劇場公開日 2023年6月9日

リトル・マーメイドのレビュー・感想・評価

全242件中、121~140件目を表示

4.0ハリーベイリーと新曲が素晴らしい

2023年6月16日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

幸せ

英語版で鑑賞。
ディズニー創立100周年ということもあり、キャストやスタッフの気合いが伝わってきました。

実写で描かれる海底はとても美しく、アニメ版のカラフルさも残した絶妙なバランスとなっていました。本作の監督がロブマーシャルのためか、水中で人魚が泳ぐシーンやエリックの住む南国の街は、彼が過去に手がけた「パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉」のようなカリビアンなイメージを連想させました。

アリエルを演じたハリーベイリーは最高で、「パート・オブ・ユア・ワールド」などで披露された素晴らしい美声に惹かれました。そのため、歌の実力で彼女を推薦したディズニーの判断に納得できました。また、アースラ役のメリッサ・マッカーシーは、不気味なオーラが漂う怖い魔女としてのインパクトがありました。

「アンダー・ザ・シー」のような人気楽曲は原曲の雰囲気を大事にしつつ、よりトロピカルなアレンジに仕上げたアラン・メンケンは流石だなと思いました。また、アリエルとエリックの成長により焦点が当てられており、それを新曲で物語っていたのも良かったです。中でも、エリックがアリエルと出会ったことでより広い世界を見たい気持ちを込めた挿入歌や、アリエルが初めての地上暮らしで感じたことを想像の中で歌っている姿に感動しました。

気になった点としては、暗い場面が多かったことです。本編の大半が水中シーンになっていますが、海中に差し込む光が少なすぎるため、全体的にどんよりとしていました。その影響で、登場人物の表情がわかりずらくなっていました。せめて、顔がはっきり見えるぐらいの明るさにしてほしかったなと思いました。また、フランダーやセバスチャンなど、海の生き物がリアルなデザインに変更されているため、アニメ版が好きな人は違和感を覚えるかもしれません。

様々な意見がありますが、ディズニープラスだけで観るのが勿体無いと思うぐらいのクオリティになっていました。最近のディズニーは配信に注力している印象が強いですが、今回は劇場の大画面で見る価値があったと思えるぐらい満足できました。

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Ken@

2.0昨日投稿したはずなのですが...2回目

2023年6月16日
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映画自体、 私は歌は良かったと思います

それがオリジナルのアリエルらしいかと言われればそうでは無いと思いますが
力強過ぎます

歌手さんのオリジナルの歌い方として聴く分にはリスペクトできますが、これはお芝居、 キャラクターになりき って歌ってもらう必要があると思います
ただただ自分の歌唱能力を誇示したいだけに思えてしまいます
本来実写化というものはそういうものでは無いと思っています

そして内容
オリジナルのアリエルには、末っ子ならではの未熟さ、 初々しさ、あどけなさ、 陸の上の人間達、 生活に興味津々、憧れ、周りの人魚や仲間たちに自然に慕われる性格そのようなものがあったように思われます
ですが今回見た映画はそれらを感じられることがありませんでした
なんだか見ていて不自然な事の運びにとても不安になりました

小さな頃にVHSで見ていたあのアリエルと仲間たちは何処へ行ったのでしょうか

ブラウン管テレビでワクワクしながら見ていた思い出が 全否定されたような気持ちになりました

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ちゃーめし

2.5ありえる?

2023年6月16日
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あんまアニメの方覚えてないけどそれ抜きにしても感動もしんかった。ミュージカルシーンはやっぱ最高。
ストーリーがなあって感じ。ざんねん

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体育館シューズ

今後のディズニー

2023年6月16日
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そして続く白雪姫はラテン系起用決定済で、リロがどうなるか。
いっそディズニーの多民族プリンセスキャンペーンで全4作の予定です!どうぞご理解ください。とディズニーは、はっきり言ってしまえば良いのかもな。キッパリと。
それならしょうがないかあとは思うかも。だったら次は東洋人主人公でなきゃバランス取れんけどね。

