死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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心に穴のある少年少女にスルリと近づきそして呑み込む榛村大和。 演じ...
心に穴のある少年少女にスルリと近づきそして呑み込む榛村大和。
演じる阿部サダヲさんの怪しく妖艶とも言えるほどの演技が素晴らしかったです。
面会室という密室空間のアクリル越しかつ反射する阿部サダヲさんの顔、岡田健史さん演じる筧井雅也と同様に観ているこちらもジワジワと呑み込まれていく、自分でも気づかないうちに・・
役者さんみなのこだわりの演技が見どころだと思います。
ただグロいシーンが・・あんなにはっきり見せる必要はないような。
精神洗脳系サイコパスキラー爆誕
白石和彌監督作品初の鑑賞作品「死刑にいたる病」
18歳未満の少女、少年を誘拐し24人の人間を殺し逮捕された はいむら 大和(阿部サダヲ)は、9件の立件され24件のそのうちの1件は「自分はやってないと」主張するが、誰もその言葉に耳を傾けるものいなかった。そしてはいむらは、かつて自分の経営していたパン屋に来ていた筧井雅也(岡田健史)に手紙を届けるそして雅也は、祖母が亡くなってしまい実家に久々に帰り葬儀に参加していた。一段落しリビングのテーブルに自分宛の手紙を見つける。中身を見ると綺麗にそして丁寧に書かれた手紙だったが、名前を見ると懐かしくそしておぞましい存在からの手紙だった。今さまに問題の男からだったのだ。雅也は、大和が監禁されている留置所に会いに行き「本当の犯人を見つけて欲しい」と頼まれる、「君は、あの時から特別な存在だった」と信頼され、だが「何故あの時自分は殺されなかったのか不思議でたまらなかった」と悩むがはいむらの依頼を受ける真実に近づくほどに分かるはいむらの恐ろしさとは……
という長々としたあらすじになってしまいましたが、感想です!!
まず、予告が公開された時からずっと気になっていて阿部サダヲさんの瞳の中に光のないおぞましい目を表現出来るのは、流石カメレオン俳優だなと思いました。あれがマルモのおきてのお父さんだよなって思うと怖いですよね笑そして、序盤から流れるはいむらという男の存在について雅也君が紐解いて行くが、一切殺人鬼の風貌を見せず、良い人を演じ続けてロシェルをよく営んでいたのは怖かったです。普段何気なく入ったパン屋が、実は次々に人を殺してるって考えたら凄く鳥肌立ちますよね笑そして中盤で雅也が家に帰った際に母親がダンボールの中身を片付けている際に見つけた写真からはいむらの「洗脳」が始まったなと感じました。はいむらは実は今の母親と妊娠しており雅也は、その子供かも知れないと知らされる。雅也は、現実を受けたくないが、いざ自分があいつの息子と言うならば、自分にもその素質(人を殺す才能)があるか確かめるため肩がぶつかったサラリーマンをネクタイで首を締めて殺そうとしたが、自分には、出来ないと気付き自分は、あいつの息子でないと確信した。人を殺せない自分に変な違和感を覚えるが、これがもう洗脳の一部何だろうなと感じましたね。
さぁこれだけ感想を描きましたが、自分が1番驚いた所は、はいむらが冒頭で川に何かを流すシーン
皆様も最初は、綺麗な桜の花びらを流してるのかなって思ったと思いますが、あれが実は、人の爪だったと知るとまじで体の神経ぞぞぞって感じですよね笑
久々のヒューマンホラー作品でした。今後の岡田健史の活躍を楽しみにしていきたいです。満足作品でした!グロは、まじ注意で鑑賞しましょうね笑手で隠すも、ありですよ!
