劇場公開日 2023年1月27日

レジェンド&バタフライのレビュー・感想・評価

全346件中、181~200件目を表示

3.0どうする 濃姫

2023年2月3日
スマートフォンから投稿

 政争の駒として振る舞うしかない定めだとしても、自分なりに生きる。幸せのありかを探すことは、誰もが許されるよね?。
 太平記のお話です。奥方が大好きな武人がいました。ある日、執権北条氏を討伐する密書が届きます。大好きな貴女に、暫く逢えません、残念ですと伝えると、その奥方、実家に通報します。実は実家と北条氏は、縁ある家柄だったからです。乱世の嫁は、実家を採るか、嫁ぎ先を採るか、選択を迫られる優れた外交能力が要求されました。人権なんてありゃしない。信長さんの妹は、浅井家に嫁ぎました。その旦那は、信長さんに討たれました。伊達政宗の母親は、宿敵、最上家の者です。一説によると、政宗を毒殺しようとしたとか。どんな思いで、大名の嫁してたと思います?。
 当然、殿方も、嫁に心許すわけにはいきません。下手に本音を洩らすと、嫁の実家がどう出てくるか、分かったものではないからです。戦国大名がバイセクシャルだったのは、この辺りに原因がある気がします。

 稲葉山の城を陥した信長さん、山の麓に御殿を築いたそうです。発掘調査されています。その御殿に、希望に満ちた信長さん、いたのかしら。悩める信長さん、いたのかしら。そのそばで、濃姫姉様は何を想っていたのかしら。平手政秀しか諌めることができなかった、孤独な独裁者を癒すには、どうしたらいいの。遺構は発掘できます。でも、そこにいたヒトの想いは、想像、あるいは創造するしかない。それが、本作の存在意義です。

 これまでに何人の方が、信長さん、演じたのかしら。悩める信長さんを魅せたことで、キム兄さん、次のステップに踏み出せそうです。はるかちゃん、信長さん、大好きなの?。「本能寺ホテル」でも、会いましたけど。
 前半はNG。劇中の金平糖事件までは、違和感しかありません。でも、信長さんが、人間廃業したあたりから、いいですね。自らの狂気に恐怖する信長さん。観たことない気がします。麒麟を連れて来るヒトの、サイコパスぶりも、いい解釈です。明智の十兵衛さん、優れた統治者である一方、刑を科すに残忍だったそうです。終盤のタイタニックるパロディも、映画らしい、ほのかな笑いを誘います。
 「ボヘミアン・ラプソディー」で、フレディがソロ活動に行き詰まります。イエスマンしかいないと、仕事にならないようです。優れた指導者は、自分を叱ってくれる仲間を大切にするそうです。皮肉な話ですが、斎藤家の後ろ楯を失くしたことで、濃姫姉様は、信長さんと本当の家族になれたのかも。
 基本、信長といえば完全合理主義かメランコリックなキャラとして描かれますが、そんな信長さんが、最期に想うことは何だったのか?。皆様なら、どう描きますか?。

 どうする 信長
 どうする 濃姫
 どうする 皆様

 「清洲会議」
 先述のお市の方ですが、浅井家との同盟が破綻すると、実家に戻ります。親善大使としての役割が終わったからです。その後、織田家筆頭家老、柴田権六と再婚。そこに、対立する羽柴が軍事侵攻。この時点で、城を去るのが当時のしきたり。ところが彼女、娘達を逃がすと、自らは、権六と運命を共にします。何故かな?。そのきっかけを探す目的で、本作をご覧下さい。ちょっと違うドラマが垣間見えます。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
機動戦士・チャングム

5.0良質の戦国ラブストーリー

2023年2月3日
Androidアプリから投稿

織田信長と濃姫を描いたものとしてはかなり良かったと思う、ラストあたりの回想シーンはそのままジャック・スパロウみたいになるのか?だから金曜ロードショーでパイレーツ・オブ・カリビアン三部作を放送してるのか?と思わせてあのエンディングはかなり良かった