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カオスランド

3.5ハリーベイリーが可愛い。

2023年6月16日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

ディズニーアニメは全部見たことなくて、某歌番組を見てパートオブユアワールドとアンダーザシーは知っている程度ですが…

普通に楽しめたし、ハリーベイリーの歌声が素敵で、表情も可愛かった。
アンダーザシーが1番の見どころだと思いました。

エリックが…魅力ないし鼻声が気になった。

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ゆずっきー

2.5数十年先に。

2023年6月16日
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世間に流布するこの作品の賛否両論を聞いていて疑問に思うのは、人種問題にこだわっているのは、製作者なのか、観客の方なのか、ということ。
それから、原作はアンデルセンの童話で、アニメ版ではないと思う。
だから、人魚が白人である必要はないし、「異形のもの」は、往々にして、よそ者、外国人、異人種を暗示する。
わたしとしては、『リトル・マーメイド』は、本来、白人の男性と(白人から見た)異人種の娘との恋愛物語だとみているから、むしろ白人の人魚姫(アニメ版)の方に違和感がある。
いずれにせよ、アニメ版に愛着を持つ人が抵抗を感じているのだろう。
原作は原作、アニメはアニメ、実写は実写だと思うのだけど、何よりも、この作品に関する人種問題への言及も本作の客観的な評価の妨げになっているのではないか。
この映画の正当な評価は、数十年を待たなければならないのかもしれない。

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Prisca

3.0薄い印象/ポリコレ批判について

2023年6月16日
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鑑賞方法:映画館

135分の上映時間。原作のアニメは87分。
物語は割と単純なはずなのになぜこの長さが必要だったのか?
アニメの方は未鑑賞だから比較はできないが時間が増えた分だけ
中身が充実して感動的な作品になったかどうかというと疑問。

自分はミュージカルが好きなのでアニメの実写化というより
ミュージカルとして楽しめるのかどうかが焦点だった。
結論を言うと、ちょっと残念だった。長くなった上映時間は
むしろ中身を薄めてしまった感もある。実写映画の、先が読める
展開の中で時折ミュージカル場面が挿入されていた、と言う程度の
印象しか残らなかった。肝心のミュージカル場面も、自分は
割と冷めた目で観ていた。なぜか気持ちが乗ってこなかった。

気に入った映画は何度も劇場で鑑賞する口で、具体的には
グレイテスト・ショーマン(The Greatest Showman・105分)、
モアナと伝説の海(Moana・107分)などを何回も観た。
いずれも話の展開が早く、ミュージカル場面を楽しんでいるうちに
もう終わってしまう、もう一度観たい!という気持ちにさせてくれる。
アナと雪の女王(Frozen・102分)アナと雪の女王2(Frozen II・103分)
も短い。最近やたらと長い映画が多いが、短くても楽しめて
心に残る映画はたくさんある。そんな中で実写版リトル・マーメイドは
長い割に満足度は低い。

スタッフ・キャストそれぞれがプロフェッショナルで、仕事の
水準は高いだろう。しかしそれぞれの力を集結した1本の映画として
観た時に水準以上の何かを感じることができなかった。
水中のCG・人間の実写ドラマ・英語を話す動物のちょっと
間抜けな場面・ミュージカル場面。それらが一体となって
映画を盛り上げると言うより、別々に撮ったものを編集で
繋げただけのようなちぐはぐな印象が残った。

水中場面はアバター ウェイ・オブ・ウォーター(Avatar:
The Way of Water)が先に公開されて気の毒ではあるけれど
IMAXで鑑賞しても特筆すべきものではなかった。

ちなみにポリコレ批判については良いとも悪いとも断定的な
ことは言えない。ハリー・ベイリーがイメージと違うと言われても
アニメ版を観ていないのでコメントできない。ただし一部で
誤解に基づいた噂話が広がっているらしいので一言。
「クロエ・グレース・モレッツが降板してハリー・ベイリーが
主演することになった。黒人の起用にポリコレ勢の圧力が影響
した。」という話。気になるので調べてみたらデマだった。

