劇場公開日 2022年9月16日

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「死を告げる漂流団地」雨を告げる漂流団地 猪古都さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0死を告げる漂流団地

2022年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

幸せ

漂流する団地に子供たちが囚われ、出られなくなってしまう話。
類型の「映画バブル」よりも面白い。無関係の「映画ノープ」より微量怖い。
コンセプトが面白く、内容もスリリング。この手の作品では棒役者を採用しがちなところを、しっかりと声優が演じているのも良い。
だが物理を強烈に無視していて、それがあまりに前面に出過ぎている描写など、減点要素も非常に多い。

良い点
・コンセプト
・演技
・キャラ画が良い。構造物内の質感が良い。
・ブタメン

悪い点
・物理無視大ドヤ
・気にするべきところを気にしない。
・家の事情が分かりづらい。
・余計な描写がある。もっとコンパクトに作れるだろう。観覧車の雑なくだりは悪である。
・レイナが不平を嘆く頻度が作品として度が過ぎている。うざさ的な意味では良キャラなのだが。
・ユズルとタイシが中途半端に脇役。もう少し描くなり、もしくは片方不採用などもありだろう。
・CM作りが下手。唐突な叫びよりも絶望感や解決できるのか感を前面に出すべきところだろう。
・タイトルの「雨を告げる」が印象の鮮度を下げているので不要。内容として雨はどうでも良い、雨は告げなくて良い。死は大仰すぎるかもしれないが、終わりくらいなら告げても良い。

猪古都