劇場公開日 2023年3月10日

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「青い宇宙人がくれた自販機のいちごミルクに涙」有り、触れた、未来 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0青い宇宙人がくれた自販機のいちごミルクに涙

2023年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

津波で祖父、母親、弟を失った女子中学生、アル中の元漁師の父親、朝市で手作りの食品を売って家計の足しにしている祖母を中心に地方都市で日常を懸命に生きる人々のタマシイの救済をモチーフに描いた群像劇。
交通事故でバンドリーダーの恋人を失ったバンド女子、前衛劇の団員たち、居酒屋を営む男と別れた妻、30歳をとうに超えても現役にこだわるボクサーとその弟の教師の兄弟の絆、それにスナックのママや元カタギの面倒見のいいヤクザ。中学校の教師たち、生徒、郷土芸能、鯉のぼりのお祭りなどで大勢のキャスト、地元のエキストラが参加。
震災で家族を失ったショックや酒浸りになって変わってしまった父親との心の隔たり、将来に対する不安から過換気症候群、不登校、フラッシュバックを経験する女子中学生を地元で採用された新人の「碧山さえ」が熱演。父親役の北村有紀哉との修羅場もなかなかだった。祖母役の手塚理美がふたりを案じて、できる限り支える温かさや面談場面で教師に言うセリフが沁みた。
担任がさとみ、さとみって馴れ馴れしく女生徒の名前を呼ぶのはどうなのよって思ったら、さとみは里見で苗字だった。名前はゆり(結莉)だった。手塚理美も出てるから、紛らわしい。
「ケイコ目を澄ませて組」の松浦慎一朗、仙道敦子も魅せる。松浦慎一朗の気力だけで勝とうと愚直なまでに前に出るファイティングスタイルの演技には目頭が熱くなった。嫁さんの甲斐甲斐しいサポートも清々しい。
人気上昇中の桜庭ななみが元バンド女子で元劇団員で仙道敦子と杉本の娘でボクサーの弟の中学教師の恋人の保育士役を演じ、物語のつなぎ役となっている。
バンドの元ドラムのお坊さん役の個性派俳優のドラムは正確でグルーヴしていた。それに和太鼓のリズムが重なり、タマシイが鼓舞される。ドラムの音は吹き替えアフレコなしでしょ。ななみちゃんのギター(アコギのケースに入れられた元彼のテレキャスター)と元AKBの女優さんのベースはほとんど写してなかったけど。
気持ちのいい human anthem.
タマシイレボリューション

この映画のほうが
バイプレーヤーズ~もしも100人の名脇役で映画を作ったら~
だなぁ
と、個人的に思った良心作。

上映館がほとんどないので、クルマでちょっと遠くに遠征。
手塚理美は今後かわいいおばあちゃん役増えそう。
萌え~🤩
民放のよるドラ、「しょうもない僕らの恋愛論」でも中田青渚のおばあちゃん役とても良かった🤩
吉永小百合は絶対おばあちゃん役やらないだろうし、倍賞千恵子は残念ながら顔のシワがちょっと増えすぎちゃったし。

追記
エンドロールで流れるキヨシローっぽい、唄は THE 武田組のこどもの日という歌。
あのひとが死んで3日目にロックの神様が夢枕に立ったという歌詞でした。
そういえば、キヨシローの命日は5月2日でしたね。

カールⅢ世
もりのいぶきさんのコメント
2023年3月23日

カールⅢ世さん、コメント有り難うございます。

あー。また間違えてしまいました。@_@ ;;

「愛美(まなみ)を演じた桜庭ななみ」

と頭の中で唱えている内に「桜庭まなみ」に
脳内変換してしまった気が… ・-・; ウン

それはそうと…
>新人の碧山さき

”さき”ではなく、さえ ですよ。 (えへ)

東北在住で、舞台等で活躍中とか。
今後の出演先にも期待してしまいます。

※この娘、誰かに似ている気がしていたのですが
先程分かりました。
フィギュアスケート「りくりゅうペア」の
「りく」のほう「三浦璃来」選手に似ている気がします。

もりのいぶき