劇場公開日 2023年1月20日

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「エロ雑誌版の「ハケンアニメ」説もある、お仕事ムービー」グッドバイ、バッドマガジンズ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0エロ雑誌版の「ハケンアニメ」説もある、お仕事ムービー

2023年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

たしかに主演の杏花と吉岡里帆が重なる部分がある。
ともかく頑張り屋。
倒れるまで仕事に打ち込む。
私は結構、仕事に根性ある人とか頑張れる人を尊敬してるし、
自分もそうありたいと思っているので、森詩織(杏花)の頑張りには
共感した。

3局部門に分かれている総合出版社に入社した森詩織は、
なんと3局の「エロ雑誌(男性向け成人雑誌)」の配属になってしまう。
持ち前のやる気で、半年後には別人のように、卑猥なタイトルを
機関銃のように口から連射する怪しい迫力の耳年増だ。
しかし、2019年。
東京オリンピックの開催が決まった東京は、オリンピックを見に来る
外国人観光客がコンビニのエロ雑誌を見たら
「恥だ!!」
と、コンビニ各社がまず封を付けた。
そして自粛となり次々と本のコーナーからエロ雑誌は消えていくのだった。

出版社業界の不況とも関わりがあり、世の中の流れに抗えない宿命とも
言えますね。
ただBLコミックは人気でよく売れてるし、
グラビアアイドルの写真集とかも結構売れてる。
森詩織の出版社がどうして雑誌の出版方針を根本的に
見直したりしないのかが、不思議だったし疑問に思った。
(廃止を視野に入れてたんだろうね)

それにしても森詩織ちゃんの「エロ本愛」は何なんだろうね。
若い身空、可愛い女の子なら、毎週デートに明け暮れるとか、
旅行、ファッション、グルメ、英語、映画、コスメ・・・
あらゆる部門の出版物があるのに、
よりによって
「エロ本、エロ雑誌!?」
よっぽど内なる欲求と言うか、エロに開花したのかな?
それも実践ではなくて、「書く方向・・・」
書きたい人だったんだろうね。

この映画、若い可愛い女の子が主役なのが「ツボ」
エロ雑誌の衰退していく悲哀が、胸を打つ異色作でした。
それにしてもアイデア次第で面白い映画が撮れるのですね。
まったくもって日本の映画はガラパゴス化が凄い。

この映画、裸及びエロ描写は一切ありません。
そこも英断だと思った。

琥珀糖
caduceusさんのコメント
2023年5月3日

こんにちは。早速観ていただいたようですね。コロナもありましたから、この手の自主制作映画は応援したいところもあり、かなりロングランしていたので、それなりに口コミで拡がったのではないかと思います。
1週間限定上映で観ると臨場感もあり、これはロングランするなという感覚もあるんですが、配信で観ると、そのあたりは伝わりにくくなるかもしれません。
日本のミニシアター文化の中の映画かもしれませんね。
コメントありがとうございました!

caduceus