劇場公開日 2022年9月9日

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「自分の才能、努力に自信が持てない...分かる...」夏へのトンネル、さよならの出口 maeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5自分の才能、努力に自信が持てない...分かる...

2023年12月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

本作の主題歌「フィナーレ。」が以前から好きでずっと見たいと思っていました。遂にアマプラで見られるようになっていたので視聴。

まず1番に思ってしまったのは主人公の声と演技がちょっと微妙かな...というところです。ほかのキャラクターの声と比べてワンランク下に感じてしまいました。セリフも多いので冷めてしまうタイミングが少し多かった。

ストーリーについては上映時間が約1時間20分と短いので主人公と花城の距離の詰まり方、感情の変化だったり映画だけでは疑問が残る部分も幾らかはあったものの全体的にはよく纏まっていると思いました。
時間を取って原作を読んでみると新しい視点から楽しめそうなので是非読んでみたいと思った。

花城がうらしまトンネルに入る目的としていた「有名な漫画家になり後世に残る作品を生み出すために特別な才能が欲しい」という願いはかなり共感できる部分がありました。
人間誰しも自分の才能や努力には中々自信が持てないものだと思います、特に結果が目に見えて分かりにくいものとかは尚更そうだと思います。自分にもいくらでも心当たりがあります。だからこそ花城は目に見える、絶対だと感じられる「特別な才能」を求めていましたが現実にはそんなものは無いと言っても良いと思います。
また主人公(カオル)がトンネルに入る理由はカレンを連れて帰るというものでしたがこれも実際カレンを連れて帰ったとして2人の父親は果たしてそれを現実として受け入れてくれるのだろうかと疑問に思います、また母親が帰ってきて全て元通りになるとも考えづらいと思います。結局これは過去の良かった生活への執着でしか無かったのだと思います。その事にトンネルの中でカオルが気づけなければほんとに1000年出るまでにかかったかも...

2人がトンネルに入る理由がどちらも観る人が共感しやすいので自分を客観視するような目線で見ることが出来ると思います。その点は非常に良かった...

トンネルの中で再会したカレンちゃん可愛すぎて萌え萌え♡♡バナナジュース僕にもください🍌

mae