クロエ・グレース・モレッツがユニバーサル・ピクチャーズ製作の
The Little Mermaidという実写映画に主演予定だったのは本当
らしいがそもそもディズニー映画ではない別物。それを
リトル・マーメイドつながりで誤解した人がいて変な話を
広めたということだった。そしてクロエが降板したのは恋人との
破局が背景にあると言われている。当時(2016年)女優業の休業
宣言もしていた(事実上すぐに復帰)。監督にソフィア・コッポラを
予定していたが彼女も降板。結局そちらは製作されなかったようだ。
クロエ・グレース・モレッツは好きな女優の一人なので
ディズニーとは別物として観てみたかった気はする。
ファミリー向けのディズニー映画とは違う、アンデルセンの原作に
忠実な片想いの作品になったかな?とか想像が膨らむ。

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toshijp

4.0個人的には欠点なし

2023年6月16日
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鑑賞方法:映画館

映画.comとFilmarksの評価が二分に分かれてて極端だな…(笑)
こちらのアプリの方がラフに楽しんでいる人が多いような印象ですね

原作リトルマーメイドⅠ,Ⅱ,Ⅲすべて鑑賞済みのDヲタですが、
正直本作品にほとんど欠点が見つかりませんでした。

これはこれでイイ、また別物として面白いんです。
ポリコレだ~云々は抜きにして、映画として大満足できたからそれでおしまい。

一番心配だったセバスチャン、フランダーのリアリティ化は5分で慣れましたw
スカットルのオリジナルラップソングはキャッチーで縦ノリできるし🎵

アリエルがエリック王子に恋する理由や、海を出たい理由なんかも
ただの好奇心ではなく、心のつながりや内面を大切にしてるように感じました。
ビジュアルだけではなく設定もリアリティに寄せていてバランスが良いです!

設定に違和感を出さないために、原作を改変・アレンジしてはいますが
その方法もあったか!とナチュラルに修正されていました〇
※アリエルの名前をエリックが当てるシーンとか

とにかく今作のアリエルはキュートで愛嬌がある!
ハリー・ベイリーの表情が可愛すぎて。3日でキスという横暴な目標もそりゃ達成できますわなwwwwと納得😂😂😂

原作アリエルの無邪気なところとか、しぐさはもちろん好きだけど
実写版なれではのスマートさ、知性を感じる瞬間があり
大人になった今好きなのは実写版アリルの方だなと思うくらいです・・・!

字幕版で見たのですが、曲のアレンジがオシャレで特にPart Of Your Worldの力ず良さは実写でしか出せない代物・・・
吹き替えもエリック役が海宝直人さんなので気になるけどD+に来るのを待ちます。

出来ることならIMAXで見ることをお勧めします!
上までスクリーンがあるので、まるで海底にいる気分で没入体験できましたよ!
ちょっと前半で酔ったぐらいwww

アースラもヴァネッサも適役すぎる。
ヴァネッサに関してはもう本物だし、あの短時間で印象をかっさらっていく
まさに魔性の女。

ラストシーンもちょっと原作とは違うけど、トリトンとアリエルがしっかり分かり合ってコミュニケーションできていて成長を感じるし、いかにも陸と海の共存が続くんだ~~~ってラストに号泣です( ;∀;)

本当に実写版リトルマーメイドを体験したいなら、ディズニーシーのマーメイドラグーンシアター(休止中)に行ってくれ・・・!!!wwww

私は何と言われようと実写版が好きだよ~~~~!!自信を持ってお勧めできる!!!!

