劇場公開日 2022年1月14日

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「アメリカ的でフランス的な、微妙な感覚の残る映画。」スティルウォーター 星組さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アメリカ的でフランス的な、微妙な感覚の残る映画。

2023年8月6日
PCから投稿

主人公のアメリカ人(マット・デイモン)は、無実の罪で収監されている娘のためにフランスに行き犯人を探す。しかし言葉と文化の違いからスムーズには行かない。感じるのはアメリカとフランスの肌合い?それに決して馴染めない主人公の孤独感がある。映画は家族の物語なのか、恋人同士の物語なのか、サスペンスの入った物語なのかはっきりしない、「見せるべき軸がぶれてる」そう感じさせてしまっている部分があるのかも知れない。

謎だったある部分が判明すると、主人公は戸惑いさらに深い孤独感に入るのがわかる。全体を通じて異国人の感覚、真実と後悔、もどかしさ、映画の表現の仕方はアメリカ的でフランス的な感覚を持っている。観る人の中の何かが一致すれば、いい映画だと納得する。

ダメな男の掴みかけた幸せ。
最後まで孤独の中にいた。

星組