劇場公開日 2022年7月19日

「出演者はなかなか豪華なのに…」バッド・トレジャー bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0出演者はなかなか豪華なのに…

2023年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

出演者は、クイントイースト・ウッドの息子のスコット・イーストウッドが主演し、名優メル・ギブソン、『Xメン』のファムケ・ヤンセン、『ワイルド・スピード』のタイリース・ギブソン、TVドラマではお馴染みのケビン・デュラントと、なかなかの豪華メンバー。

しかし、日本での公開は殆ど無かった作品。上映時間もコンパクトの中に、お宝探しのアドベンチャーや家族の絆、殺し屋によるハードボイルド、元特殊工作員としてのアクション等、いろんなテーマが盛り込まれ過ぎていて、印象に残るものが薄い作品。

主人公は、自閉症的な感情コントロールがうまくいかない、元特殊工作員・D。彼の弟が死に、その葬儀に自分の実家に帰省するのだが、工作員としての過去の忌まわしき出来事によって、母から異常者とののしられて認めてもらえなかったD。そこに、悪の組織が、弟の死に纏わるお宝探しの為に乗り込んで、家を占拠する。Dはたった一人、家族を守るためにその組織に立ち向かっていく物語。

その組織が狙っていたのが、世界大戦時に日本軍が隠した金の財宝というのだから、これも嘘くさい内容で、リアリティーが薄かった。それにヤンセン演じたFBIの役割も、最初から最後までやられっぱなし、こちらも登場させる意味がリアリティーが薄かった。

スコット・イーストウッドは、父親譲りの激しいガン・アクションを披露していたが、弾の無駄遣いにも見えるシーンもあった。また、メル・ギブソンも久々のアクションかと思いきや、やはりもう老体に無理はできそうもなく、スコットを支える精神科医として、安全地帯での役所に落ち着いていた。また、ファンケムもタイリースも、もっと活躍できる俳優なのに、脇の脇役程度の出演で、残念だった。

bunmei21