夜明けまでバス停でのレビュー・感想・評価
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現実に起こるかもしれない明日への不安
映画を見終わって、行き着く先は日本政治への不信感。
コロナ禍によって、急に職がなくなり住居もなくなり途方に暮れてバス停で過ごす夜。
このような状況の人、実際のところどれほどいるのか。
もし自分に降りかかったら何処に頼ればいいのか、救済があるのか?
今回の旅行支援も1日で予約出来ないとか、今までの景気対策や諸々、お粗末に感じて怒りよりもガッカリ感。
昭和の怒り
入国規制緩和・円安による外国人観光客の増加、
開始するなり予算限度となった旅行支援、
(敵国攻撃に対する防衛力強化に繋がる) ウクライナ攻撃への声明、
横行する無人店舗での万引き、
簡易宿泊所での殺人、
以上、今朝のニュース
やっていることが悪いとは言わないが、
やるべきことの優先順位が違わないか。
それを目にして何も言わずにいて良いのか?
為されるがままでいいのか?
そんな思いにより結実した作品なのだろう。
昭和世代として黙っていることはできなかったに違いない!
観た後スカッとします!
悲しい事件をベースに描かれてますが、後半の展開はいい意味で裏切られて面白かった!さすなだなー。エンドロールの仕掛けにも拍手したかったです。おかしな事だらけの世の中、もっとみんな怒ろうのメッセージがささります。俳優陣も素晴らしいです。
事件も衝撃でしたが、映画はさらに深かった
実際の事件がモチーフではありましたが、そこからさらに背景や展開が素晴らしかった。
同世代の女性たちが直面したコロナ禍の現実、あっという間にホームレスになってしまった彼女は、特別怠惰な人間でもなく、私たちと同じように一生懸命生きていたのに、ある時突然起きる理不尽な社会の仕組みに落ちたのだ。
でもそれは、個人の自助ではどうにもならない政治の問題でもあった。そんな憤りもぶつけた作品だったなと思った。
「板谷由夏主演」
今年112本目。
映画工房WOWOWで毎週拝見しています。10月10日発売のコンビニなどにあるPHPからだスマイル11月号が板谷由夏のインタビューで、8日に映画公開と言う事で本読んだ次の日に映画鑑賞。早目にアウトプットできて嬉しい。
一昨年都内のバス停でホームレスの女性が襲われて亡くなった事件をモチーフにした作品。しかしそこは映画になっていて居酒屋のシーンとか凄すぎる。残り物のところ。
作品が良かったのでパンフレット買わせて頂きました。文字が大きくて好き。
まさかの痛快エンタテインメント!
コロナ禍でホームレスになって殺されてしまった女性がモデルになっている映画だということしか知らずに見たので、後半の展開にビックリしました!もっともっとこういう映画が作られるべき!みんなもっと怒って良いよね。アルバイト女性のシスターフッドが最高!
フィクションを装った『実在の人物達の声を集めた』ドキュメンタリー的作品
順風満帆だと思っていた日々が、コロナという未知の病気によって一瞬で瓦解。
仕事を失くし、住む家を失くし、食べるものもなかったのでゴミ箱を漁って食べるものを得た。
そんなある1人の女性の人生にスポットを当てた本作。
題材は渋谷のホームレス強殺事件によるものと思われますが、それだけではなく、非正規雇用の課題やコロナ禍での飲食店の現状、コロナ以前からホームレスにならざるを得なかった人の現状までしっかり描かれています。
フィクションを装った『実在の人物達の声を集めた』ドキュメンタリー的作品。
多分、ラストの描写でどこかから怒られそうな気がするので、早めにご覧頂いた方が良いかと思います。
個人的にラストの怒られそうな描写を除き(すみません、あの場面についてコメントする勇気がございません)、◯◯作成に関しては、閉塞感漂う現状打破のための策がない=いっそのこと笑い飛ばすしかない=現実逃避の描写なのか、精神的に追い詰められてしまったのか、どちらなんだろうと考えてしまいました。
これは傑作ではないか
2022年。高橋伴明監督。バス停で仮眠するホームレスの女性が殺されるという衝撃的な事件(実話)をもとに、コロナ禍で追いつめられる人々と抵抗の形を描く。高齢女性だった被害者をアラフォー女性に設定したことも、働き先の居酒屋の内部事情を詳しく描いたのも、殺されずにすむための対抗策を描いたことも(それも二つも!)とてもよくできている。なにより面白い。
三里塚とかでてきて思想的背景が入っていることは入っているが、それが「くすぐり」になっており、大局的には「ある個人が危機に陥り、そこからいかに救われるか」というハラハラドキドキの娯楽的王道映画になっている。なんたる大人の態度。
抵抗には二つの道があって、暴力革命的な道(前述したようにこれは「くすぐり」)と人間関係構築の道(こっちが本命)がある。主人公の日ごろの言動が組織のなかで身動きのできない個人を動かし、結局、自分も救われる。個人と個人のつながりで生きていこうという、なんとすがすがしい物語か。
俳優のみなさんの演技もすばらしい。実力派のみなさんばかりが出演している。
久しぶりに楽しい映画を見た。幸せな時間でした。
可哀そうなで終わってたまるか
この国の政治はどこを向いているのか。社会の底が抜けて、真面目に生きてきた人があっという間に奈落に落ちる。コロナで露呈したこの国の劣化ぶりをしっかり記録に残してくれた歴史的映画と言ってもいい。でも、可哀そうで終わってたまるか。そうは終わらないところにこの映画の真骨頂がある。高橋伴明監督やってくれます!
