劇場公開日 2022年3月4日

  • 予告編を見る

「「がんばったね。」 は違うと思う」余命10年 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「がんばったね。」 は違うと思う

2024年1月11日
Androidアプリから投稿

年越しは美しい物を観て過ごしたいと思ってこの作品を選びました
小松菜奈、好きなんですよ
観たかったのは美しい物ではなく、人でしたね

肺動脈高血圧症という難病なんだそうですね
たしかに10年というのは中途半端な時間ですよね
でも、必ず10年間生きれる訳では無い
誰でも明日死ぬかもしれないんだから
ちなみに、僕も心不全科にかよってます
難病ではありませんが弁膜症です
明日、心臓が止まる確率は普通の人より高いんでしょうね
まあ、酷くなると歩くのもしんどくなって寝たきりになる期間があるのは嫌だなあ

心臓が急に止まるという事は、身体に酸素がいかなくなる事です
つまり、窒息です
若いうちは身体も元気なんで、めちゃめちゃ苦しいはずです
歳とるとあっという間に死ぬかもしれませんが

男でも女でも、美しい人が演じる薄命の物語は涙を誘います
まあ、現実はそうはいかない
運動もできないから太ってしまったりするしね
原作者は同じ病気で38歳で亡くなったとか
原稿の編集途中だったので心残りだったろうけれど、本になる事がわかっただけでも嬉しかっだろうね

彼女に恋人がいたかどうかはわかりませんが、いい人生だったったと思って逝かれた事を切に望みます

原作は未読です
原作を読んだ方には、すこぶる評判が悪いようです
結末が違ったりするせいでしょうか

たしかに、生きる喜びを感じるシーンは希薄すぎる気はしました
知っている小学生の子供さん
かわいそうに白血病であまり学校に行けなかった
久しぶりに学校に来た時は本当に嬉しそうだったそうです
行けるのがあまり前の小学生にとっては学校に行くより遊びが大事だけど
彼にとっては学校に行ける事がとても楽しかったんです
残念ながら亡くなりましたが、生きている事への感謝を噛みしめるようになりました

結末の違いは、結果的に原作通りの方が良かったかもしれません
死にゆく人に、がんばったねは違うと思う
何か楽しい思い出を共有するとかがいい
このあたり、製作者の想いが浅い

いい話の後、場を壊すような話ですが
小松菜奈の泣くシーン
思いっきり鼻水が出てました
彼女でも鼻水でるんや
当たり前やけど

いつの頃からか、泣くシーンで鼻水ダラダラのアップが頻繁に使われるようになった
最初は凄いリアリティと思ったんですが、当たり前のようにやられるとちょっとなあ
演出も役者も気持ちが入っていいと思ってるんだろうけれど
もともと美しい人達は、あまり汚いところは見せない方がいいんじゃないかな
たまにやるからいいんですよ
原節子はトイレに行かないなんて言われるくらいでいい
原節子
さすがに現役時代は知らんけど
バタ臭い美人さんやったんですね
バタ臭い?
死語ですね
歳がバレましたか

nakaji