劇場公開日 2023年7月14日

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「少年の全て」CLOSE クロース 印刷局員さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0少年の全て

2023年8月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

少年の青春と喪失と罪の意識と訣別(成長)の物語。些細ないさかいで大切な友達が死んでしまう。自立か自殺か。依存を失くした友達は自殺してしまう。レオは喪失感を埋め、罪の意識から逃れようと様々なことに打ち込もうとするが、そう簡単には行かない。レオとレミの母親の心情が巧みに表現できていた。レオが告白し、レミの母が拒絶はするが、最後には受け入れ、そして訣別が訪れる。少年は乗り越えて成長し、自立していく。ラストシーンでじんわり来た。ドカーンとは来ないところもこの作品の品格なのであろう。

印刷局員
humさんのコメント
2023年8月20日

おっしゃるように品格を感じる作品でしたね。
醸し出す物語の厳かな雰囲気に、きちんとメッセージを捉えたいという思いでいっぱいでした。
成長期の自立の最中にあり、たくさんの気持ちが交差する年代に日常的に起こりうるシーンが始まりだったことを考えると、この作品を同じような年頃のこどもたちやその親、先生方にも観てもらいたいなとも思いました。

hum