劇場公開日 2022年12月9日

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「歩くぞ歩くぞ」映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう たけ(c)さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5歩くぞ歩くぞ

2022年12月11日
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ふはは!知っていたけど子供向きだ、いい大人が日曜一人で見に来てしまったでは無いか。
無論、客席は母子みたいなサンデーファミリーしか居なかったぞ、モギリのお姉さんに顔とチケットガン見されたわ。
海原雄山ならブチギレ案件だぞ、劇場支配人は何処だー!

でも良いのだ、俺は独り身のおじさんだけど、昔ニチアサのTV版ゾロリ見てたんだ、無印プリキュアと共に。その辺の母子とは解釈が違う、リテラシーロゴTとか有ったら着たいくらいだわ。

本作、アイドル出身の生田絵梨花がヒロインを演じ、幼い頃から歌手に憧れ、ストリートミュージシャンに挑戦するも、街の視線に挫折し自信を失うところから物語は始まる。

ヒロインは幼少期に見たTVの延長で歌手に憧れ、遊ぶように茶の間で歌う、ダンスする。
「お歌上手いねー」「歌手になれるよー」など、リビングで、ソファーの上で母が誉めてくれるんですよ、いつも。
母の言葉は祝福だったり聖書だったり、呪いだったり。
ても。
愛ですよ愛。
彼女は拾ったアコギと初期衝動だけを抱きしめストリートに歌うも挫折ですよ、心折れる訳ですよ。
捨てられない夢に燻る訳ですよ、ああ、こんな人いっぱい知ってるわー。
所詮10代の夢、誰にだって有りますよこんな夢、すぐ捨てちゃうヤツ、絶対に敵わない覚悟も緩いヤツ、初恋みたいなもんです、俺だって持った事有りますよ、夢みたいな夢。
野球選手、看護婦さん、パイロット、アイドル。
初期衝動だけ抱いて進める人間なんて居ないんですよ、夢は夢なんです無理は無理です、成りたい者になんてなれなんです、みんな。

がしかし、ここで登場ゾロリ先生!

ヒロインの夢を救うべく、アイデアと作戦と、持てるコネ全部でフルサポートです。
ちょいヨコシマで、作戦も突拍子無いけど自分が何か諦めた時、どうしようも無い時にゾロリ先生が近くに居てくれればと思う。
もうちょっと頑張れたり、心に絆創膏貼ったり。

声優初挑戦のアイドルに、山寺宏一が「声を大きく出せ」「君の声は美しい、だから頑張れ」と応援してくれるんですよ。
こんな心強い事が他にあるだろうか?

アイドル、歌手、サッカー選手、宇宙飛行士。
ああ、諦めかけた人全員の前にゾロリ先生が現れれば良いのにと願う。

たけ(c)