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二ノ前

4.0実写版も好き

2023年6月16日
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楽しい

アニメ版への
思い入れがありすぎるが故の
実写版リトルマーメイド への
執拗な批判…が気持ち悪く感じるのは

思った通りにならない
想い人へ対する
ストーカー的嫌がらせを
見ているようだから
というのも
あるような気がしてきた

熱烈ファンって
やっかいなものね

自分の想いしか
見えてない…というやつなのか…

この作品に対する反応の仕方で
その人自体が、どういう人間なのかが
浮き彫りになってくる…ということが
この作品の最も面白いところだと思います

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鷹高みずえ

5.0楽しかったです(^o^)

2023年6月16日
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【リトル・マーメイド】というより、【人魚姫】世代の私には(T_T)とても楽しい作品でした。

若い頃、劇団四季の舞台で観た記憶があり…
ラストが今作品のようにハッピーエンドではなく、人魚姫が自分を犠牲にして、海の泡となってしまったか、記憶を無くしてしまうんですが。
【そうなっちゃうんかな〜】とハラハラしながらラストを観てました。

個人的にセバスチャンズ・トリオ大好き。

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シャンタル

4.0映像キレイ。歌が素敵だった。

2023年6月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

単純

吹替か字幕か迷い。
字幕へ。。 良かったです。
人魚姫という、物語で観るといいかも。、
実写という事で考えると。アリエルもフランダーもセバスチャンもアニメーションに寄せているというよりも、
リアルさに重きを置いたのかなと感じました。
アニメに寄せるなら主要キャラは似ていないと思うから。予告でセバスチャン見た時衝撃だったから。
本編はアニメではなかった歌での表現や人となり、島国の様子人間と人魚の関係など。今風でした。
そもそもトリトンが悪くない?なんて思ったり。。

あとはアリエルは歌が素敵だったなあ。
吹替も観てみたいと思いました。

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じょせ

5.0素晴らしい楽曲の数々をありがとう

2023年6月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

自分が子育てしていた頃の思い出も手伝い。
泣いた泣いた。
あまりにも泣き続けて
鼻腔内の粘膜が腫れて
鼻呼吸できず
口呼吸になっていた。
平日鑑賞、周囲に人がおらず
助かった。

生きていて本当によかった。

IMAX版(字幕)での鑑賞。

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あすパパ

3.0歌唱力と映像美

2023年6月15日
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鑑賞方法:映画館

アニメだから天真爛漫で、無邪気な笑顔があったら可愛いんだなぁと…
実写でだと、ちょっとこの子何?ってのが目立つかな。
歌唱力や映像美はさすがディズニー!圧巻でしたが、ストーリーの流れや展開は無理矢理だった気がします。
裏で盛り上げてきたアースラーとの戦いが意外にしょぼくて残念でした。
#リトルマーメイド

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結

4.0良かったですよ。

2023年6月15日
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たくさん酷評されていますけど
素晴らしい作品でしたよ。
酷評する人はアニメ版のアリエルのイメージに固執しているだけだと思います。
ハリーベイリーのアリエルはとても良いです。
歌声が心に響きました。

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hide

0.5ドキドキ感0

2023年6月15日
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海の中が暗く感じ、恐怖さえ感じました。
セバスチャンとフランダーもリアル過ぎ、、、
歌は素晴らしくて他のキャスティングは完璧でしたが、どうしても最後までアリエルを受け止めれませんでした。
黒人を活躍させたいなら新たな話を作ればいいだけ。実写化するならアニメを忠実に再現すべき!

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W.I

4.0もっと聴きたい

2023年6月15日
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鑑賞方法:映画館

アニメ、舞台は未見です。
キャストに賛否両論あったのは知っていましたが、ミュージカル含めた演劇ではよくある事なので全く気にはしていませんでした。
観た感想としてはアリエルは末っ子お姫様そのもので大変可愛らしかった。
キャストへの違和感は全く感じませんでした。
そして何より歌が素晴らしい。
可愛らしく伸びやかで力強い声に一発でやられた。
「アンダー・ザ・シー」の解釈で批判もありますが映像は楽しいし、解釈としても間違っていないと思います。
単なる差異ですね。
ただ不満を言うなら歌が少ない。
特にアリエルの歌をもっと聴きたいと思ってしまう。
まあこれは仕方のない事ではありますが。
ミュージカルとして観ると不満ですが歌があるドラマとして観れば大変よくできていると思います。

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トシ

5.0最高の実写化!

