劇場公開日 2024年3月22日

コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話のレビュー・感想・評価

全49件中、41~49件目を表示

4.0やはり宗教観だけではないと感じる

2024年3月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

普通の人物が闘士になっていく物語が好きだ。平凡な生活を送っていたのにひょんなことから社会の矛盾に気づき闘いに目覚めていく。ヒーローもののようにある瞬間に変身するわけではない。変化は徐々に。いつの間にか闘いの前線に立っていたりする。そんな物語が好きだ。
実は本作がそんな物語になると思っていたわけではない。現代にいたってもいまだに中絶を禁止しようとする動きがアメリカにあることに少し関心があったから。宗教観だけじゃないだろと。カウンターカルチャー的な意味合いが込められた映画であれば、闘士に育っていく物語になってもおかしくないよな。予想していなかった自分を叱りたい。
中絶ができない社会とは女性が選べない社会である。改めてそんなことを教えてくれる映画だった。主人公のジョイの夫は弁護士だから、当時の男性の中では理解がある方だったのだろう。それでも、冷凍料理が続くことに嫌味を言うし、妻が家事以外のことをすることを快く思わない(浮気を疑っていた感じもしたけど)。「女性でも望めば何にでもなれる」という発言が建前すぎて白々しい。個人的にはとても象徴的なシーンだった。
そんな中、自分の命を守るため中絶という道を選んだ彼女が、中絶を通して貧困や男からの暴力に苦しむ女性を助けようとするのは当然の流れかもしれない。やはり特別な才能があるからそんな闘士になるというわけではない。その時代の矛盾を感じる状況にいれば誰でも闘士になりうるということなんだろう。少し駆け足になったが清々しい終わり方だった。ジェーンの活動は終わりを迎えたが、本当の意味で終わってはいない。そんなことが伝わってくる、いい映画だった。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
kenshuchu

4.0良いと信じた事をする為には、違法も厭わないアメリカ人の善良さ

2024年3月22日
PCから投稿

中絶が違法の時代に
困っている人を助ける地下組織。
発覚するが、市民運動で助かる。
当時の米国の反戦平和ヒッピー。
しかしそこには単なる無軌道では無く、
善意があった。
アメリカ人の善良さ。
1968年のアメリカ車も興味深い。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
東條ひでき

3.5絶望と恐怖

2024年3月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

そして希望

中絶が違法だった頃の話
『あのこと』もそうだし、『17歳の瞳に映る世界』は未成年の望まぬ妊娠についての話
老若男女こういう映画を見て、それぞれ考え話し合ってほしい。
中絶についてもそうだし、そもそもの避妊についても。

この映画は重い題材の割にテンポよく進むので見やすいと思う
たくさんの人に見てもらい、どこかの知らない他人事ではなく、自分たちの事として考えるきっかけになりますように

コメントする (0件)
共感した! 4件)
m m

3.5あまり深掘りされてはいないけど…

2024年3月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

時代、を痛感させられるなー。母胎を気遣わない男性社会が普通だったんだと。どこまで実話かわからないけれど、命にかかわる中絶手術まで素人が踏み込んでしまった流れは全賛成にはならないがこういう活動家達がいるから今があるんだって事、気付かされる。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
peanuts

3.0コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 非常に見やすて分かりや...

2024年3月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-

非常に見やすて分かりやすい実在した自由運動の作品。
本作では中絶を違法とすることに対する自由運動。
エリザベスバンクス演じるジェーンが病気を理由に中絶を決断するも医師たちから中絶手術を断られ、それどころか彼女の体なんか心配すらされてない悲しい経験から望まない妊娠の違法中絶を手伝い、
そしてそれらを始めていくうちにお金もなく違法中絶すらできない社会的弱い立場にいる望まない妊婦さんの為に自らが中絶手術を行うといった中々思い切った事をする主人公でありながらも、弱い者を助ける為と言った真っ直ぐな彼女の姿に心打たれた。
最後の方の家族の支えはあっさりしており、もう少し家族パートもじっくり見てみたかった部分もあるが、実話を知りそして勇気をもらえる作品であった。

個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 ARGYLLE/アーガイル 4.7
5 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
6 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
7 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
8 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
9 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
10 アクアマン/失われた王国 4.5
11 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
12 異人たち 3.7
13 ミツバチと私 3.6
14 12日の殺人 3.3
15 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
16 コヴェナント/約束の救出 3.0
17 僕らの世界が交わるまで3.0
18 ストリートダンサー 3.0
19 カラーパープル 2.9
20 弟は僕のヒーロー 2.8
21 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
22 関心領域 2.6
23 ジャンプ、ダーリン 2.5
24 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
25 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
26 マダム・ウェブ 2.3
27 落下の解剖学 2.3
28 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
29 哀れなるものたち 2.3
30 DOGMAN ドッグマン 2.2
31 パスト ライブス/再会 2.2
32 ボーはおそれている 2.2
33 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
34 瞳をとじて 2.2
35 ゴースト・トロピック 2.2
36 葬送のカーネーション 2.2
37 Here ヒア 2.1
38 ハンテッド 狩られる夜 2.0
39 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
40 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
41 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
42 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
43 VESPER/ヴェスパー 1.5
44 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5

番外
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ego

4.0自分の身体のことは

2024年3月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

冒頭からの普通の幸せな家庭のシーン、そうした主人公すら自身の身体に対する判断を自ら下すことが出来ないのだという状況を伝えるためとは分かるが、ちょっと退屈だった。
しかしいざジョイが自ら歩き始めてからは実にテンポが良いし、ユーモアたっぷり。だんだん調子に乗ってきて教えろと迫るあたり、自分の出来ることが嬉しくて仕方ない様子、上手く描いていると思う。
結局、自分の身体のことは自分で決めることが出来なくてはならないし、他人の役に立つことは楽しいし自尊心にも繋がる。
終盤の解決策にはちょっと賛成できないし、最高裁の判断までの展開を飛ばすんじゃなくて観たかったなとは思うが。
しかし旦那とケイト・マーラとのあのシーン、要る…?

コメントする 1件)
共感した! 3件)
ぱんちょ

3.5心が痛くなる

2024年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

中絶措置のシーンが生々しく心が痛む。。違法行為は褒められた事ではないが、誰かを助けたい、救いたい、という気持ちには共感しました。中絶経験者である主人公自身も、体のケアより心のケアを求めて、「誰かと繋がりたいの」と告げる場面が印象的でした。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
tomoboop

4.0アメリカで再び中絶禁止の動きが出ている昨今とても興味深かった。男性も女性もみんなに観てほしい。

2024年2月25日
Androidアプリから投稿

凄く良かったです!
中絶しなければ心臓病で死んでしまうと言われた妊婦が当時法律で禁じられていた中絶手術を秘密の組織で受ける。その後自ら女性を救う為にその組織に入って奔走。国に中絶禁止の法律を撤廃させる。実話です。
中絶はいけないものとして、例え命に関わっても認めようとしない医者たち、家族の理解等・・色々描かれていて面白かったです。

アメリカで再び中絶禁止の動きが出ている昨今とても興味深かったです。
エリザベス・バンクス、シガニー・ウィーバー

コメントする (0件)
共感した! 9件)
snowwhite

4.0重い話をソフトにだけど的確に刺してくる。

2024年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
ゆーにゃん