劇場公開日 2023年3月17日

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「それはないでしょ!という結末(悪い意味意味ではなく)」コンペティション 飯田亜美さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0それはないでしょ!という結末(悪い意味意味ではなく)

2023年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

何の前情報も見ずに見に行きました。
この作品は劇中劇のようになっていて、物語の中である映画を制作していく流れになっています。
物語の映画の中の登場人物は世界的に有名な俳優二人と天才女性監督の3人で進んでいきます。3人とも世界トップレベルで、映画制作へ半端ない情熱をかけます。けれども3人ともクセが強すぎて、まったく噛み合わず、うまくいくんだろうかと終始不安にさせられます。そして、ぶつかり合う3人に笑えないのに笑える展開が次々と繰り広げられていきます。
いろいろなことがあったけど、これだけ情熱をかけたんだからきっといいものができてほしい、、という淡い期待を抱いてしまう単純な私でしたが、みごとに裏切られました。確かに、物語の中の作品のなかに伏線のようなものはありました。

刺激的で、「え...」とか「は...?」って言いたくなるような展開が続いていき、最後でまた衝撃的な結末を迎えます。私はすぐに物語の中に感情移入してしまうので、登場人物のふるまいに対して、最低で「人としてそれはなくない??」くらいに思えてしまいました。
終わった瞬間は、次々と繰り広げられる展開が意外すぎて開いた口がふさがらない感じでした。
でもそのくらい予想外であり、作品として面白かったです。
そして著名人の間でも非常に高評価らしいですので、ぜひ一度は見てみることおすすめです。

飯田亜美