劇場公開日 2022年1月28日

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「アクション映画としては今年度ぶっちぎりのNo.1」Pure Japanese 015🎬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アクション映画としては今年度ぶっちぎりのNo.1

2022年2月14日
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鑑賞方法:映画館

1/28公開からなかなか行くタイミングが見つけられず。ようやく2/14本日観に行ってきました。

結論としては映画館で観て良かったです。ストーリー的には皆様ご指摘の通りの惨状ですが、後半からのアクションシーンは非常に見応えがありました。
特に日本刀を持って戦う場面については、各役者勢の体のキレも良かったこともあり、非常に見映えがしました。最近はヒョロい役者さんも増えてきていますが、やはりこの辺のアクションをやるなら良い体をしていてほしい。
個人的に好きな場面は、温泉水が爆発するまでの『静と動』のシーンの切り替えですね。観る人によってはコメディと捉えかねない場面ですが、私個人の意見としては非常に緊張感の高まる良き場面でした。よく時代劇の演出で滝や雨を効果的に使っていますが、あれに似た感覚でしたね。
飛び道具に対して苦言を呈する方もいらっしゃいますが、まだヌンチャクよりはマシかと。
惜しかったのが、日本刀を使っているのに斬首シーンがないところですかね。あれが見られたら星4はいけてました。

さて、肝心なストーリーについて、ですが。
途中までは面白かったです。チャイニーズ資本が参入して過疎化の進んだ地域を開発。立ち退きを余儀なくされるピュアジャパニーズの父娘&謎の必殺仕事人vs中国資本の犬みたいな日本語人達。
過疎化の進んでいる地域にいつの間にか中国人が住み着いているのは現代日本の事実で、政府のカネが行き届かない地域にチャイナマネーが浸透してるのもわりかしリアル事情だったりします(小声)。
更に言えば産業が死んでる地域なのに風俗店だけが頑張ってるのも、過疎地あるあるですね。よく調べなさった。ロケ地どこでしたっけ?あとで怒られないと良いですね。
というわけで、ウエストサイド某がアメリカの暗部を切り取った作品なら、これは日本の暗部を切り取った作品……

だと思ってたんです。
なんで主人公を闇堕ちさせちゃったんすか。
言うならばルークだと信じてたら一番あかん時のダースベイダーだったみたいなアレです。うまい比喩が出ない。
せめてもう少しお爺ちゃんのの扱いが丁寧なら、ちょびっとだけは超展開ストーリーでも擁護出来たかもです。これには渡辺哲氏自身もびっくりだったんじゃないでしょうか。
ただストーリーは残念でしたが、蒔田彩珠氏の演技と存在感はとても良かった(頼もしかった)です。
B級映画としてなら及第点です。はい。

BONNA