劇場公開日 2022年3月11日

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「ユニークさに感心はするけど感動や楽しさは皆無」湖のランスロ Makoto Yoshidaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ユニークさに感心はするけど感動や楽しさは皆無

2022年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

フランス語とか西洋中世史とか聖杯伝説とか詳しくないからストーリーはイマイチよく理解できなかったし説明するつもりも全然ないみたいだったけどヨーロッパ中世の情景がエキゾチックで意外と楽しめた。騎士の甲冑姿とか馬上での剣術の試合とか森の中を走るかっこいい馬たちとか。撮影が素晴らしいし短いのも良い。ただ中世ものなら最後の決闘裁判のほうがずっと面白いけどね。
作品の雰囲気は殺伐としてて登場人物はとにかく深刻で陰気で無表情で生きるのが苦痛で喜びが全く無い感じ。中世ってこんなに暗い時代だったのかねえ。あと、けっこう残酷っぽい描写が悪趣味だと思った。
この監督の日本で観れる作品はほとんど観たけど、独特の美学があってユニークだしカッコいいとは思うのだが全然感動しないんだよね。僕の人生に何の影響も与えることがないというか。まあどの作品にも共通している殺伐とした雰囲気が結構クセになるのは否定しませんがw。暗い話の巨匠かもしれないけどハッピーな話は撮れないのでは。たぶん監督はあんまり幸せな人じゃないんだろうと思う(余計なお世話)。

Makoto Yoshida