「"ＳＡＮＴＡＬＵＣＩＡ"」ザ・ブラザーフッド　万年 東一さんの映画レビュー（感想・評価）

自分達の高校を含めた周辺で起こる犯罪や暴力に立ち向かう為に結成された自警団"正義の兄弟団"を率いた仲間五人が、一線を超えてしまう迄を描いた実話らしい。

キアヌ・リーヴスを主演に何となく見た事のある役者陣の中には『アウトサイダー』でのソッシュのリーダー役や大学不正入学事件でも有名な『フルハウス』のロリ・ロックリンがヒロインにキーファー・サザーランドはイマイチ物語と絡まない役柄ながら『スタンド・バイ・ミー』や『ロストボーイ』と変わらない風貌で、登場するメキシコ系と同様に古臭く無いスタイルで。

８０年代アメリカ特有のダサい格好が悪目立ち過ぎるキアヌ・リーヴスを中心にした兄弟団には何ら共感出来る訳では無く、徒党を組んでイキがる少年達が正義と悪の区別が付かなくなる集団心理の怖さをそれなりに描けているような。

呆気なく雑に思えるラストが逆に潔くて意表を突かれる終わり方でもあり良かった。