爪フェチと傷フェチ
一番ショッキングだったシーンは根津かおる(佐藤玲)が泥まみれで手首等を切断されて抉られていたゴア描写でしたが、生理的にショッキングだったのは傷を舐めるシーンだったかな。それと、最初は桜の花びらだと思ってたものが生爪だったこと・・・
原作のネタバレサイトに飛んでみると、弁護士やラスト(というかどんでん返し)がかなり違うようだ。さすがに23件もの残虐な殺人を犯しているのに冤罪を証明してくれというのだから、どこかに整合性を求めてしまったのですが、榛村大和(阿部サダヲ)本人がミスリードさせる本能を持ち合わせているのだからまんまと騙されてしまった。
手懐けておいて痛みを与えるというシリアルキラー。アメとムチ政策のように為政者による懐柔策、そしてカルト教団のような性格のメタファーなのかもしれません。何しろ榛村は洗脳が得意なんだから。
そんな猟奇殺人鬼の怖さを感じるとともに、雅也(岡田健史)が自分の出生の秘密について疑念を持ち、自分が大和の息子なのではないかと思うようになってからが面白かった。しかも雅也のみならず、金山(岩田剛典)や加納灯里(宮崎優)にまで手紙を出していたなんて驚きでしかない。そこまで知能が高いサイコパスは見たことがないぞ(もちろん小説や映画で)。メフィラス星人のようにIQ10000くらいだと軽いもんだろうけど・・・
いまだに『ウォーキングデッド』の残虐描写の残像が脳にこびりついているため、拷問シーンは脳天を貫くような衝撃は味わえませんでしたが、根津かおるだけは別。これも記憶に残りそうだけど、原作改変のストーリーは今ひとつ。灯里への手紙の内容が気になりすぎ・・・
黒い服の阿部サダヲが好き
あれ?私が舞台で見た阿部サダヲと同一人物か?と思うほど怪演だった。拘置所のライトのあたり方のせいか不気味さが増す。
タイトルからして雅也が闇落ち展開を想像してたがそうならず安心した。
そうきたかと思うようなラストで終わり良ければ全て良し。
ただ観たあと思い返すと観たことがウソのようなフワフワした感覚で、私まで榛村の手の上で転がされたか。
エンドロールでは成河の名前があり、驚いた。役によって顔が変わるとすぐ分からなくなってしまう。
※帰りの電車内で この女性榛村に狙われそうだなー 危なそうなやつ…榛村っぽいな と当てはめて人間観察する。
最後の終わり方にはモヤッと感...でもそれがいい?
阿部サダヲさんの演技が素晴らしすぎました。
サイコパスと一般人どちらも合わせ持った人物像。
いい意味で気持ちが悪いです。
そして岡田健史さんもとてもとても良かったです。
私のイメージなのですがキラキラしてて、イケメンな役!が
多い役者さんという感じだったのですが、
モサっと感とちょっと危うい感じがいい具合に出てました。
ストーリーもめちゃくちゃ引き込まれました。
途中のグロシーンはキツイ人は目をつぶっちゃうかも。
(私がそうです。)
最後の終わり方が見る人によって感じ方が違う?のかなと
思います。この事件はこの人が犯人です!と
きっぱりという感じではないので...。
ですがそれがまたいい意味で気持ち悪くて良かったです。
阿部サダヲさん演じる殺人鬼が、見ているうちに
「そんな悪い人じゃない???」と錯覚してしまうのが
見ていても面白く人間の心理の嫌な所だと思いました。
見る価値あり!です。
榛村に少しでも興味を持たなければ、なかなか入り込めない
状況から、どうしても某羊たちのなんとかを連想してしまうのですが、最後まで榛村に某博士のようなカリスマ性を感じることはありませんでした。
なお、キャストさん達の演技は見事です。特に阿部サダヲ氏について、個人的には破天荒な役柄を多く拝見してきましたが、今回のキャスティングはハマり役だったと感じました。
ただ、元々描写されていないのかどうかは(原作を読んでいないので)不明ですが、榛村という人物に好感や興味を抱くための材料があまりに薄い。
特に榛村が住んでいた家の近所の住民ぽいおっさんが、20余人も◯しておきながら「悪い奴には思えない」というようなことを仰ってて、なんで?と思わずツッコミを入れてしまいました。
他に気になったこととしては、連続殺人の方法と過去に起こした少女暴行事件との方法との隔たりについて。
殺人鬼という側面について、いくつか人格持ってんのかなと思いましたが、ラストまで観た結果、別にそうでもなさそうだなと。
てか、最初の子ランドセル背負ってんじゃん。
それなら雅也も十分対象になったじゃん。
原作を読んでいないのが最大の間違いとは理解しているつもりですが、あまりに榛村のキャラがぶれぶれだったことと、最後まで彼に興味を持つことがなかったために、なんだか微妙な感じで観終えてしまいました。
面白かったけど怖かった
どうやって人を洗脳し騙していくのかすごく気になり映画館に行きました。内容は最初から最後まで引き込まれ面白かったです。途中グロく残酷で恐怖といったシーンは見ていられず影響されやすい私としては耐え難いものだったので目を閉じていました。未だに思い出すと罪悪感トラウマレベルになりそうな感覚になります。小説を読んでなかったので映画をみてから小説を読んで見たところ小説の結末が映画に続いていたのでそこも面白いなと思いました。でもグロいシーンが苦手な方にはオススメする勇気はありません。もう一度見るならグロいシーンはなしでみたいです。
