劇場公開日 2023年2月10日

  • 予告編を見る

「観終わった後、暖かい気持ちになっていった…」エゴイスト 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0観終わった後、暖かい気持ちになっていった…

2024年2月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

巻頭からハードなシーンが続いて、観る映画を間違えたかと思って後悔したが、観る価値があった。いろいろな映画の賞で、主演と助演の男優賞を獲っていたので、どんな映画なんだろうという興味があった。最初は、画面から目を背けたくなるシーンも多かった。途中までは想像がついた展開で、まぁそうなるよなと思っていたけど、そこから思いもよらぬ展開に変わり、映画の印象が大きく変わっていった。タイトルの意味もわからなかったが、最後まで観て納得した。龍太はそれまでの生活を続けていった方がよかったのか、それともその後の生活の方が幸せだったのか、私には答えが出てこない。また、浩輔の行為は、自己満足でしかないのか私にはわからない。鈴木亮平は体格が良くて、演じる役はみんなを引っ張るような人が多かったので、こんな繊細な役も演じられるのかと見直した。目つきや指使いまで気を配った意外な役だった。宮沢氷魚は、テレビドラマ「偽装不倫」の頃は佇まいはピュアな感じですてきだけど、演技の方は、セリフは棒読みだし、大根だと思っていた。いろいろ経験を積んで、いい役者になってきたね。たぶん、そういう話題にならなければ、観なかった作品だと思うので、二人の名演のおかげで感動的な作品に出会えて幸せだった。

瑞