コメントする (0件)
共感した! 10件)
おさみん

3.5平凡な信長の「無念な人生」。

2023年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

これは史実とは大きく異なる話なのだろうが、歴史ファンタジーとしてはよくできている。信長を戦国時代のスーパーヒーローとして、良い所も悪い所も少し大げさに描くのが今までの信長像だと思う。そんな期待又はイメージを持つと大きく裏切られる。この信長はなんと人間らしくて英雄らしくないことか。若き頃の「うつけ」ぶりから脱して戦を重ね、天下統一の野望を持ってからは「魔王」となって情け容赦なく敵を殺す。しかし天下統一が現実になりかけて平穏を望んだ時に光秀に討たれてしまう。ここにいるのは、見栄っ張りの普通の人間である。
信長と濃姫が強い絆で結ばれていて、表向きは反発しながらも終生愛し合っていたという見方は面白い。この映画はラブロマンスになっている。史実ではないだろうがそんな事があっても不思議ではない。濃姫は「国盗り」の道三の娘であり、その意思を受け継いでいる。信長と濃姫の間に同志的な絆があったかもしれない。そんな視点が新しいと言えば新しい。
正直な所、信長の非凡さも感じられないし、信長と濃姫の愛もピンとこない。どこにこの映画の魅力があるかと言えば、木村拓哉と綾瀬はるかの戦国人としてのリアルな演技であろう。大きな夢を追いかけて、捕まえる直前で失った無念さに満ちた人生のリアルさを体現できたのは、一つの成果である。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
ガバチョ

4.0なかなか面白い

2023年2月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

何度となく映画やドラマで観てきた信長のストーリーですが、今回は濃姫との夫婦愛に焦点を当てていると言うことで、結構楽しみにしていました。
結果、なかなか面白かったです(笑)

東映創立70周年記念作品だけあって、お金かかってそうで(笑)、スケールも大きいし、見応えあったと思います。

私的には特に綾瀬はるかさんの濃姫が本当に美しくて、カッコよくて、潔くて魅せられてしまいました。

キムタクの信長は想像通りでしたが(笑)

本能寺の変までの流れはだいたいわかっているので、その流れの中で、信長と濃姫の心情を際立てて描いてる点が、今までにはない時代劇だという感じがして、とても観やすかったな〜という印象です。

時代劇の苦手な人も楽しめるんではないでしょうか?

ラストの信長のイマジネーション。タイタニックかと思って笑ってしまいましたが、、、
ラストの台詞、すごく良かったです。
なかなか素敵なラブストーリーでした。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
Mi-chan

3.0木村拓哉ファン

2023年2月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

大好きなキムタク、
そして、大友監督の作品ということで、
観るしかないと思い、観にいきました。

綾瀬はるかの演技力、さすがです。
キムタク、その他のキャストもとても素晴らしかった

ですが、んー。という感想。
いい映画でしたが、私にはハマらなかったです🥲

コメントする (0件)
共感した! 10件)
Rise

4.0圧巻の2時間48分!! 綾瀬はるかさんのバタフライ(帰蝶さん)が素晴らしい!

2023年2月3日
スマートフォンから投稿

本作で一番印象に残ったのは帰蝶さんを演じた綾瀬はるかさんの演技、これまで観てきた彼女のフィルモグラフィの中でも最高の演技だと思いました
正直、これまではあまり好きな方ではない女優さんでしたが本作での帰蝶さんはみごとでした
声の質、トーン、張りが帰蝶さんの毅然としたイメージにピッタリハマり、すごくカッコよかったです、美濃言葉も上手に話しとても心地よく、素晴らしかった、完全に木村拓哉さんを食っちゃってましたね、これは間違いなく綾瀬はるかさんの代表作になったと思います

織田信長公のロマンスものを観たのは初めてだったのでとても新鮮でした
タイトルのとおり、レジェンド(信長公)とバタフライ(帰蝶さん→濃姫の名前)の切なくも美しいラブストーリー、歴史的な出来事や背景は軽く触れるだけで、終始一貫して信長公と帰蝶さんの愛の物語をブレる事なく貫いているため、予想を上回り、かなり良かったです
さすが「コンフィデンスマンズJPシリーズ」や2023NHK 大河ドラマ「どうする家康」の今や大人気の脚本家 古沢良太さんの脚本、本作も見応え満点でした

さらに演出も素晴らしかった
映画「るろうに剣心シリーズ」やNHK大河ドラマ「龍馬伝」の大友啓史 監督らしい立体的な動線と重厚なダイナミック映像、そして緊張感漂う音楽が見事に融合され本作もすごく完成度の高い作品として仕上がってます