岡田健史は何やっても上手
岡田健史がお気に入りでだいぶ前から楽しみにしてようやく鑑賞。
最初は注目されていなかったように感じたけど、公開から1ヶ月ほど、席は満席近くで、なんとなく嬉しい。
かなりハードルを上げていきましたが、それを満たすくらいの作品でした。最後の最後までゾクゾクしっぱなし。
重い作品の雰囲気を、これでもかというくらい、照明と音楽で醸し出し、息つく暇を与えない。
1番の見せ場の面会室の場面では、アクリル板の反射を使い、関係性を表現している。
大好きな三度目の殺人が思い起こさせる。ただ、ここはあからさますぎて、もう少し控えてほしかった。
展開的にも、三度目の殺人と似てはいる。
阿部サダヲは言わずもがな、こういう役が向いているが、
岡田健史は好青年役も、闇を抱える役も、なんでも違和感なく、こなせると改めて実感。
イケメンながらも、そこを感じさせず、淡々とかつ、役の葛藤や苦悩が見える。
今回のようにどっちに転ぶかわからない不安定な役の、真面目さと狂気さをうまく表現できていた。
話の展開も、俳優も演出も素晴らしかったのだけれど、ある意味説明されすぎている映画であり、何回も見たいとは思えなかったのが惜しいところ。
といいつつ、、もう一回は見たいかな笑
痛いだけ
猟奇的な描写があってアイタタタとなるんだけど、実はそこしか見どころが無い気がする。
主人公の心がサダヲに揺さぶられるところを見せたいのだろうけど、淡々と進むだけ。
ストーリーが練られているとも思わないし、驚きもないし、見終わるとただ痛い思いをしただけという感想が残った。
残酷シーンが興奮して実に良いわっていう人にしか楽しめないのではないか。
マインドコントロール、、、?
映画を1度みただけだと内容の把握はかなり難しいと思いました。
ネットで上手に考察されてる方がいて
それを観てなんとなく納得できました。
阿部サダヲさんの一貫した不気味さと
岡田健史さんの『死刑にいたる病』にかかりつつある感じの雰囲気の変化が見どころです。
映画で深掘りされてない登場人物たちの過去も気になるので、小説を読んでみようと思います。
グラグラする面白さ
猟奇的な連続殺人犯の死刑囚に翻弄される主人公と同様に、観ている側も揺さぶられグラグラしてくる良作サスペンス。
先の読めない展開や、底が知れない榛村の心理が恐ろしく、エグい犯行内容もPG12のギリギリまで見せる。
震えました…。
知的で冷静、相手の真理を捉えて心を掴む榛村の存在感が凄まじく、強烈なインパクト。対する主人公をはじめとする登場人物たちは皆、一見普通に見えてなんだか不穏でヤバそうな空気を纏っており油断できないため、最後まで緊張感が続くヒリヒリした作品になっていました。
面白かったです。
やられました! …と、いう感じ。
原作未読なだけに、ストーリー自体を楽しんだ。
下品な話だが、ああいう地味な女の子に欲情する男の子の心理、分かるなぁ。
とにかく、阿部サダヲの独壇場ですわな。
刑務官まで心理操作してしまう、レクター博士ばりのモンスター。
世の人々の無関心さに腹を立てている。
岡田健史は、操られていることに気がついて逆襲に転じたつもりが、結局は掌の上だった…。
彼が大学のキャンパスを歩くとき、背景にいる学生たちはスローモーションになる。この不思議な演出が、終盤で彼女とスカッシュをしている場面では、手前にいる学生たちがスローモーションになるという逆転を見せる。
白石和彌では珍しい演出ではないだろうか。
猟奇犯罪サスペンスと言えば韓国映画だ。
韓国の傑作と比べるとアクションが少ないが、その分いたぶる場面は強烈。
未鑑賞の方は、ちょっと覚悟してご覧下さい。
冒頭、韓国映画のようだ。連続殺人犯が、自分の犯行ではないと主張した...
冒頭、韓国映画のようだ。連続殺人犯が、自分の犯行ではないと主張した、潔癖症のOLの殺人について、何故いつものやり方ではなかったのかについての説明もなく、何故犯人のターゲットの年齢層ではないこの女性なのか、実行犯は結局誰だったのかの説明もなく終わった。
連続殺人犯が養子になる前の幼少期、どういう事があったのかのシーンがあればよかったと思う。原作を読んでいないので、わかりませんが。親に認められなかった子は自尊心が低いから誉めて気を引くみたいなセリフ、ゾッとした。
面白かったのですが、着地に問題があったのでは…
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後に読んで下さい)
もちろん何の落ち度もない人を殺害するなどあり得ないと当然私も考えている1人です。
しかし映画としては好みの部類に入る題材だったと思われます。
榛村大和(阿部サダヲさん)の殺害動機も、その秩序性も含めて、生い立ちから腹には落ち理解出来ました。
主人公の筧井雅也(岡田健史さん)の行動や心情も、父(鈴木卓爾さん)や母(中山美穂さん)との不穏な関係性から理解出来ました。
榛村大和に雅也が心情的に巻き込まれて行くのにも説得力があったと思われます。
しかし、最後の最後に加納灯里(宮﨑優さん)が雅也に近づいた動機に関しては私にはほとんど納得感がありませんでした。
加納灯里はどちらかというと榛村大和に殺害された被害者女性たちに立ち位置が近い印象を受けていました。
そんな加納灯里が果たして榛村大和に対して共感したりするのでしょうか?
