「新鮮味を捨てても描きたかったこと」クラシック・ホラー・ストーリー とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5新鮮味を捨てても描きたかったこと

2021年7月14日
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自覚的に自虐的。ジャンル愛ゆえの分かりやすいパロディと意識的つまらなさ?敢えて『ミッドサマー』など彷彿とさせるように新鮮味を取っても伝えたいこと、描かなければいけないこと!それを観客はどこまで許容できるか。
人の死をリアルに撮るホラー映画。作り手のドヤ顔が見え透いて引きそうにもなっちゃうけど、そこに意義を見出だせる価値あるメッセージ。ユーチューバーとコメディばかりでヌルいらしい自国イタリア映画界にも一石を投じる、どの国も似たような問題を抱えているのか。それはネット社会の人々の言動にもチクリ風刺皮肉。にしても後半からの上述したような社会派ホラーがうるさい!それにより終盤が長い…。
傑作感のある題名にひかれてマイリスト。事故る相乗りバス、目覚めると森の真ん中。歩くとサム・ライミじみた(?) =『死霊のはらわた』に出てきそうな家に仮面を被った村人の写真とヤバい儀式。これぞ使い古された"典型的なホラー"のシチュエーション?確かに既視感を覚える。例えば『ウィッカーマン』『ミッドサマー』辺りの怪村モノを思い出す。共感真似する奇声やテーブルなんてモロ。何はともあれ監督の好きな気持ちは伝わるかも、同ジャンルとそれを形作ってきた特定の時代の作品たちへの愛だけは確かか。

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勝手に関連作『ミッドサマー』『ウィッカーマン』『バクラウ』

とぽとぽ