劇場公開日 2022年12月30日

  • 予告編を見る

「渡辺裕之さんを偲んで」近江商人、走る! 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5渡辺裕之さんを偲んで

2023年1月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

萌える

2023年映画館鑑賞2作品目
1月10日(火)イオンシネマ石巻
ハッピーモーニング1300円

三野龍一監督作品初鑑賞
望月辰作品初鑑賞

百姓の息子が父の死後米問屋大善屋の丁稚になりやがて成長
大善屋が多額の借金を抱え込み大ピンチ
裏技を使い米相場で大儲けし借金はチャラになったのだが
そんな話

銀次の子役がめちゃ可愛い
じわじわきた
少年愛もないしペドフィリアでもないけどね

銀次のアイデアでお茶屋の娘をアイドル化し人気投票までしてしまう
しまいにはオタ芸
時代考証なんか糞ったれ
これは娯楽エンターテイメント時代劇だ

そのくせ飛脚でも半日かかるという距離に櫓をいくつも立てて手旗信号で連絡するという随分と手間のかかる作戦は江戸時代に寄せていて好感が持てる

お笑い芸人が数人出ているがこれといって面白いことは何一つやらない
コメディーリリーフ的な役割ちょっとくらい与えろや
その中でちょっとだけコウメ太夫が出たがそれがこの作品で唯一笑ったところ

悪いお奉行役に堀部圭亮
勧善懲悪な時代劇に相応しい模範的な悪役だ
単に悪党の親玉という設定だけでなくなぜか幼稚な面がある

結局のところ反権力剥き出しなんてナンセンスで最高権力者に上り詰めるか最高権力者と仲良くなった方が話が早いなと改めて感じた

記憶力が良くアイデアマンな大善屋の丁稚・銀次に上村侑
銀次の幼少期に小鷹狩八
柏屋の息子で大善屋の先輩丁稚・蔵之介に森永悠希
大善屋の主人で婿養子の伊左衛門に筧利夫
伊左衛門の妻で先代の娘・朝陽に真飛聖
伊左衛門の娘・楓に黒木ひかり
眼鏡職人の有益に前野朋哉
むさしの森茶屋の看板娘・お仙に田野優花
幼少期の銀次に大善屋で働くことを薦める薬売りの喜平に村田秀亮
腕を怪我した大工でのちに銀次に協力するようになる佐助に鳥居功太郎
佐助の親方・岩男に渡辺裕之
大善屋の客・孫太郎にたむらけんじ
銀次の父で百姓の銀一に大橋彰
柏屋の主人で丁稚時代は伊左衛門の後輩だった平蔵に矢柴俊博
大津藩の悪徳奉行に堀部圭亮
私服を肥やす奉行を財産没収追放処分と断罪し銀次らを助ける大津藩藩主に藤岡弘、

野川新栄