ヒロインを演じる安藤美姫がさすがの表現力で女優開眼。ラブシーンは無くてもなかなかエロティックです。姉弟を演じる鳳翔大と三崎優太はとにかく美しく目の保養に。その他、俊平の母役の北條透子、第１章とは別役で登場のSIZUKU、原田翔太、政治家一家に尽くす家政婦、政略結婚を企てる勇作の母など寺西作品おなじみのキャストさんたちの演技も注目です。