劇場公開日 2023年5月12日

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「伝えすぎず、観客に任せすぎずのバランスが秀逸」なぎさ ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5伝えすぎず、観客に任せすぎずのバランスが秀逸

2023年5月20日
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鑑賞方法:映画館

アート作品や、監督の自己満作品があまり自分には響かないのだが、とても興味深く、面白かった。

監督いわく、言葉でなく映像で表現したかったということで、言葉ですべて表現するのが小説ならば、映像と音声ですべて表現しているのがこの映画だった。

セリフは少ないし、表情も少ないのだが、決して分かりにくいということはない。
時系列、関係性などは映像から理解できるし、アート作品のように現実離れした比喩のようなものもあまりないので、すべて観客の想像に任せるだけでない、絶妙なバランスでとてもよかった。

音声に関しても、カメラの動き、役者のが動き少ない分、集中することができ、なんともいえない雰囲気を助長し、作品へ没頭させてくれる。

自分で考えながら見るので頭は使うのだが、わかりやすい映画へのアンチテーゼとともに、映画の醍醐味と可能性も感じられた。

次回作に期待。

2023年劇場鑑賞71本目

ひでぼー