劇場公開日 2022年5月13日

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「小説版をぜひ」流浪の月 あおさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5小説版をぜひ

2022年7月19日
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映画館で鑑賞しました。
見た感想としては少し生々しいシーンもありました。話の流れの結末が結局何だったのか。よく分からなかった。私たちは普通という固定概念の中に生きている。その中で踠いて生きている人がいる。映画からはそのように伝わりました。

その後、気になって小説を読みました。普段から小説を読むことが多いのですが今まで読んできた本の中でも特に深く考えさせられた内容でした。映画と小説の内容はほとんど変化はありませんでした。映画は少し情報不足を感じました。小説の中でとても大切な内容が映画にはなく初めて観ると私と同じように何かよく分からないかもしれません。
しかし、小説を読んで改めて思ったことは多くの人は哀れな人に気を遣い、優しくするがそれは正しいのか。今の世の中では頻繁に行われてしまっている差別や偏見、同情などSNSの発達でより激しくなっているなかで性犯罪者としてみなされた男性と誘拐された女性の心の葛藤がそれぞれの視点で描かれており、胸が締め付けられるものばかりでした。
『普通』とは何なのか。『優しさ』とは何なのか。現代を生きる人たちに向けたメッセージなのではないかと感じました。映画を観て低評価をつけている人はぜひ小説を読んでほしい。映画の今までの視点も変わります。
映画が良くないという普通に囚われず小説を読んでみてください。

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あおさん