そして信長公を演じた木村拓哉さんは相変わらずカッコよかった、本作では鬼気迫る魔王をみごとな目力で演じきっています、いい役者さんになりましたね

コメントする (0件)
共感した! 14件)
Jett

1.0キムタクの信長にガッカリ

2023年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

結構楽しみにして観に行ったけど、キムタクの信長にはガッカリ😞怖い顔して怒鳴ってたらいいってもんじゃない。きっと、綾瀬はるかが共演してなかったら、採点は0.5未満かなぁ…。誰かが、信長の生まれ変わりだなんて言ってたけど、岡田准一の方が、よっぽど画になったかも。残念な映画でした。

コメントする 1件)
共感した! 18件)
ぜんちゃん

3.5伝記映画とは一線を置いた恋愛映画としたいのなら、後半もふたりの関係を軸においてほしかったです。

2023年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 東映の創立70周年を記念した大作。東映の手塚治社長は「この作品は総事業費20億円」と明かし「稟議(りんぎ)の判を押すときに少し手が震えましたが、これは東映が本気で本気であるということを申し上げておきたいと思います」と話したというくらいの、近年にはない邦画の大作です。

 戦国武将・織田信長を主人公とする時代劇ですが、その生涯や合戦の模様などを細かく描くのではありません。これは信長とその妻・濃姫が織りなす愛の物語なのです。
 タイトルの「レジェンド」は織田信長のことであり、「バタフライ」は「帰蝶」という呼び名があったと言われる信長の正室・濃姫を意味します。

 1549年。尾張の信長(木村拓哉)は、美濃の斎藤道三の娘・濃姫(綾瀬はるか)と政略結婚をします。ただ、実は信長の暗殺を図って嫁いできた濃姫と、横柄な信長とはそりが合いません。それでも、ある出来事をきっかけに次第に手を取り合うようになり、2人で天下統一への道を突き進んでいきます。

 のっけから、水と油の睨み合いが強調され、スリルと滑稽さに惹きこまれました。天下のドS夫婦といってもいいでしょう。でも、反発するほどに、なかなかお似合いに見えていくのは、木村と綾瀬の息の合った演技のたまものといえそうです。〝信長の野望〟の源泉は実は濃姫だったのではないかと思わせる、説得力を持たせるシーンが多々ありました。
 特に信長と濃姫が出会った日、初夜のシーンが強烈です。2人きりの部屋で大げんかが始まり、5分超にわたり取っ組み合うのです。迫力満点で面白みもあり、その後の2人の関係性の変化を描く上での起点となる重要な場面となっていました。

 なので物語の前半は、信長と濃姫の愛の物語としてちゃんと成立していました。しかし後半は次第に濃姫の存在感がなくなっていき、代わりに信長が戦いに明け暮れる中で手段を選ばない「魔王」と化していくさまが軸となっていくのです。
 伝記映画とは一線を置いた恋愛映画としたいのなら、後半もふたりの関係を軸においてほしかったです。ただし濃姫にはほとんど歴史資料が残されておらず、結婚後のエピソードを創作で作り上げるのは、いくら古沢脚本でも難しかったことでしょう。

 後半の「魔王」としての信長を描く展開にも問題があります。離反する明智との確執をしっかりと描くべきではないでしょうか。明智との確執の課程をほとんど省略して、いきなり本能寺に飛んでしまうのは、やはり違和感を感じました。

 いまいちな脚本を補ってあまりあるのは、木村のすごみのある演技。その目力に荒ぶる魂がほとばしります。
 NHK大河ドラマの信長役では重厚な渡哲也(「秀吉」)、人間味の反町隆史(「利家とまつ」)、ニヒルな染谷将太(「麒麟がくる」)などを思い出しますが、木村はその誰とも違う信長像を確立したのではないでしょうか。本能寺の変の切なさにもグッときました。
 そして綾瀬も、気の強さとかわいらしさを併せ持った濃姫にぴったりでした。桶狭間の戦いの前夜に信長が舞ったとされる「敦盛」を濃姫が舞う場面。扇子の代わりに槍を持ち、戦の勝利と無事を祈るしなやかな美は、綾瀬ならではの確かさで惚れ惚れしました。

 各地の国宝や重要文化財でも撮影された、荘厳な雰囲気をまとった映像も見どころです。清洲城や安土城など、信長の居城の変遷も楽しめます。総じてスケールの大きさに圧倒されること間違いないでしょう。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
流山の小地蔵