お疲れ様でした!
アトリエを間借りし自作アクセサリーの販売をすると共に、居酒屋のバイトで生計を立てる女性がコロナ禍で仕事と住処を失う話。
どうやら居酒屋の寮と思しきアパートで暮らし元夫のつくった借金を返済しつつ暮らしている主人公。
コロナ禍になり居酒屋の客足は遠のきシフトが減らされ、そしていよいよ解雇となって…。
生きる術はいくらでもあるはずだし、仕事の探し方だってねぇ…自分でも解っていたみたいだけれどプライドですよね。
プロの住人の方々とのやり取りはコミカルさもありながらのプライドからの脱却かと思いきや、余りその方向には進まず、終いには間尺が合わない展開でちょっと勿体なさを感じたし、そこからの締めも中途半端で投げっぱなしに感じた。
まさかの親子共演は驚いたw
依存、自立、相互依存
「救いが欲しい」
見ているだけで、そう願ってしまうような、底の抜けた世界。たまたまそのときそこにいたから、抜けた底に落ちてしまう。更にこれは、残念ながら私たちが住む日本。
映画としては、やや物足りなさがあるけれど、伝えたいメッセージと投げかけは重く受け取りました。
人間の本質は、辛いときにこそあらわになる。自分も苦しい時、どんな選択ができるのか。どんな選択肢を持っているか。誰を頼れるか。誰が頼ってくれるのか。
そうして出てくるのは、
「どうしたら救えたか」
コロナの落ち着いてきた解放感で忘れてしまいたくないと思う、問いをもらいました。
コロナ禍、あるある、って観た
元夫に自分名義のカードで使い込まれた借金を抱え、昼は自作のアクセサリーを販売し、夜は居酒屋でアパート付きのバイトとして働いていた北林三知子(板谷由夏)だが、突然のコロナ禍により、バイト先のリストラで仕事も住む家も失ってしまった。新しくヘルパーの仕事をみつけたのだが、コロナの蔓延で新規採用が取りやめとなり内定を取消しされた。それから新しい仕事を探すが、見つからず、ファミレスや漫画喫茶もコロナで閉店となり、住む場所も無くなったため、バス停で寝泊まりするホームレスとなってしまった。一方、三知子が働いていた居酒屋の店長・寺島千晴(大西札芳)は、コロナ禍で売上減少で従業員をリストラしたが、その後を心配していた。恋人のマネージャー・大河原智(三浦貴大)のパワハラやセクハラ、退職金の横領などにも悩まされていた。さてどうなる、という話。
2020年春に緊急事態宣言が出され、軒並み飲食店が閉店になってた時の大変さを思い出した。
オリンピックも延期になり、ワクチンも無く、仕事も休業日が設定されたりで、不安ばかりだったなぁ、と身につまされる思いだった。
板谷由夏と大西礼芳が素晴らしく引き込まれた。
他にも、片岡礼子、筒井真理子、柄本明、根岸芽衣、三浦貴大、など素晴らしい女優、俳優の演技が観れて満足だった。
久々に観たルビーモレノ、何度も結婚したり、子どもの病気などで苦労してたみたいで、歳とったなぁ、って感慨深かった。
悲しいけど、コロナ禍を今後に伝える作品として素晴らしい作品だと感じた。
コロナ禍の現実
暗いのはこの国の現実であって、映画は暗くない。
元総理大臣たちの言葉のなんと虚しいことか。あの状況下でオリンピックを開催したんだ。
詳しくは書けないけど、まさかの、そしてせめてもの、、、。
今、見るべき映画だと思います。
長年映画を作ってきた高橋監督作品だけに観客を失望させません。
見てなかったものをちゃんと見ることができた
社会派の作品でした。
県内で1館しかやってなくて都内に出た方が早い気もしたけど、この作品を上映する心意気に賛同して1時間運転して観に来ました。
自分はコロナ禍でも生活が困窮せずに、それでも子供は文化祭や修学旅行が無くなり、頑張ってきた部活も中途半端なまま引退して、辛い受験だったり、自分も元々人間関係を上手くやれてない会社でリモートをきっかけに更に心身いろいろだったけど、そういうこととは違う、本当に弱者とは、困窮とは、を知ることができた。
映画という作り物だけど、そういう社会の一部分だと思うけどリアルに切り取った作品だったし
ニュースを見てても、身につまされてないから理解できてなかったことが、わかった気がする。
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