劇場公開日 2022年11月26日

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「シャネルの次に来た女性デザイナーの足跡」マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説 SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0シャネルの次に来た女性デザイナーの足跡

2023年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

日本で団塊の世代が大学を封鎖していた頃、ロンドンでは、一人の若い女性の作る、ストンとした膝上20cmのスカートが女性達を解放していた。
現代史について無知だった私にはとても面白い作品だった。大戦後の人々の生活を変えるのにファッションが大きな役割を果たしたことが見て取れた。
「女性の洋服は暖を取るためのものではない。自分を見てもらい、女性の魅力を引き出し、着ていて気分が上がること。」
彼女はそのために、ミニ・スカートをはじめ様々な斬新な洋服を考案し、しまいには化粧品、インテリアまで、女性の身の回りものを次々にデザインしていく。(ミニスカートの「ミニ」はローバー「ミニ」に因んでいるらしい。)
全ては運次第、自分はタイミングに恵まれていたと語るマリー。確かに、彼女の大躍進を可能にしたのは、社交的な夫と経営戦略を練る友人の二人の男性だった。

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SpicaM