2023年6月15日
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アリエルの歌、世界観、出てくる生き物達の個性的な演技が素晴らしかったです。海の中の住民になった気分でした!

また立ち止まって見たくなる映画です!

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pan aya

3.0実写も好きになりたかった…(追記あり)

2023年6月15日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

字幕で見ました。
前評判と酷評は知っていたけど、楽しみにしてました。
アニメ版も大好きですが、100%再現ではなくアニメ版との違いも色々あるだろうと思って行きました。
ポリコレ云々のクチコミも知っていたので、あえてあまりツッコミを入れずに見ようと思った訳ですが…

エリックと母の肌の色、違いますよね?
別に違うなら違うでどうでも良かったです。
最初からポリコレが~と言われているので、親子間の人種の違いは当たり前のようにストーリーは進むんだと思ってたんです。だからこっちも深く考えず、触れないように観てたんです。
なのにエリック、あんた何て言った?
「僕は本当の息子じゃないんだ…」
そっちから触れてくるんかい!
それならどういういきさつなのか気になるじゃん!
そしたらエリック、あんた続けて何て言った?
「いや…いいんだ。おやすみ」
おや!すみ!かい!切り上げた!
どういうことよ!匂わせるなら全部嗅がせろよ!
なんか、ポリコレを紛らわせるために「ハイこれで辻褄が合いましたっと」みたいな扱いだなぁと感じました。雑じゃない?どうしたの?

アリエルのハリーはとても良かったです。
海の中で揺らぐ髪、身のこなし、そして歌声。
とても美しい。撮影は大変だったろうなと思います。私は再現100%を希望したわけではないから笑顔が可愛くて歌声が素晴らしいハリーがこの作品のアリエルだと思って観ることができました。
フランダーもセバスチャンも、リアルな生物らしさが不評のようですが実写化なんだからそりゃ生物になるだろうよと思います。
海の中は本当に潜っているかのようにリアルで美しく、人魚もアースラも上半身はリアルな人間ですから、そこへみんなが愛着のある魚とカニだけアニメ版のままだったら、せっかくのCGの世界が中途半端な仕上がりではないかと。
私はアニメ版のフランダーもセバスチャンも好きだけど、実写のカニとイシダイもありでした。

アニメ版にはなかった、初めて人間になってワクワクする一方、人魚の時にはなかった初めての不安と恐怖という心の浮き沈みが歌で描かれるのはとても良かったです。
アニメ版ではアリエルははしゃぎっぱなしでしたが、実写のアリエルはふと我に返ってどうしよう…という気持ちになっており、大切なものを全て差し出してきたことの大きさと恐ろしさ、後戻りのできないプレッシャーを感じる描写は新しいアリエルとして、とても良かった。

注意喚起がされている点滅のシーンはクライマックスのアースラが巨大化したシーンのことかな?絶対ここだった!と言い切れないくらい、終始気にならなかったです。
それよりも、巨大化したアースラの顔が全然見えないことが気になりました。
アースラってモノトーンのキャラじゃないですか。
荒れた空の暗さでアースラの顔がアップになっても紛れてしまって、かと思えば雷がカッ!!と光った時はアースラは引きの全体像で。そんで雷だから光もすぐ消える。引いたまま暗くなる。
画面が暗いとアースラのアップ・雷が光るとアースラの引き。暗すぎて見えない!遠すぎて見えない!私の中の渡辺謙が叫びながら書類を撒き散らしそうでした。
スクリーンの性能でしょうか?それとも何だかんだ点滅を目に食らってる?
ちゃんと暴れ狂う時の表情が見えないまま、とうとうアースラは海に沈んでいきました。
メリッサマッカーシーのアースラがとても素晴らしいので、アースラ一番の見せ場である巨大化した姿もちゃんと見たかったのに残念です。

