百年と希望

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百年と希望

解説

創立100周年を目前にした日本共産党の現在を取材したドキュメンタリー。2022年7月15日に創立100周年を迎える日本共産党。新自由主義を推し進める自由民主党が長く政権を担う日本で、左派政党として独自の立ち位置を貫いてきた。コロナ禍の2021年、99年目の日本共産党にカメラを向け、夏の東京都議会議員選挙と秋の衆議院総選挙をめぐる議員たちの活動、入党60年を超える古参党員、共産党機関紙「しんぶん赤旗」編集部、若い世代の支援者などを取材。彼らの姿を通して現在の日本社会を浮き彫りにし、新しい社会の可能性とその希望について問いかける。「わたしの自由について SEALDs 2015」などのドキュメンタリー作品で知られ、2010年代から日本の社会運動を撮り続けてきた西原孝至が監督・撮影・編集を手がけた。

2022年製作/107分/G/日本
配給:ML9
劇場公開日:2022年6月18日

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
増渕愛子
撮影
西原孝至
録音
川上拓也
黄永昌
整音
川上拓也
編集
西原孝至
音楽
篠田ミル
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フォトギャラリー

映画レビュー

0.5及び腰の自称ドキュメンタリー

2023年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いやー、ここまで生煮えな「ドキュメンタリー映画」も珍しい。撮るのもつなぐのもおっかなびっくりで、いちいち腰が引けている。引けているから、なんかほわんと「共産党らしきもの」が映り込んでいるだけ。「撮っている」のではなく、単に「映っている」。しかもそれすら弱い。共産党の存在感も日本社会における野党の意義も、この映画とはな−んも関係ない。それらしきテーマの周辺をぐるぐる回っているだけだ。

中学生の作文ならともかく、いい大人が集まって時間をかけて作って、カネをとって見せる映画がこの惨状に終わって、平然としている感覚が信じがたい。

こうなった理由は、まず第一に監督が現実に向き合う覚悟にとぼしく映画的センスが鈍いこと。第二に、プロデューサーに映画を見る目がないこと。つまりこの作品を改善するためには、「監督とプロデューサーを交代させる」ということに尽きる。

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milou

3.0結局、イメージと知名度か

2022年8月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

とりあえず野党を支持している程度で、特定の政党の支持者ではないが、選挙の度に"庶民にとって最も正しいことを言っているのは共産党"と漠然と思ってました。Twitterでたまたまこの映画のことを知って、軽い気持ちで鑑賞。

都議会議員選挙、衆議院選挙の各候補者の選挙活動や、しんぶん赤旗編集部の様子、古参の党員の話等々、終始真面目にありのままを、ナレーションも一切なく描いたドキュメンタリー。共産党礼賛の要素は全く無く(映画なんだから少しくらい"盛って"もいいんじゃないかと思ってしまうほど)、良くも悪くも"正直さ"を感じた。

印象に残ったのは池内さんと仁藤さん。池内さんは正しいことを言っているのに票に結びつかないのが悲しい。仁藤さんのような若い女性の活躍は非常に頼もしい。あのような活動をされていることを初めて知りました。

映画から直接"希望"は感じないかもしれないが、他党より優秀な候補者が多く、大臣になりたい等の権力欲も無く、憲法を守り、ただ社会を良くしたいという思いで日々地道に働くこの党に希望を感じている国民は少なくないと信じます。

選挙って"イメージと知名度"で決まってしまうことが多い絶望的な日本に、かつてないほどの危機感と恐怖を感じて投票日の一週間ほど前から軽い睡眠障害になって(人生初)しまった7月の参院選。しかし相変わらずの低投票率と自民圧勝にただただ脱力。。メディアへの露出も多いし、自民党政権は日常の当たり前だから緩やかに支持している"ゆるふわ自民支持層"と、投票に行かない無関心層がカルト政権を生み出してしまった大きな要因だろう。

単に選択肢が増えるだけのことなのに、選択的夫婦別姓や同性婚に反対って何故なのかと思っていたが「自民党が"カルト"に乗っ取られてたから」だったという笑えない話。そのカルトの教義は 共産主義=サタン だそうで。。反社会的行為を繰り返すカルトに、"敵"と認定されている党の方が正当と考えるのが普通だと思うんだけど、いまだに共産党=中国、旧ソ連=怖い・暴力的と思い込んでる人(情弱なんでしょうけど)があまりに多くて、そういう人達がネトウヨと化して日々ネガティブなイメージを拡散し続けている・・この状況を何とかできるといいのだが。
自分は共産主義より全体主義の方が怖いな。

そもそも "世の中を良くしたいと思う人間=左派” という考えがおかしいのでは?右とか左とかどうでもよくね?今まさに↓これだよ。
《右翼だ左翼だの段階を超え、日本国民VSカルト宗教のフェーズに突入している》(Twitterより)

映画もいいけど、マンガ化してもいいんじゃないかと思った。多少エンタメ要素を取り入れ、日本国憲法の話とか、議員の皆さんが活躍してる"カッコいい"ところをガンガン描いたら面白いし、党のイメージアップにもつながるかと。護憲の最後の砦として、他の野党とも協力して、とにかく選挙に勝っていただきたいです。

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olive

5.0希望を手放さないこと

2022年7月31日
iPhoneアプリから投稿

感さんと、参議院議員山添拓さんのトークショー付きというとこで鑑賞。
共産党に頼まれて撮った映画ではない、と監督さんの言葉あり。
確かに、相対化客観的な視線が一貫している。
タイトルの、100年という方がメインの共産党が作った映画と思うたら、100年部分は特に大きくフォーカスされておらず党員の地道な活動、100年の間になんとなく培われてきたアンチな感情や誤解部分かな、と思う。
一貫して希望絶望そして希望感じた。希望を求め、希望を信じ、希望を託し、希望のために行動する人々。監督の視座と見るものの視座が一致する。偏向しないが一致知る良いドキュメンタリーと思う。女性の貧困、差別的な環境、夫婦別姓、LGBT、校則の不自由、、
何で?何でダメなの?と思ったと気にあきらめず相談すること、関わりを持つこと、理由をきくこと、闘うこと。日々の生活の中の小さな出来事一つ一つ議員党員一般の市民、学生などに丁寧に聞き取り撮影。
トークショーに登壇した監督さん、山添さんと同じように好感を持てた作品。共産党とかなに党ではない、自分に関わりがあることを自分と同じ考え方向性で動いている議員さんを推す、という、ここに出てくる市井の方は自分の痛みも人の痛みもわかる、思考停止しない素晴らしい方たち。私もそこに希望をみた。
それから赤旗新聞の編集会議実際の記事コマ割りから印刷までの緊迫感を拝見できるのも貴重!!

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redir

3.0他の党もこういう映画つくって欲しい

2022年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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Scott
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