劇場公開日 2022年9月16日

「骨太で見ごたえのあるバイオレンスアクション巨編」ヘルドッグス Jettさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5骨太で見ごたえのあるバイオレンスアクション巨編

2023年12月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

岡田准一さんが相変わらずカッコよかった
心に大きなトラウマを抱え、巨大なヤクザ組織に潜り込む潜入捜査官を見事に演じています
今回は見世物的なアクションでなく、リアルなバイオレンスアクションに徹しているところも終始 緊張感を煽ります
どっしりと構えた刃物の様な目つきと体幹がしっかり作り込まれていてブレのない立ち振る舞いがとても綺麗、本物の強さが内から滲み出ている狂犬っぷりがとても合っていました

原田眞人監督作品の特徴である聞き取りにくい早口のセリフまわしが冒頭かなり苦になりましたが、直ぐにチューニングでき気にならなくなり、ストーリーに没頭できました
映像も原田監督独特の世界観を表現した暗めのハイコントラストで重厚な画作りがメチャクチャカッコよかったです

キャスティングも素晴らしい
大竹しのぶさん、北村一輝さん、酒向芳さん、吉原光夫さん、松岡茉優さんなど名優たちが揃っていて見応えたっぷり
そして岡田准一さんのバディ、もう一匹の狂犬 室岡を演じる坂口健太郎さんも頑張ってました
そんな中で一番印象に残ったのは東鞘会の若きトップ 十朱を演じるMIYAVIさん、狂犬たちの上を行く残虐性を上品な容姿と佇まいに包み込んだ不気味さが秀逸でした

と、近年にして無い見応え満点のハードボイルドなクライムアクションの名作に大満足でした

Jett