「今の時代もこういう人を必要としている。」デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム しゅま子さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5今の時代もこういう人を必要としている。

2023年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

音楽系の映画は結構観てるし、デビッド・ボウイ大好きなのだが、
この映画はあんまり期待してなかった。
が、気になって観た。
観て良かったと思った。

やっぱり人の人生の頂点みたいなものあって、人間ってみんな、そういう、どんどん上がって下がっていくっていうのあるから、当然なのだが、
特に初期の活躍時代のデビッド・ボウイは、時代にどれだけ影響したか、って思った。
ほんとにガラッと変わる時代の境目にのっかっていたから。
今も、旧世代と新しい世代がかなり割れてきていて、ガラッと入れ替えていいようなところまで来ているが、そういう時に、人を希望に向かってひっぱってくれるような人が
いたらいいものだが。と思った。
デビッド・ボウイみたいに、みんなに希望と勇気を沸かせるような人が。
30代で相当老練な感じしたし、ほんと男爵って感じのエレガントさにも、うわ~~と
魅入ったし、音楽だけでなくアートやお芝居、映画までも、よくもまあ、時間あるっていうか、この人どれだけ濃く生きてんだ?って驚いた。
結構ギリギリで生きていたのか、正気でいることや、留まったら終わり、常に前進、変化しないと終わり、みたいな感じで生きてたようなのが伝わってきた。
心に残るセリフなどもあった。
しかし、この映画で伝えているのはデビッド・ボウイに関する一部分で、
多角的な方向から見たものではないという点に不満持つ人もいるかも。
自分は前に、デビッド・ボウイの音楽支えていたギタリストの方の映画観ていたので、
へぇ(あー、他の面については触れてないな)とは思ったが。
これはこれで伝えてくることが絞られているし、それだけでも映画長かったw
最後の30分くらいは、蛇足に感じられてた。自分には。

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しゅま子