加納灯里の内面はほとんど描かれていません。
だからこそラストでの驚きがあるだろうとの演出だった(あるいは原作通り?)かもですが、逆に加納灯里の行動に違和感しか残りませんでした。
これは物語を閉じる最後の場面としては致命的な欠点なのではないでしょうか。
私は、ラストを加納灯里との関係で終わらせるなら、加納灯里をもっとしっかり描くか雅也と共に榛村大和に関わらせる必要があったと思われました。
この加納灯里に関する違和感がなければ4.5点以上の傑作になったのではとは思われました。
阿部サダヲさんの名演を含めてそれぞれのキャストの皆さんの演技は素晴らしかったと思われます。映像表現も素晴らしかったと思います。
それだけにラストが個人的には悔やまれると思われました。
この加納灯里をほとんど描けてない問題は、榛村大和が若い女性に対してほとんどステレオタイプにしか理解出来ていない問題にも通じているのかもしれません。
この映画の長所と弱点がラストに計らずも現れてしまったとすれば、ラストもこの映画の語るべき重要な箇所なのかもしれないな、とは一方で思われてはいます。
白石監督、お見事でした
かなり最高レベルの連続猟奇殺人ミステリーだと思いました。これは映画館で見る価値ありです。結構グロ系映画を観てますが、久しぶりにヒットしました。
ネタバレしちゃうので詳しく書かないけれど、いろんな伏線も疑問も最後には思わぬ形で回収されて、驚きです。
白石監督らしい狂気が、感情の爆発ではなく、時間の中に埋められて発酵したみたいな感じがした。
阿部サダオはもちろん想像通りの素晴らしさだったが、宮崎優という初めで知った女優に驚いた。透明感と静かな狂気が目に宿る不思議な子だった。
最初から最後まで目が離せない
いやー。
凄い良かった!
阿部サダヲが本当にサイコパスに思えたよぉ!
目がいい!
犯人って本当にこう黒ずんだ死んだ魚の目みたいな人が多いんだろうなぁって思う。
心理攻撃で人の心を貪り操る。
人の恐ろしさがわかる。
もう1人が犯人いるって事で私も一生懸命考えながら見てたけど、、、
うんうん。
なるほどね!
これは小説も気になります!
久しぶりに最初から最後までくいついて見れた作品!
グロイシーンもあったけど仕方ない笑
是非ミステリーサスペンスが好きな方は劇場へお急ぎください!
サイコパスってやつは…
多くの人はサイコパスの人間に会ったことがない。いや、正確に言うとサイコパスに会ったことがあると自覚している人が少ない。いつの間にか人気者になっていたり、人の心に入り込んでいる人間が実はサイコパスなんてこともあり得る。
本作に登場する大和もそんなサイコパスだから、周りの人たちをまぁ魅了しまくる。個人的にはそんな大和に魅了されることはないだろうなと思いながら観ていたが、もちろん彼にとって魅力しやすい人たちを選んでってことなのだろう。サイコパスといえども万能ではない。そんな大和に依頼されて、大和が自分は殺していないと主張する殺人事件を雅也が追うという流れ。
死刑囚である大和と雅也が会うのは当然拘置所の面会室。実際よりも暗めの照明にしていると思うが、演出としてとてもいい。そして2人の間を隔てる透明なガラスの使い方がうまい。ときにはそれがなくなり、ときにはお互いの姿を重ねて映し、ときにはスクリーンのような使い方もする。地味な設定でも映像としての見せ方は工夫できるってことだ。
もちろん1番の魅力は脚本。その過程で様々なことが徐々に明らかになっていく展開は緊迫感があって本当によかった。そんなつながりが!と思ったり、大和のサイコパスとしての優秀さを見せたり、最後に思ってもいない展開が待っていることも。多少偶然がすぎませんか?ってところもあるが、それはフィクションとしての許容範囲なんじゃないか。
白石和彌監督は当たり外れが激しい印象だが、これは間違いなく当たり!
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