諸々落ち着いて、トリトンは寂しさをこらえてアリエルを人間にしてあげましたが、ここまでにあった素晴らしい点を吹っ飛ばすラストでした。

まず、エリックとアリエルは新天地を見つける航海に出ることになったようです。
エリックは新しい土地を見つけよう~いつまでも二人で新しい城で~と歌っていましたが、エリック!ちょっとお待ち!
そもそもエリックは今の城にいちゃいけないの?
実の親子じゃないから?でも今あんた王子でしょ?今の生活をより良くするために航海してるってあんた前に言ったよね?実の親子じゃないことはラストをこんなふうにさせるの?
ほら言ったじゃん、もっと詳しく親子関係を説明せいと。
エリックとアリエルが城を出ていく理由について納得できないなか、トリトンが「私達はいつもアリエルの味方だ」と言って映し出されたのは人種も年齢も様々な人魚の一味の姿でした。
姉さん達だけじゃないです。ラストなのに今まで一度も登場しなかった人魚が味方と称して突然の初登場。突然たくさんの人魚が出てきて味方だと言われても、アリエルが多くの人魚から特段慕われていた描写がなかった上での味方宣言なので、アリエルは嬉しそうでしたがこっちは「人魚こんなにいたんだ」という驚きばかりが先行してしまいました。
私は感動の沸点が人より低い自覚があり、「うそでしょこのシーンで泣くの!?」と言われることが多いのですが、そんな私の涙腺ですらポカーンでした。
集結した人魚もまた人種のるつぼでしたが、ここまででそういう説明は一切なかったことと尺もないことを感じていたので、もう深く考えるのはやめました。

アニメ版ではトリトンが二人の門出を祝って虹をかけましたよね。
あのシーンは本当に感動して泣きました。
実写のトリトンのお祝いは、沖に停めた帆船へ乗り込むためにアリエルとエリックが乗ったボートを押す、波でした。
波に押されて船首を若干上げながらフルスピードで進むボートに、手を繋ぐでもなくキスをするでもなく、エリックとアリエルは適度な距離を保って本当にただ乗っている。そんな二人が映し出されて映画は終了。
電動ボートという悪口を目にしていましたが、言われても仕方ないと思いました。
アニメの再現100%を望まないとは言いましたが、リトルマーメイドが素晴らしかった!と言えるための集大成はラストにおけるトリトンの愛娘の送り出し方だと思うんです。
まるっきし同じ虹ラストじゃなくてもいいから、もっと何かこう、祝福っぽい何か、なかったでしょうか。欲しかったー、祝福。

アリエルもアースラも、トリトンもフランダーもセバスチャンもみんな嫌いじゃなかった。
アニメ版とかけ離れたアリエルでも私は好きでしたし、アニメ版より歌は増えていたけどもっとアリエルの歌声を聴きたいと思うくらい良かった。

これはキャストのせいじゃない。
全部脚本とカメラワークが悪い。
素晴らしいキャストを揃えておいて美しいCGを駆使しておいて、観客置いてけぼり!ラストはこれかーい!と、なりました。
アニメ版と違うなら違うで説明を入れるなどの納得できるストーリー展開にしてほしかったし、人魚から本当に人間になったアリエルを祝うラストの重みを大切にしてほしかった。
観てる途中はワクワクするのに、観終わった後は残念がのし掛かってくる作品。
海がとても美しかったのでアニメ版より好きになるかと思ったけど、ストーリーのまとまりは本当に大事ですね…。
星はセバスチャンとフランダーとスカットルの分、海の中の美しさの分、アリエルの歌声の分だけの星3つです。
【追記】
今ふと思い出したんですけど、スカットルって実写だとカツオドリですよね?
長い時間潜水して魚を食べる、実際に存在するカツオドリ。
だから海の中で「アリエル~やっほー元気してる~?」と言える設定は別に良いんですけど、そんなスカットルだからこその矛盾に気づいてしまいました。
アリエルはFor the first timeの曲中で
「海の生き物って、人間の世界ではただの食料でしかないの…?」という絶望にも似た不安を歌っていましたが、
アリエル、それからセバスチャンとフランダー!
あんたらもちょっとお待ち!

