劇場公開日 2022年10月14日

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「うん…、もうひとつわからない…。」いつか、いつも……いつまでも。 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5うん…、もうひとつわからない…。

2022年10月27日
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鑑賞方法:映画館

初っぱなから、俊英のおばさんが、なぜ亜子を連れてきたのかが、よくわからない。
全編を通して、玄関でコケる、池に落ちる、階段から落ちるなど、なかなかくどい演出が続く。
おばさんの芝居もくどいし、家政婦の芝居もくどいが、どう考えても演出なので、飽きてはくるが、見続けるしかない。
亜子のキャラクターも酒を飲んで睡眠薬を飲んだのか、突然倒れたり、虫歯になって歯医者に行くのをいやがったり、お菓子や料理をつくり始めたり、まとまりがなく、よくわからない。
そもそも、なんで俊英と同じ屋根の下に住んでいるのだろう。アパートの契約うんぬんも、よくわからない話だ。
まあ、結論をつくりたくて、いろいろとその過程を考えるのだと思うが、ちょっと脈略がなさすぎるし、おばさんと家政婦どちらもドタバタキャラだとストーリーがとっ散らかって、見ているうちに傍観者と化してしまう。
診療所の雰囲気や、高杉真宙、関水渚、石橋蓮司あたりのキャスティングは悪くないだけに、脚本と演出に無理があると思わざるを得ない。
ドタバタコメディをつくりたかったのかもしれないが、決して簡単ではない。
こういった映画は、脚本をこねくりまわさず、演出で完成度を上げていった方が面白いと思う。
人は変わった映画を観たいのではなく、人間を描いた映画を観たいのだと思う。
亜子は離婚して、俊英の元に舞い戻って来たんでしょうか?それをおじいちゃんと家政婦が喜ぶ?
ちょっと、よくわからない話だと思うしかありませんね。

#174

caduceus
大吉さんのコメント
2022年11月16日

変わった映画を観たいのではなく、人間を描いた映画を観たい。全くその通りだと思います。

大吉