配信開始日 2022年9月28日

「大衆に愛され過ぎたスター・マリリン・モンローの悲しき内面」ブロンド 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大衆に愛され過ぎたスター・マリリン・モンローの悲しき内面

2023年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

一面から見た真実かも知れないけれど、《負の側面》が過ぎませんか?
マリリン・モンローはセックス・シンボルで頭の中は空っぽ!!
的なイメージがありますが、
マリリンは非常に頭の良い女性だったようです。
「あなたはな何を着て寝てるんですか?」
の、質問に、
「シャネルの5番を着て寝るわ!」
と、茶目っ気たっぷりに答えたり、
また有名な歩き方(この映画では一度も出て来ませんが、)
(ピチピチのタイトスカートにハイヒールで歩く後ろ姿・・・)
(ヒップを左右に振って蠱惑的に歩く有名な歩き方・・・)
実はこれを考案したのはマリリンだと言う!!
《セルフプロモーションの達人》
・・・でしたね。
プラチナ・プロンドのヘアー。
(これも、実際には染めていて、地毛はブラウン)

この映画を観ると、不幸な生い立ちの娘・ノーマ・ジーンが、
マリリン・モンローという虚像と折り合いを付けられない、
どうしても自分の中で、マリリンとノーマが乖離して、
離れ離れの苦しみむ姿が濃厚に描かれます。
(モンローの美しく目を引く外面と、孤独で自信がなく
(コンプレックスに落ち込む内面の差・・・)

映画を昨夜観て、
悪夢にうなされました。
特に後半の飛行機の中で、ドラッグとシャンペンを飲んで、
起き上がれずに倒れ込み嘔吐する、あたりからは辛くて、
(私自身の気持ちを立て直すために、気晴らしをする必要が
(ある程でした・・・)
(あまりにも彼女が不幸にみえたから・・・)
(メンタルにキツイ映画です・・・)

この映画が描くのは、
《死に至る道程》を、描いているからかも知れません。

たった10年の活動期間で、30本の映画に出演。
吹き込んだレコード曲も25曲位、
映画の中でも歌われていた、
「I Wanna Be Love By You」
など今も残る名曲が多いです。
私がモンローの映画で観たのは、
「七年目の浮気」
換気口からの風で巻き上がるスカートのシーンで有名ですが、
見た印象は健康的なお色気・・・でした。
「ナイアガラ」
初の悪女役。
「百万長者と結婚する方法」
この映画で初めてモンローウォークを披露しています。
「イヴの総て」
ほんの数シーンのちょい役ですが、落ち目のスター、
ジュディ・デイビスに、溌剌とした若さと美しさを印象付ける
若手女優の役でした。
見事に数シーンで場をさらっています。
この4本だけなのですが、
マリリンはとても上手なコメディエンヌです。

主演のアナ・デ・アルマス。
凄い熱演でした。
見た目の美しさも圧倒的で、
似てる似てないより、マリリンそのものに見えました。
まるでマリリンが憑依したかのような熱演(もう怪演かも?)

彼女と関係の深かった男性5人。
チャップリンの息子のチャールズ・チャップリン・Jr.と
その友達。
2番目の夫、
有名な野球選手のジョー・ディマジオ。
3番目の夫、
「セールスマンの死」とマリリンの遺作「荒馬と女」の脚本。
などの、有名な劇作家のアーサー・ミラー。
演じたエイドリアン・ブロディは仕草とか扮装、着る洋服。
知的文化人を演じてこれまた凄いハマりよう。
不倫をしてたと噂されるケネディ大統領。
映画では最低のゲス男に描かれていて、
マリリンをコールガールのように扱っていて酷くて・・・。
しかし、マリリンがケネディの誕生日に歌った映像を見たことがあります。
こぼれんばかりの流し目と、これ以上有り得ない「甘ったるい声」で歌う
♪♪ハッピー・バースデイ・Mr.プレジデント♪♪
この歌のプレゼントも、虚像・・・なのですか?

多分この歌は全世界に発信したセックス・シンボルのお色気爆弾!!
(炸裂して傷つくのも実はマリリン自身だった?)
(媚びの売り過ぎですね・・・)

虚像が多いですね。
胎児のエコー写真の多用もあざといです。

薬に逃げて自殺か?過失か?
死んでしまったマリリン。
エルヴィスも、
フィリップ・シーモア・ホフマンも、
ヒース・レジャーも・・・

ハリウッドの栄光は、心の平安とはほど遠いものの
ようです。

ディマジオがマリリンの死後、週に3回も花を20年間贈り続けて、
死の最後の言葉が、
「やっとマリリンの所へ行けるな・・・」
だったそうです。
大衆に愛されされ過ぎたスター。
栄光は永遠です。
(幸せではなかったけれど・・・)

琥珀糖
ねもちゃんさんのコメント
2023年2月9日

琥珀糖さま
お気遣いただきましてありがとうございます!まだギブス生活ですがお家シアターを堪能出来ればと😁
…悪夢を見られた後はよく眠れていますか?
琥珀糖さんも再度の怪我に気をつけて下さいね!
いつもありがとうございます

ねもちゃん
talismanさんのコメント
2023年1月30日

琥珀糖さんもきつかったんですね。冒頭の方の映画会社の偉いさんに当然のように犯されるところでもうダメでした。かなり昔、ノーマ・ジーンの本(伝記かな)を読んで、ブロンドでないノーマが愛おしく、ブロンドのマリリンがとても可哀想に思った記憶が蘇りました。この映画を全部見ていないのに、コメントくださってありがとうございます

talisman
琥珀糖さんのコメント
2023年1月30日

コメントありがとうございます。
私も途中で気持ち悪くなりました。
かなりキツかったですね。
モンローの一面かも知れませんね。
こういう部分もある人だった・・・のかも知れませんね。

琥珀糖
talismanさんのコメント
2023年1月30日

あんまりにも辛くて気分が悪くなってしまったので、最後まで見ることできませんでした。アナ・デ・アルマス、よく頑張ったなと思います

talisman