「カタカナ」俺を早く死刑にしろ！　Bacchusさんの映画レビュー（感想・評価）

自身の母親と見ず知らずの若い姉妹を殺害し、死刑執行を待ちわびる死刑囚が、教誨師と会いキリスト教に触れ変化していく話。

舞台劇の様な演出はまだしも大袈裟な演技はキツいな…なんて感じつつも、主人公の「俺を早く死刑にしろ！」の意味合いが変わっていく様はとても良かった。
そんな中でも教誨師の変化は良くわからんな…なんて思っていたら、ラスト30分、赤西の発言から、えぇっ!?コメディ???台無しじゃない？となり半年前の展開に。
オープニングはフリの一部のつもりなのかも知れないけれど、そこからネタばらしともう解ったからいらないよ、な説明の補完。
してやったりを狙ったつもりなんだろうけれど、最初から解っていればまだしもな、寧ろがっかりのクソ物語になってしまった。

しかもラストのなんだそれ？この展開ならまだ虚しさを感じさせた方が良かったと思うけどね。

素直に終わらせてくれたら評価点倍かな。