4.0スカーレットオハラ&レットバトラーin安土

2023年2月3日
Androidアプリから投稿

俳優、女優さんなら一度は演じてみたい役、織田信長と濃姫、歴代の俳優、女優さんも美男、美女ばかり。今年の大河では岡田准一さんでしたか。一目惚れした濃姫の気を引きたくて、好きっていってほしくて彼女が望んでいた天下布武を行ってしまった!という壮大なラブストーリー。お互いが惚れているのに意地の張り合い、そして時は戦の真っ只中。途中ではて、これは既視感ある映画だぞ。そう、あれ、タラのテーマが頭の中に流れてきてしまった。三時間まぁ飽きさせずお金もかけているから楽しめた。惜しむらくは伊藤英明さんや宮沢氷尾君の役をもう少し幅を持たせて動かしたら、更に良かったのにと思う。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
ジジの母

1.0ラブコメなのかな

2023年2月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

3時間要らない。寝ました。
キムタクは現代劇のラブストーリーがピッタリ!右に出る者が居ないほど!

表現力も自己アピールが強すぎる彼に歴史上の役はこなせないと思いました。初めて演技下手だなと思いました。

綾瀬はるかは良かったです。力強い演技がよく似合っていて白夜行の彼女を久々に見た気がしました。

伊藤英明ももっと使ってあげて欲しかった…笑

コメントする (0件)
共感した! 12件)
一匹狼

3.5さすがのキムタクさん。

2023年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

個人的に戦国時代のこのころの話が好きなので楽しめました。
キムタクさんと綾瀬はるかさんはもう画面に映っているだけで絵になる。演技もさすがのひと言ですね。
欲を言えば濃姫は作中で30年以上の時間が流れている訳だから、綾瀬はるかさんの老いた感じも観たかった。
明智光秀役の宮沢氷魚くんも良かったし、秀吉役の音尾琢真さんの演技の幅にビビりました。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
Hideking

1.5長い

2023年2月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

2時間にまとめられていれば面白かったのかもと思う。
明智光秀の人物設定がよかった。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
沼袋

2.5微妙な感じ

2023年2月2日
iPhoneアプリから投稿

正直、個人の感想としては、あまり盛り上がらない映画でした。信長と濃姫の物語として、ラスト前は良かったかな、、、

コメントする (0件)
共感した! 11件)
Tsuji Hiromasa

2.5明智十兵衛光秀が悪者扱いかよ(´・ω●`)

2023年2月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

興奮

明智十兵衛光秀が悪者扱いかよ(´・ω●`)

コメントする (0件)
共感した! 7件)
ピグモン

4.5 はるかさんとキムタクが良かった。古沢さんは、どうする家康と同じよ...

2023年2月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

 はるかさんとキムタクが良かった。古沢さんは、どうする家康と同じように、弱くて愛が好きな男を描きたい人なのか。今までにない信長がよかった。それをツンデレのキムタクが演じるところもいい。明智も全く逆のキャラ。はるかさんでないと、キムタクを上回るキャラはできなかったかも。運動能力や身体だけでなく、サイボーグをやってきた解離的なキャラが生きていた。それでいて、愛も表現できる。仁のように。ほんとにスーパーだ。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
えみり

4.0はまり役!だけど、、

2023年2月2日
Androidアプリから投稿

信長と濃姫は他に考えられないほどはまり役。二人ともカッコいい。それだけに、脚本がちょっと残念かな?

コメントする (0件)
共感した! 9件)
クロネコ

4.0エキストラで参加したから余計に興奮

2023年2月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

撮影が始まり終わりまで参加しました

あれだけのエキストラを動員して
実際の迫力は素晴らしいものでした

不満といえばあれだけのエキストラを総動員した
カットはまったくなく拍子抜けしてしまった感が
あったくらいでしょうか

撮影の時期はコロナ渦で撮影が延期になったり
大変だったから1つの作品が映画になる素晴らしさ
は感動しました

あまり書くとネタバレもポロリしてしまいそうなのでまずはここまで

コメントする (0件)
共感した! 9件)
新人エキストラさん

2.5はい、戦えません

2023年2月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

萌える

桶狭間までの1時間はサクサク、
その後の2時間はダラダラ。

合戦映像はほとんどなし。
東映70年の過去映像を使いまわしてもよかった。
どこに20億円かけたのか?
かかったのは人件費と内装ぐらいの省エネ作品。

ちなみに乱(1985)は24億円、
天と地と(1990)は50億円、
のぼうの城(2012)は15億円以上、
関が原(2017)は公表してないが宣伝費のみで15億円、
るろうに剣心最終章(2021)は2作合わせて50億円。
なので、大河としては低予算の部類か。
この内容なら連ドラでも行けそうな気がする。