スカットルめっちゃ魚食うてたやんか!
スカットルも魚は食料やぞ!
ええのんか!友人が食うとるぞ魚を!

For the first timeはとても良い曲だと思うんです。
何度も書くけど、理想と現実の差にショックを受ける描写はとても良いし、アリエルの歌声と歌における表現力は最高です。これは名曲。
歌詞を書いたのはアフリカンアメリカンな点が物議を醸しているハリーではありません。
スカットルにカツオドリをキャスティングして魚を捕食するシーンを作ったのは、ポリコレではありません。

アニメ版との乖離や差別思想に不満を抱くより、生物の生態とキャラクターの心情の辻褄を合わせないせいで、フラットな気持ちの観客までも納得できなかったという製作陣の詰めの甘さにこそ目を向けるべきです。エリックと母のこともそう。
もうみんなさ、アニメ版との違いや人種における不満なんて忘れちゃおうよ。
今作の良くない点はそこじゃないんだよ。
私はアニメ版に忠実なキャスティングだったとしてもストーリー展開がこれだったら、感想は同じです。
設定の矛盾に気づかないまま完成だなんて、海の世界をわかってない。
そんな製作陣は結局「人間」なんだなって思った次第です。
人魚もカツオドリも悪くない。
アリエルやCGが素晴らしいだけにこういう点でほころびがあるのは悔しいです。

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1番レジ~

3.534年前のを忠実に再現してると思う,歌は素晴らしいです

2023年6月15日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

今回のリトルマーメイド🧜‍♀️実写化は、主人公のアリエルを白人の方がやると白人至上主義,人種差別と非難される可能性がある為あえて,多様性を重視したのかもしれません,
最後のハッピーエンドシーンで黒人,白人,アジア系など多種多様な人魚達が出た事は多様性を考えての事だと思います。
アリエル役のハリーベイリーさんの素晴らしい歌唱力には圧倒されました,34年前の映画,ランド,シーのショー,キンハーで聴いたあの歌のまんまだと思いました。
アースラとトリトン王🔱の関係には驚きました
アースラとトリトン王が姉弟だった事は驚きました‼️
エリック王子の母親初登場には驚きました,
エリック王子はそっくりだと思いました
アンダーザシーは良かったです

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ハッチャンモッチャン

5.0数年後も鑑賞に耐えうる作り。素晴らしい

2023年6月15日
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泣ける

楽しい

幸せ

単純に主演を黒人にした、というだけではない。本当に色々な人がいて、現代の縮図のようでした。
感触としてはブリジャートン家の開けたフラットな役者の配置と、エブエブで描かれた親との置かれた文化的な相違、理想の押し付けからの和解の物語が融合したような、まさに今の時代だからこその作品でした。
舞台設定こそ昔を借りているものの、語っている内容は未来。こういうものを子供の頃から観られるのはとても幸運だな、と思うとともに、それこそが大人の役目だな、と。肌の色や言語が違うというだけで憎しみ合ったり戦争になったり、そういうものを大人が煽ることより罪深いことはないです。実際に争い事が無くならないとしても、子供には先入観なく「隣人を愛せよ」の気持ちでいてほしい。
あまりディズニーは好きではなかったのですが、この作品でディズニーが世界的企業である、という自負を持ってこれを提示してきたことには感服しました。
今回、王子が養子(というか語り口から見るに難破船の生き残り。つまり孤児である)という設定があったことで「両親が揃っていて何不自由無い」という立場の人間がおらず、皆が皆、自分の人生とは、ともに生きる相手とは、という問いを抱えているところも良かったです。
本当に、誰も孤独にしないなと思いました。
俳優陣は皆良かったですが、個人的に特に好きなのはど迫力のアースラと飄々としてその実王子にとって真に大事なことはなにかさり気なく教えてくれるグリムズビーが良かったです。敵味方、どちらもイギリスアクセントなのも良かったです。
アリエルは王子に惹かれつつも人間界への興味がまさって自由に振る舞っているところがかわいかったですね。

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まきもどし