夏へのトンネル、さよならの出口のレビュー・感想・評価
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思っていたよりもよかった
とある小さな町に小さな噂があった、そのトンネルを通ればなんでも願いが叶うが100年歳を取る通称ウラシマトンネル
小さな町に美少女が転入してきた事、噂のウラシマトンネルを見つけた事により少年の運命は大きく動き出す。
歳を取る噂だったがトンネルの中と外では時間の流れが極端に違い入って数秒でも数時間の時間が経過してしまう。
そんな中、少年はかつて自分のせいで死んでしまった妹を生き返らせたい一心で転校生の少女とそのトンネルについて調べ
そして二人は目的のモノを手に入れる為に……
最初は打算的な関係からお互いを知り親しくなっていくボーイミーツガールでしたが少年が一人トンネルに入ってしまい、中と外での時間の流れの差が生じながらも
先に成長する少女からのメールはまるで新海誠のほしのこえのような世界系の映画でした。
でも、新海誠と違い最後に出逢えてますが(笑)
少し早足な気もしますが原作からも逸脱せずに上手くまとめられている作品だと思いました。
【良かった点】 原作をうまく90分以内にまとめ、多少あっさり目では...
【良かった点】
原作をうまく90分以内にまとめ、多少あっさり目ではあるものの、カオルとあんずの2人の一夏の不思議な体験、そして2人の感情の変化に全振りした気概は素晴らしい。そのおかげで観やすく、2人により寄り添える作品に仕上がっていた。背景の美しさは言わずもがな、"失ったものを手に入れる"という過去に縋り付く呪いに、タイトル通り「さよなら」をする、前に踏み出す勇気をくれる一作。快晴の駅のホーム、向日葵を手に笑い合う2人をずっと眺めていたい、そんな日常がずっと続いてほしいと心から感じた。
【良くなかった点】
なし。個人的2022年アニメーション映画暫定No.1
ひと夏、13年後……
カオルとあんずが、ウラシマトンネルを攻略するため共同戦線を組むところから始まり…あんずの才能にカオルが気付き、あんずを残してウラシマトンネルに入っていく……カオルは、あんずが好きだったことに気付いて……SFチックな設定に淡い恋愛を散りばめた胸がキュンする感じのあと味がいい作品でした。
短いながらも、えもがつまってる
ポンポさんの制作会社ということで鑑賞
とりあえず、ポンポさん的な作り好きなんだなーと
歌でガッツリダイジェストで見せる感?
あと、原作の選び方が上手いなと。
しっかり映像にして綺麗で尚且つ、人の生き方に触れる話
この話はハッピーエンドなのかな?
どうなんだろう
花城からのメールが、塔野くんにとって失ったものになってからの展開は良かった
なんか、観客が考える部分とかが絶妙に入れられてたイメージ。
良かった
92/100
王道のボーイミーツガールですが、設定的にはアレレ。でも好きな作品です。
ライトノベル原作のアニメ映画。SF、夏、青春の三代噺って感じですかね。ボーイミーツガールの王道で、少しだけビルドゥングスロマンの形態でもあります。普通に面白い話なのですが、全般的に陰鬱な雰囲気なので、ヒットはしないだろうな〜。
キャラデザとか美術背景とか綺麗ですね。主人公とヒロインが手を取り合うのが象徴的な場面で出てくるのですが、その構図の取り方とか上手いな〜。トンネルの奥へ進むのは常に下手から上手で「過去に向かって」の意味で、トンネルから出るのが上手から下手へ向かうので「未来へ進む」という映像ルールがよくわかりますね。
オーソドックスな三幕構成になっているのですが、ヒロインにとってはちゃんと三幕になっているのですが、主人公の男の子の方が上手くハマっていないような、、、う〜ん、原作を読んで考えます。
声優は、、、、まあ、アニメにとって声優なんてたいしたマテリアルではないんだよ、って見本ですね。セリフなんて下手でもなんとかなります。
いろいろ以下で文句付けますが、全般的には気に入っています!陳腐だけど、こういう根暗系のボーイミーツガールってオタク向けには必要でしょ!
以下はネタバレになります。
SF設定としては、所謂「ウラシマ効果」が設定ネタですね。でも、SF好きとしては、そのほかに色々な設定がありすぎて、やや説得力に欠いた印象。失ったものが手に入るって設定、それが「願いが叶う」と誤認される設定、メールが届いたり届かなかったりの設定。
だいたい、共同戦線と称して色々と実験するけど、肝心な「どうすれば願いが叶うのか」って部分が検証されていないじゃん!で、電話やメールの実験ばかりで、結局、それも「届くはずのないメールが届いた」って、なんじゃ!って感じ。
でもSF警察的にはアウトでも、設定レスキューをするとこうなる。結局、二人は「願いを叶えたくてトンネルに入るのではない」ってこと。二人は「理不尽な今から逃げたい」からトンネルに入る。つまり、今の時間を早回しするトンネルだけに意味があり、願いなり、失ったものが手に入る設定は、どーでもいい、ってことです。
主人公は父親が後妻を連れてくることで、もう今の世界には自分の居場所はないと絶望している。ヒロインは漫画を認めてもらえない今の世界に絶望していたが、自分を認めてくれる主人公に出会い、今の世界に生きようか迷っている。
で、この話のエグいのは、主人公をトンネルに「逝かせた」ヒロインは、追いかけることなく、今の世界に生きて漫画家として成功してしまう、って点。セリフでは「一緒に行きたかった」言いながら、後を追ってトンネルには入らなかった。
これって「心中もの」で考えると、片方だけ生き残るってことですよね。単行本を出版して燃え尽きたヒロインは、改めてその罪悪感に苛まれ、またあのトンネルに戻る。そこには入口で捨てられた主人公の携帯電話だけが残っていた、、、
というビターエンドで終わらせれば「設定厨」としては満足なのですが、さすがにこのプロットでは没ですな、あまりに凄惨な終わり方ですわな。
最後主人公がこの世界に戻ってくる動機が弱いですよね。元々は「1万年後に三人で戻ろう」って言っていたのだから、戻るなら妹も一緒に戻るべきですよね。で、シスコンとショタ(まあ、13歳下の高校生ですが)でハーレムエンドでいいじゃん!
でなければ、本当に「浦島太郎」エンドにするか。ジュース飲んだだけで帰ってくるから13年で済んだけど、ほんとは妹ともっとイチャイチャ過ごして、帰るはずですよね。なので、戻ってきた頃にはヒロインはお婆ちゃんに。で、乙姫様(妹)に持たされた箱を開けて、、、、めでたし、めでたし。
と、合理的なストーリーを考えれば考えるほど、ボツ、になりますな。きっと、原作はもうちょいマシなストーリーなんだろうと思います、読んでないけど。
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