突拍子もないタイミングで入る殺戮シーンは疑問。

予告編で見せすぎ。

でも綾瀬はるかはよかったでおじゃる。

コメントする 4件)
共感した! 65件)
YOU

2.5残念

2023年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

キムタクも綾瀬はるかも映画向きではないんだろう。テレビの方が魅力的である。なぜなんだろう?映画自体、ひとつひとつのエピソードが浅く、感情移入できず。脚本も全く響かず。キャストというより、制作の中心になり、全体を俯瞰するプロデューサーの力不足なのかも、俳優を魅力的に見せる作品を作ってもらいたい。

コメントする (0件)
共感した! 14件)
こうたんまる

3.5LEGEND of 綾瀬はるか

2023年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

1/27公開作品の中で一番期待していた本作。公開初日の舞台挨拶ライブビューイング付き上映で鑑賞してきました。上映前の舞台挨拶ということで、撮影裏話は聞けませんでしたが、濃姫の館が素敵なオープンセットだったとか、当時の南蛮船が登場するとか、殿と姫のぶつかり合いが激しかった等の話が聞け、楽しい一時でした。また、端々からキャストとスタッフが作品に込めた熱量が伝わってきて、さらに期待が高まりました。

本作は、独自の解釈を盛り込んだ史実の流れに沿って、輿入れから本能寺の変に至るまでの織田信長と濃姫の関係を描くという、スケールの大きなラブストーリー。舞台が戦国時代ということで、激しい戦や駆け引きを期待する部分もあり、それもある程度は描かれますが、基本は二人のラブストーリーという捉えでいいと思います。

まずは序盤。若き信長が濃姫を迎えるところから始まります。実年齢よりかなり若い信長を演じる木村拓哉さんの演技が少々むず痒いものの、対する濃姫の強く美しく凛とした姿に圧倒されます。虚勢を張る信長が滑稽に映り、完全に引き立て役に徹している印象でした。以降も濃姫の姿と言動に釘付けとなり、改めて綾瀬はるかさんの実力に唸らされます。

そこから史実に沿った、誰もが知る展開となりますが、そこに濃姫の存在の大きさを盛り込む脚本がなかなかおもしろかったです。特に、今川義元との戦に備えた評定で何の策も打てない信長に、濃姫が策を授け鼓舞するシーンはなかなか熱く、ここでも綾瀬はるかさんの演技が冴えわたります。

そこから少しずつ二人の距離が縮まっていくかに見えても、なかなか煮え切らない中、足利義昭との上洛を機に信長が覇道を突き進むことになります。後半は、いよいよ木村拓哉さんのターンです。濃姫の後押しもあり、周囲から一目置かれる存在となった信長は、前半とはうってかわって激しい態度を見せます。しかし、それは家族や部下や領民を守らんがため、あえて魔王となることを選んだ覚悟の表れであり、彼の生き様でもあったのだと思います。そんな信長の変容を見事に魅せた木村拓哉さんの演技もとてもよかったです。

また、信長をそのような人物として描くことで、彼が魔王として絶対的な存在であってほしいと願う明智光秀の思いが、やがて本能寺の変へと繋がっていくという、独自の解釈を加えた展開はおもしろかったです。そして、最期に九死に一生を得て、濃姫と海の向こうで幸せに暮らすことができたかに見えてからのまさかの夢落ち。まさに「夢幻の如くなり」という結びにしてやられました。

ただ、3時間近い作品ではありますが、信長の人生を描くにはそれでも足りなかったと思います。桶狭間の戦い、金ヶ崎の退き口、長篠の戦いなどの有名な戦いも矢継ぎ早に過ぎていくので、中学生程度の歴史知識は必要だと思います。とはいえ、あくまで本作は信長と濃姫の愛の物語として描いており、その点では成功していると思います。

コメントする 3件)
共感した! 47件)
おじゃる